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寺生まれのTさんまとめ@オカ板
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397 :本当にあった怖い名無し:2012/01/26(木) 03:37:30.83 ID:cPVY+88J0
「破ぁーーーーーーー」
Tさんの放った青い光がトンカラトンに命中する
「ふっふっふっふっふ…」
それを受けて、不気味な笑い声を残し、姿を消すトンカラトン
「…逃がしたのか?」
手応えを感じなかったTさんがいぶかしんでいると、突如、上空から筒のような物が降ってきて、Tさんを中に閉じ込めてしまった!
突然のことにTさんは動揺し、慌てて脱出しようと筒を内側からばんばんと叩くが、全くびくともしない
そのうち筒の中には不気味なガスや妙な液体があふれ出し、Tさんの苦悶の声が中から響き出した
「はっはっはっはっは、お前はその中で段々死んでいくのだ」
再び姿を現したトンカラトンが、得意げに中のTさんに向かって言う

やがて筒が取り払われたとき、私達は驚愕した、Tさんが、石になっているのだ!

「霊能力者はトンカラトンにはできない、だからこうして石にするのだ」

そう言って、トンカラトンはまた姿を消した
398 :本当にあった怖い名無し:2012/01/26(木) 03:51:42.24 ID:cPVY+88J0
「む…むごい、一体何者がこんな事を…」
石化したTさんを見てそういうのは、神社生まれのJさん
「それにしてもあのTさんを倒すなんて、何て恐ろしい相手なんだろう」
身震いしながら、教会生まれのKさんがつぶやいた
「し…しかしこれだけの面子がそろえば何が現れようと負けることは無いだろう」
何とか周りの士気を高めようと、モスク生まれのMさんが皆に言う
「その通りだ!必ず皆で、Tさんの仇を…」
某所でTさんのライバルとまことしなやかにささやかれている実力者、南蛮生まれのWさんが高らかに宣言しようとした、その時だった
「Wさん!後ろだ!!」
その言葉に振り返ったWさんと、叫んだMさんの目に、恐怖のマラソンマンの目が不気味に輝いた
「う…しまった!」
「ぐあああああああ」
たちまち石に変わってしまう二人
「己!矢ぁーーーー」
「聖っ!!」
マラソンマン目掛けKさんとJさんは同時に必殺技を放つが、マラソンマンはひょいと飛んでそれをかわし、目を見開いて二人を石化させんとする
だが、二人はすぐさま目を覆い、マラソンマンの攻撃を防いだ
しかし、それが仇となった!
「トンカラトンと言え!!」
「!!」
いつの間にか横に現れたトンカラトンの凶刃が、Jさんを切りつける!
「ギャ!」
間一髪急所ははずしたものの、激痛に目を見開いたJさんはマラソンマンの餌食になってしまった
「うぬ!」
もはや一人となってしまったKさんだったが、それでも気丈に振る舞い、怪人二体に立ち向かわんとした、その時
Kさんの足を激痛が襲った
「しまった!」
いつの間にか迫っていた人食いランドセルの牙が、Kさんの脛に突き立てられていたのだ
程なく、Kさんもまた、妖怪達の手に落ちてしまう…
 
399 :本当にあった怖い名無し:2012/01/26(木) 04:00:44.70 ID:cPVY+88J0
妖怪達は勝利を確信し、口々に不気味な言葉を吐きながら、Tさん達を飾り立て、その周りで不気味な勝利の舞を踊っている
いつも助けてくれるTさん達の敗北と、そのピンチに何もできない自分達に、私達が絶望しかけた、その時

「不甲斐なきものよ…全く、どいつもこいつも修行不足でいかん…」

近所の寺の住職、T住職が、どこからともなく颯爽と姿を現した…

T住職のかもし出すオーラに、さしもの妖怪達もびびっているのか、多少躊躇った動作を見せたが
すぐに
「トンカラトンと言えー」の叫びとともにトンカラトンが、次いで、人食いランドセル、マラソンマンの順にT住職に飛び掛っていった!!

「破ぁあああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

そして、次の瞬間、町中に響くような大音響と共に、それらの妖怪は一瞬の内に霧散する…
呆気にとられる俺達を残し、また来た時と同じ様に颯爽と去っていくT住職
「さすがオヤジだな…」
「敵いませんね、全く」
いつの間にか元に戻っていたTさん達が、去っていく住職の後姿に、尊敬の念を篭めてつぶやいている

寺の人って半端じゃなく凄い
私達は口々に言い合った

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398 :本当にあった怖い名無し:2012/01/26(木) 03:51:42.24 ID:cPVY+88J0
「む…むごい、一体何者がこんな事を…」
石化したTさんを見てそういうのは、神社生まれのJさん
「それにしてもあのTさんを倒すなんて、何て恐ろしい相手なんだろう」
身震いしながら、教会生まれのKさんがつぶやいた
「し…しかしこれだけの面子がそろえば何が現れようと負けることは無いだろう」
何とか周りの士気を高めようと、モスク生まれのMさんが皆に言う
「その通りだ!必ず皆で、Tさんの仇を…」
某所でTさんのライバルとまことしなやかにささやかれている実力者、南蛮生まれのWさんが高らかに宣言しようとした、その時だった
「Wさん!後ろだ!!」
その言葉に振り返ったWさんと、叫んだMさんの目に、恐怖のマラソンマンの目が不気味に輝いた
「う…しまった!」
「ぐあああああああ」
たちまち石に変わってしまう二人
「己!矢ぁーーーー」
「聖っ!!」
マラソンマン目掛けKさんとJさんは同時に必殺技を放つが、マラソンマンはひょいと飛んでそれをかわし、目を見開いて二人を石化させんとする
だが、二人はすぐさま目を覆い、マラソンマンの攻撃を防いだ
しかし、それが仇となった!
「トンカラトンと言え!!」
「!!」
いつの間にか横に現れたトンカラトンの凶刃が、Jさんを切りつける!
「ギャ!」
間一髪急所ははずしたものの、激痛に目を見開いたJさんはマラソンマンの餌食になってしまった
「うぬ!」
もはや一人となってしまったKさんだったが、それでも気丈に振る舞い、怪人二体に立ち向かわんとした、その時
Kさんの足を激痛が襲った
「しまった!」
いつの間にか迫っていた人食いランドセルの牙が、Kさんの脛に突き立てられていたのだ
程なく、Kさんもまた、妖怪達の手に落ちてしまう…
 
399 :本当にあった怖い名無し:2012/01/26(木) 04:00:44.70 ID:cPVY+88J0
妖怪達は勝利を確信し、口々に不気味な言葉を吐きながら、Tさん達を飾り立て、その周りで不気味な勝利の舞を踊っている
いつも助けてくれるTさん達の敗北と、そのピンチに何もできない自分達に、私達が絶望しかけた、その時

「不甲斐なきものよ…全く、どいつもこいつも修行不足でいかん…」

近所の寺の住職、T住職が、どこからともなく颯爽と姿を現した…

T住職のかもし出すオーラに、さしもの妖怪達もびびっているのか、多少躊躇った動作を見せたが
すぐに
「トンカラトンと言えー」の叫びとともにトンカラトンが、次いで、人食いランドセル、マラソンマンの順にT住職に飛び掛っていった!!

「破ぁあああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

そして、次の瞬間、町中に響くような大音響と共に、それらの妖怪は一瞬の内に霧散する…
呆気にとられる俺達を残し、また来た時と同じ様に颯爽と去っていくT住職
「さすがオヤジだな…」
「敵いませんね、全く」
いつの間にか元に戻っていたTさん達が、去っていく住職の後姿に、尊敬の念を篭めてつぶやいている

寺の人って半端じゃなく凄い
私達は口々に言い合った

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