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1 :本当にあった怖い名無し:2009/03/30(月) 23:29:51 ID:nNUXTIAY0
私は慄然たる思いで机の引出しから突如現れたその異形の物体を凝視した。
それは大小の球体を組み合わせたとしか言い様の無い姿をしており、狂気じみた
青色が純白の顔と腹部を縁取っていた。這いずり回るような冒涜的な足音で私に
近付くと、何とも名状し難き声で私と私の子孫のおぞましき未来を語るのであった。
「そこまでだ」聞き覚えのある声だった。
Tさんは何か呪文のようなものを唱え「破ぁ!!」と叫んだ
すると異形の物体をしたものは愚か、机さえ粉々になっていた。
「人々を混迷に陥れる道具を使われてはこまるんでね」
寺生まれってスゴイ 改めてそう思った
――江戸川乱歩 『どらゑ門 』 第1章
現行スレ:http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1290017004/
前スレ:http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1251037645/
前々スレ:http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1238423391/
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- 435 :本当にあった怖い名無し:2012/04/18(水) 21:22:16.60 ID:qh43zna00
-
俺は数年前脱サラし、とうとう自分の牧場を開くことに成功した。
早起きにもなれ、経営も安定してきた。
そんなとき、奇妙な事件が起こった。朝いつものようにヤギ小屋に行くとヤギが死んでいるのだ。今日で丁度5日目だ。20匹いたヤギが10匹まで減っていた。それも全身から血を抜かれているようだった。
周りに山しかないこの場所、人はあまり来ないはずだ。すると何か動物の仕業か?と初めは考えていたがヤギより襲いやすい鶏が被害に合わないのはおかしいと思った。
数回続いたこの事件も怖くなったので俺は開業祝いに来てくれていた元先輩の寺生まれのTさんに相談した。
「そりゃあ野衾かもしれないな。よっしゃ!任せろ!」
そして、待ち伏せを始めて深夜になった。
2時を過ぎたあたりに、ガタン!と大きな音がし、入り口の扉が空いた。
そこには1.5mくらいの全身を毛で覆った何かがいた。
全身を毛で覆った何かはヤギを見つけると、カンガルーのように飛び跳ね襲いかかっ「破ァ!」
ヤギに襲いかかる直前、Tさんが手から出した光弾が奴をぶっ飛ばした。
懐中電灯を手に恐る恐る近づき、光を全身毛に覆われた何かに向けると、吹っ飛ばされたのはチュパカブラだった。
UMAまで倒してしまうとは寺生まれってすごい。突然現れた黒服2人組がペンのようなものから出した光を見ながら俺はそう思っ……
あれ?何でヤギ小屋にいるんだっけ?
- 411 :本当にあった怖い名無し:2012/02/29(水) 00:58:28.47 ID:f1pNuO9D0
-
「アリガトーーーーーーーー!!」
ノドからCD音源と讃えられる、世界一可愛い声優の、ロリータヴォイスがライブ会場に響きわたる。
そしてMCの合間にバースデーケーキがステージ上に運びこまれた。
彼女に相応しくピンクを基調としながら、色とりどりのフルーツやチョコレートが散りばめらた
豪華でありながら、可愛らしいケーキだった。
そう、今日は彼女のバースデーライブなのだ。
しかし、チャッカマンを持つスタッフがあきらかに狼狽している。
なぜならロウソクが36本たっていたのだ…
会場を埋め尽くしたファンも次第に状況を理解し青ざめていったその時。
- 412 :本当にあった怖い名無し:2012/02/29(水) 00:59:19.24 ID:f1pNuO9D0
-
「破ぁーーーーピ、バースデー、トゥーユー!!!」
あれは寺生まれで霊感の強いTさんだ。
ピンクのサイリウムが、青白く色を変えたのを見て確信した。
「盲目的な王国民にとっては、真実も悪霊みたいなモノなのか」
ケーキのロウソクは17本を残し消えていた。
こうしてライブは彼女にとっても、集まったファンにとっても幸せなひと時となった。
会場をあとにする、Tさんのピンクのハッピの背中を見て
寺生まれって本当に何処にでもあらわれる。
あらためてそう思った。
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- 408 :本当にあった怖い名無し:2012/02/28(火) 19:12:17.78 ID:TicNZzLZ0
-
ボーカルHの間違いです。
大変申し訳ございません。
今月中に自殺します。
- 409 :本当にあった怖い名無し:2012/02/28(火) 19:16:49.69 ID:7fVSXsSk0
-
>>408
破ァーーーーーーーーーーー!!!!
自殺する原因をふきとばしたぜーーー!!!
- 410 :本当にあった怖い名無し:2012/02/28(火) 19:43:35.41 ID:TicNZzLZ0
-
僕は大変な間違いを犯してしまった。
そのミスは、ラムネのビー玉をメントスと間違えるような致命的なものだった。
死んでわびよう…
>>409
モニタが青白く光り、新しいレスが書き込まれた。
寺生まれって迅速、と思うと同時に、なんかこのTさんジョジョっぽいと思った。
- 405 :1/3:2012/02/28(火) 18:56:37.44 ID:TicNZzLZ0
-
大学入試を終え、楽しみにしていた某モンスターバンドのライブの日がやって来た。
そのバンドは結成20周年を迎え、今なお精力的に活動している。
今年は世界ツアーと、日本人初のマディソンスクエアガーデン単独公演も決定したらしい。
辛い受験勉強を乗り越えられたのは、将来の為や大学生活への憧れもあったが
何より「これを乗り切ればライブが待っている」と思ってきたからだ。
- 406 :2/3:2012/02/28(火) 18:58:04.47 ID:TicNZzLZ0
-
SEが鳴り出すと同時に会場がざわつく。
期待に胸を膨らませるオーディエンスの耳に、ハートに
ギターが旋律を奏でる。
ドラムがビートを刻む。
ベースが唸りをあげる。
そしてボーカルHの艶のある声が会場を魅了する。
会場はすでに興奮状態だ。
オープニングナンバーがクライマックスに
差し掛かり。Hが大きくブレスを入れた。
「ナッ…
「破ァーーーーーーーーーン!!!」
- 407 :3/3:2012/02/28(火) 18:59:25.57 ID:TicNZzLZ0
-
青白い光弾がステージに撃ち込まれた。刹那、目の前の光景が、バラバラに散らばる。
「危ないところだったな」
気付くと、近所の公園の花壇にへたりこんでいた。声の主を見上げると、寺生まれで霊感が強いと評判のTさんだ。
「受験勉強で疲弊した精神を悪霊に狙われたんだな。もう大丈夫だ」
そういうとTさんは紫煙をくゆらせながら夕闇に去ってゆく。その姿はなぜか小さく見えた。
それにしても寺生まれって、以外とハイトーン出せるんだな。
お経をシャウトするTさんを想像しながら、そう思った。
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- 400 :本当にあった怖い名無し:2012/02/04(土) 09:09:37.10 ID:BIWpzRjR0
-
「よう!久しぶり!」
「久しぶり…ゴホ!ゴホっ!」
「どうした?風邪か?」
「ああ悪性のインフルらしい。今、家で寝てるとこ」
「インフルかよ。物騒だな。気をつけろよ」
「本当最近物騒だよ。近所では通り魔事件が多発してるらしいし」
「何だそれ」
「何でも突然部屋に入ってきて後ろからロープで首をギュッ、といくらしい」
「何それ。気付くだろ。普通。まあ俺なら即返り討ちにしてやっけどな」
「返り討ち?言うねー、そんなマジキチ相手に?」
「余裕っしょ!」
「マジでか。でさ………ゴっ!ごほっ!ゴホっ!ゴホおっ!!」
「おいおい大丈夫かよ?」
「………わりい。大丈夫大丈夫。風邪ひどくなってきた」
「大丈夫か。声変わってんぞ」
「ああ…ところで今度お前んち行きたいんだけどさ。道教えてくんない?」
「おいおい。何回も来たことあるだろ?」
「忘れちまった。住所教えてくれたら行くよ」
「しょうがねえな。XXXX町XXXX番地な。○○寺って聞けば、分かる。もう忘れんなよ」
「わかった。今度必ず行く」
「じゃ安静にな。あ、俺も風邪引いたみてぇだ。ハ…破ァーックショイ!」
「! …俺、自首するわ」
- 397 :本当にあった怖い名無し:2012/01/26(木) 03:37:30.83 ID:cPVY+88J0
-
「破ぁーーーーーーー」
Tさんの放った青い光がトンカラトンに命中する
「ふっふっふっふっふ…」
それを受けて、不気味な笑い声を残し、姿を消すトンカラトン
「…逃がしたのか?」
手応えを感じなかったTさんがいぶかしんでいると、突如、上空から筒のような物が降ってきて、Tさんを中に閉じ込めてしまった!
突然のことにTさんは動揺し、慌てて脱出しようと筒を内側からばんばんと叩くが、全くびくともしない
そのうち筒の中には不気味なガスや妙な液体があふれ出し、Tさんの苦悶の声が中から響き出した
「はっはっはっはっは、お前はその中で段々死んでいくのだ」
再び姿を現したトンカラトンが、得意げに中のTさんに向かって言う
やがて筒が取り払われたとき、私達は驚愕した、Tさんが、石になっているのだ!
「霊能力者はトンカラトンにはできない、だからこうして石にするのだ」
そう言って、トンカラトンはまた姿を消した
- 398 :本当にあった怖い名無し:2012/01/26(木) 03:51:42.24 ID:cPVY+88J0
-
「む…むごい、一体何者がこんな事を…」
石化したTさんを見てそういうのは、神社生まれのJさん
「それにしてもあのTさんを倒すなんて、何て恐ろしい相手なんだろう」
身震いしながら、教会生まれのKさんがつぶやいた
「し…しかしこれだけの面子がそろえば何が現れようと負けることは無いだろう」
何とか周りの士気を高めようと、モスク生まれのMさんが皆に言う
「その通りだ!必ず皆で、Tさんの仇を…」
某所でTさんのライバルとまことしなやかにささやかれている実力者、南蛮生まれのWさんが高らかに宣言しようとした、その時だった
「Wさん!後ろだ!!」
その言葉に振り返ったWさんと、叫んだMさんの目に、恐怖のマラソンマンの目が不気味に輝いた
「う…しまった!」
「ぐあああああああ」
たちまち石に変わってしまう二人
「己!矢ぁーーーー」
「聖っ!!」
マラソンマン目掛けKさんとJさんは同時に必殺技を放つが、マラソンマンはひょいと飛んでそれをかわし、目を見開いて二人を石化させんとする
だが、二人はすぐさま目を覆い、マラソンマンの攻撃を防いだ
しかし、それが仇となった!
「トンカラトンと言え!!」
「!!」
いつの間にか横に現れたトンカラトンの凶刃が、Jさんを切りつける!
「ギャ!」
間一髪急所ははずしたものの、激痛に目を見開いたJさんはマラソンマンの餌食になってしまった
「うぬ!」
もはや一人となってしまったKさんだったが、それでも気丈に振る舞い、怪人二体に立ち向かわんとした、その時
Kさんの足を激痛が襲った
「しまった!」
いつの間にか迫っていた人食いランドセルの牙が、Kさんの脛に突き立てられていたのだ
程なく、Kさんもまた、妖怪達の手に落ちてしまう…
- 399 :本当にあった怖い名無し:2012/01/26(木) 04:00:44.70 ID:cPVY+88J0
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妖怪達は勝利を確信し、口々に不気味な言葉を吐きながら、Tさん達を飾り立て、その周りで不気味な勝利の舞を踊っている
いつも助けてくれるTさん達の敗北と、そのピンチに何もできない自分達に、私達が絶望しかけた、その時
「不甲斐なきものよ…全く、どいつもこいつも修行不足でいかん…」
近所の寺の住職、T住職が、どこからともなく颯爽と姿を現した…
T住職のかもし出すオーラに、さしもの妖怪達もびびっているのか、多少躊躇った動作を見せたが
すぐに
「トンカラトンと言えー」の叫びとともにトンカラトンが、次いで、人食いランドセル、マラソンマンの順にT住職に飛び掛っていった!!
「破ぁあああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
そして、次の瞬間、町中に響くような大音響と共に、それらの妖怪は一瞬の内に霧散する…
呆気にとられる俺達を残し、また来た時と同じ様に颯爽と去っていくT住職
「さすがオヤジだな…」
「敵いませんね、全く」
いつの間にか元に戻っていたTさん達が、去っていく住職の後姿に、尊敬の念を篭めてつぶやいている
寺の人って半端じゃなく凄い
私達は口々に言い合った
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- 394 :本当にあった怖い名無し:2012/01/15(日) 08:37:59.69 ID:xCKfBzsY0
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老警「で、あと一人まだ中にいるんだな?」
初老の警官の足元にすがるようにしていた少年たちが、無言で震えながら頷いている。
若警「んじゃ先輩、自分が中探してきますよ、こいつら運ぶのに応援呼んどいてください」
とある廃病院の敷地前の空き地――深夜の警官2名と10人弱の少年たち。
老警「すまんな“木念”くん、本官はここでこいつらとパトカー待つから、中で気絶してるバカ頼むよ」
(やれやれ、厄介なことにならなきゃいいんだけど…)
懐中電灯片手に“木念”こと例の寺生まれのお巡りさんは廃病院の禁断のエリアに向かう。
通報を受けて交番から駆けつけてみれば、近隣の高校生たちが肝試しに入ったものの、
不気味な現象に遭遇して一人が暴走、
残りの全員は恐怖に震えながらかろうじて逃げ出してきたという。
先輩の警官は当然知らないだろうが、じつはこの廃病院は笑い事では済まないガチスポット。
いままでネットに上がっていたのはガキどもでも入れるお子様エリアの情報だけだったのに、
かつてバリケードと呪物で必死に封印したエリアに、ガキどもは入り込んでしまったらしい。
(ここ数年危険な兆候もなかったのに…それになぜこんな寒い時期に…)
- 395 :本当にあった怖い名無し:2012/01/15(日) 08:46:23.11 ID:xCKfBzsY0
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結界の残骸を前に、かび臭い中、お巡りさんは立ち止まる。
(む…中は…一人じゃない…! なんだこの妙な熱気は!? 封した邪のほかに何か?)
闇に同化して気配を殺し、お巡りさんが慎重に進んでいくと、突如闇から声が響いた。
「破ァアアアア!」
なにか熱く弾ける硬質なものが列になって飛んできた。
警「おや、また会ったね。そのとなりで伸びてるバカ面が肝試しの子どもかい?」
T 「チ! 気配殺して入って来やがるから誤爆しちまったよ…あれ、まさかここ…」
警「さすがに察しがいいね。3年前の事件のあと、入り口塞いだのは僕なんだ」
T 「もっと慎重に塞いで…っておいアンタ! 俺のアレまともに食らったのか!?」
警「キミはどうやら僕とは違う特性みたいだね…ハハ、いい腕…してるよ」
T 「なぜ避けるか返すかしなかった…ああ! いつの間に!?」
青年が振り返ると、さっきまでなかった名状しがたい臭気を残す砂粒の小山ができていた。
同時に、この場を占めていた邪悪な負の雰囲気は解消された。
警「僕は仕事柄こういう順序で動くわけ…悪いがそのバカ…僕の背中に負ぶわせてくれないか…」
T 「アンタ大丈夫か! おい!」
警「外にはパトカーと救急車が来てる…キミはココ封印したらひとまず逃げてくれ…頼む…」
T 「承知、いちおうこのガキのは祓っといた。外のガキどもの口封じは任せたぜ、あとアンタには医者な」
警「くっ…これ病院行っても…かえって不審でしょ、ハハ…」
T 「じゃなくて、そっちの医者だ! 腕の立つ爺さんがいるから話つけておく」
警「所轄区域にそんな人いなかったけど…あんまり遠くに出かけたくない症状なんでね…」
T 「心配すんな、向こうから勝手に来てくれる。さっさと行けよ!」
警「じゃ…あとヨロシク…痛え…ハハハ」
T 「済まなかったな。アバヨ!」
警・T 『あーあ、思ったとおり厄介なことになっちまったなあ…』
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- 390 :本当にあった怖い名無し:2011/12/28(水) 03:49:43.05 ID:copsnhH60
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道端の地蔵のそばにしゃがんでいる人影が、ゆらゆら前後に身体をゆすりながら、
なにやらぶつぶつと、つぶやいていた。
こんな凍てつく夜でさえ、交番勤務から署までの移動中もパトロールを欠かさない。
あのお巡りさんは、やれやれ、酔っ払いのうたた寝凍死だけは勘弁とばかり近づいていった。
警「もしもし、こんばんは、こんな夜中にだいじょうぶ…あ! キミは!」
T 「チッ! しゃーねーな、んばんわーっす、ケッ」
よく見ると例の青年は、お供え物を食べる野良猫たちを見守っているのだった。
お巡りさんは目の前の青年が、ある種の呼吸で気を溜め始めたことを見逃さなかった。
警「今夜は…だいじょうぶそうだね。ねえキミはさ、もしかしてお寺かどこかで仏門を」
お巡りさんが言い終わらないうちに、青年はお巡りさんの目を見ないまま吐き捨てた。
T 「破ァいはいサーセン、今夜はちょいと酔っぱらっちまってよ、んじゃ、俺は帰るからよ。アバヨ!」
射るような目付きで、青年はお巡りさんの足元を睨んだ。
なにか冷たく尖った硬質なものがいくつも飛んできたかのように、お巡りさんの足元が凍りつく。
警(ははあ、やっぱりコイツ、ワケアリのクロか…もうしばらく観察するか…)
背中を丸めて帰る青年と、その背中を見つめるお巡りさん。
二人の心中は奇しくもシンクロしていた。
警・T 『次会ったときは、ちょいと厄介なことになるんだろうな…』
- 373 :本当にあった怖い名無し:2011/12/10(土) 19:22:32.73 ID:mwhtFwyZ0
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とりあえず貼ってく
「ぽわうふふ」
あなたはぽわうふふを知ってますか?これは俺がまだリア充だった頃
まだ視力が衰えていなかった俺は友達と外で遊びまわっていた
突然巨大なトンネルがあった トンネルを抜けると雪国だった
白い景色の中に何か黒い動くものが見えた
俺にはまだそれが何かわからなかったので目をこらした
なんだか気持ち悪い不規則な動きをしていた
頭がありえない方向にぐにゃぐにゃ曲がってる人間?だった
「おい、なんだよあれ」友達が悲鳴をあげた
その声に反応して黒い影がぴくりと動いた
そして、「うふふ」という甲高い笑い声をあげてだんだんこっちに近付いてきた。
逃げなきゃいけない。と思ったけどまるで地面と足が引っ付いたような感じで動けなかった
「こ…校長先生?!」友達がこう叫んだ
驚くことにその正体は3年前に亡くなった高校時代の校長だったのだ
校長はものすごいスピードでこっちに猛ダッシュしてきた
と、そこまでが俺が記憶しているまでである。俺は目が覚めたら病院のベッドにいた
そばにいた看護師が「気がついたのね」というと外にでていってしまった
一体何が起こったんだ・・・俺は少し混乱していた。
少し休憩すると、幾分落ち着いてきた。そして、ふと疑問が浮かんだ。
「友人は何処だ?」嫌な予感がした俺は急いで友人の携帯に電話をかけようとしたが
携帯電話の電源が切れているのか使えなかった。それほど時間がたったのだろうか?
ふと腕時計を見ると 午後8時をまわっていた。あの時からずいぶん時が過ぎていたようだ。
少ししてから両親と、見知らぬ2人の男が入ってきた。
両親が心配した様子で話しかけてきた。そこから他愛のない話を二言三言交わしたがどうも様子がおかしい。
後ろに立っている男二人が何も話さない。両親に尋ねても怪訝な顔をして聞き返してくる。
訳が分からない。その後両親が帰ってしまった。しかし、男たちは依然としてそこにいる。
- 374 :本当にあった怖い名無し:2011/12/10(土) 19:23:01.39 ID:mwhtFwyZ0
-
続き
突如、携帯が鳴った。表示を見るとそこには友人の名前があった
すぐさま電話に出ると友人は恐ろしい剣幕で
「お前勝手にどこ行ったんだよ!」と怒鳴った
友人の話によると、俺が突然車を降り独りでどっかに歩いて行ったとのこと。
黒い影のことを話しても友人はそんなもの見ていないと言った。
俺が「じゃあ今お前どこにいるんだよ?」と聞くと友人はこう答えた
「どこって、校長室に決まってんだろ。」その言葉を最後に電話が切れた。
視界の隅で何かが蠢いた。正体は分かっている。あの男たちだ。
見てはいけない。見てはいけない。
俺は半ば発作的に そばにあったペンで両目を突き刺した
痛みで意識が朦朧とする中、
声が聞こえてきた
「じつにバカな人だ、ここに来なければ、死なずに済んだのに」
死ぬ?俺が? 絶望していると頼もしい声が聞こえた。
「やれやれ、まだぽわうふふの呪いが生きていたとはな」
この声は…寺生まれのTさんの声だ
「破ァ!」
黒い男たちは消え去った
「絶好調な呪いだったな。校長だけに」Tさんはそう言うと去っていった。
寺生まれってスゲェ・・・改めてそう思ったその時、隣から肩をポンとたたかれた。
- 375 :本当にあった怖い名無し:2011/12/10(土) 19:23:24.79 ID:mwhtFwyZ0
-
続き
「―○○さん!!聞こえますか!?!?」
「―308号室の○○さんが大変です!!
今意識が戻りました早く先生を!!」
看護師たちの声だ。
今のは一体…?何が起こっているのかわからず、辺りを見回すと違和感がある。ぼやけていて、何がなんだかよくわからない。
目をこするために腕をあげようとした時、俺は気付いた。
体が動かない…。
すると母らしき声の女性が入ってきて俺に大丈夫かと声をかけた。
後から話を聞くと、俺はトンネルに入るところで車に轢かれて病院に運び込まれ、3日も意識がもどらなかったらしい。
そして俺は気になった。
「あの、友達は・・・?」
「お 前 の 後 ろ に い る け ど ?」
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