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寺生まれのTさんまとめ@オカ板
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400 :本当にあった怖い名無し:2012/02/04(土) 09:09:37.10 ID:BIWpzRjR0
「よう!久しぶり!」
「久しぶり…ゴホ!ゴホっ!」
「どうした?風邪か?」
「ああ悪性のインフルらしい。今、家で寝てるとこ」
「インフルかよ。物騒だな。気をつけろよ」
「本当最近物騒だよ。近所では通り魔事件が多発してるらしいし」
「何だそれ」
「何でも突然部屋に入ってきて後ろからロープで首をギュッ、といくらしい」
「何それ。気付くだろ。普通。まあ俺なら即返り討ちにしてやっけどな」
「返り討ち?言うねー、そんなマジキチ相手に?」
「余裕っしょ!」
「マジでか。でさ………ゴっ!ごほっ!ゴホっ!ゴホおっ!!」
「おいおい大丈夫かよ?」
「………わりい。大丈夫大丈夫。風邪ひどくなってきた」
「大丈夫か。声変わってんぞ」
「ああ…ところで今度お前んち行きたいんだけどさ。道教えてくんない?」
「おいおい。何回も来たことあるだろ?」
「忘れちまった。住所教えてくれたら行くよ」
「しょうがねえな。XXXX町XXXX番地な。○○寺って聞けば、分かる。もう忘れんなよ」
「わかった。今度必ず行く」
「じゃ安静にな。あ、俺も風邪引いたみてぇだ。ハ…破ァーックショイ!」
「! …俺、自首するわ」

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160 :1/2:2011/04/09(土) 14:49:01.19 ID:5Z5wqd+O0
ながいので3から

「いい、早よ寝るよ。」とことわり、僕は煙草を1本だけ吸うと、布団に体を沈めるとしずかに
目を瞑りました。手に数珠を握りながら。
いままでのことが浮かんでは消えていきました。
そして僕は決心しました。
Tのことを見逃してくれるようと。その時の僕はまだ死から目を背けるよう意識していたのだと思います。
ピシッっと音がしました。その音で目が覚めた僕は数珠を握りしめようとして、驚愕しました。
音の正体は数珠にヒビがはいる音だったのです。
ピシッピシッと割れていく数珠はついに粉々にくだけてしまいました。
ドンっと重い物がのしかかったように体が動かなくなりました。必死に金縛りを解こうと僕は体に力をいれますが、全くといっていいほど動きません。
「ちぃちゃん・・・」自分の口からでた声におもわず、はっとしました。
今の言葉は・・・そう思った瞬間、視界に女の子が写りました。
今いる女の子は昼に見た女の子ではありませんでした。あのときに見た肌が焦げ、髪の毛がかなり抜け落ちた女の子でした。
突然、頭に鋭い痛みをかんじました。
女の子が僕の短い髪の毛をつかもうと、爪を立てて僕の頭を掻きむしります。
長い髪を引っ張られ泣き叫ぶKの顔を思い出し、背筋に寒気がはしりました。
女の子は口をパクパクしてなにか話しかけています。その言葉は僕の頭に響いていきます。
昼に聞いた声とは違い、
半分叫び声に近い声が僕の頭を駆けめぐりました。
女の子の爪はガリガリと掻きむしり、血が出てきたのが分かります。
突然女の子の手が止まり、別方向を睨みつけていました。焼けただれた肌をこわばらせ、そこ、をみています。
スッと体が楽になり、バッと体を起きあがらせます。そこには、女の子はいませんでした。
女の子が見つめていた先には母が置いていったのか札や数珠がありました。
母がいなかったら僕は・・・そう思い胸をなでおろすと、ある疑問が浮かびました。
あの女の子はTのとこにいったのではないのか?
その疑問は確信に変わろうとしていました。僕は急いでTに電話をかけます。

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161 :2/2:2011/04/09(土) 14:49:36.13 ID:5Z5wqd+O0
「なんだよ、お前。」Tの声は荒れていました。
「T、俺が渡した数珠持て!!」唾を必死に飲み込み「女の子が来る。」
えっ、といったTは「来るって・・・」と、戸惑うTがポソッとなにかいいました。
「なんてっ?聞こえんよ・・・」というと、
「ちぃちゃ破ぁ!!」
その瞬間、Tの携帯がきれました。
僕はいそいでTの実家にいくと、そこには焦げた少女と対峙するTの姿が!!
「空家に住み着く悪霊め!!今度こそ消滅させてやるぞ!!」
そういってTさんは呪文を唱えると
「破ぁ!!」
といって手から青い光弾を放った。
「ぐぎゃぁぁ」
少女は苦悶の声を上げながら消滅していきました。
「やれやれ、昔のつけが回ってきたな。あのときは消滅させることが出来なかったが、なんとかなったな」
聞くとTは実は寺生まれで、あのときも本当はあの霊を除霊するためにあそこにいったそうだ。
「あのときは失敗したが、こんどこそ成功したな。」
そう云って煙草に火を付けるTを見て、
寺生まれって本当に凄いなぁと、僕は思いました。

あと、Sは実はTの親父が助けていたそうです。ただあの子に知られると不味いために死んだことにしていたんだとか。


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104 :本当にあった怖い名無し:2011/03/22(火) 00:21:00.20 ID:SSTCjchf0
2年前の話
高校生だった俺たちは、夏休みに友達Jの家に集まっていた。
その集団の中に、霊感のあるAもいた。

夏休みにだった事もあり、本当にあった呪いのビデオを借りて鑑賞する事になる。
このビデオ、当たりハズレが激しく、Aに頼んで本当にヤバイ雰囲気の奴を借りてもらっていた。

時刻も0時をまわり、そろそろビデオを見ようとした時にAがやめようと言い出した。
しかし、Bはやめるつもりが無くすでにプレイヤーにセットしていたため、渋々見る事になる。

ビデオが始まると、まず誰もいない部屋の電気がついたり消えたりした。
Aは更に焦る事になる。
次に、テレビがブツンと急に消えた。
テレビが消えた直後、Aは外に逃げだした。
俺たちは笑ってたが、消えたテレビの画面を見ると
反射した画面、つまり俺たちの後ろにあるはずもない無数の生首があったのだ。

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105 :本当にあった怖い名無し:2011/03/22(火) 00:23:47.16 ID:SSTCjchf0
「そこまでです!」
セーラー服の上に千早を羽織った、ポニーテールの少女が突然部屋に入ってきた。
神社生まれで巫女さんのJちゃんだ。
手にした弓を番え、「破ァ!!」と青白く光る光矢を放った!
「ギャアアア」というこの世のものとも思えないいくつもの叫びがして、画面の中の生首は全部消えた。
「危ないところでした。あれはビデオを使って結界を広げる小悪党です」
ホッとしたのも束の間、Jちゃんは人差し指を俺の鼻先にに突きつけてきた。
「そ、それとHなのはいけないと思います」
顔を真っ赤にしてそう言ったJちゃんを見て、神社生まれって可愛いと思うと同時に
ビデオ=AVという発想の方がHだと思った


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47 :1/2:2011/03/07(月) 19:07:19.66 ID:JjMvdz260
俺の家には忌部屋という、密閉された部屋があった。
唯一の出入り口は猫用の戸みたいなちっさいのが一つだけ。
窓の一つもない。
大きさは四畳半くらい。
家をリフォームするために忌部屋を壊すことになったが、
そのころから俺は魘されるようになった。
巨大な蛇が枕元に立ち、俺を睨んでいる悪夢も見た。
顔がやつれてきたときになって、流石に両親も心配し、
近所でも有名な陰陽師のNさんに頼むことにした。

「――これはよくないですね。すぐに祈祷をしましょう」
そういってNさんは大きな杯に水を汲むと、祝詞というのだろうか、呪文を唱えだした。
するとどうだろうか、みるみるうちに体が軽くなり、気分がよくなってきた。
「おつかれさまです。この杯には供養の水が入っていますので、一気に飲んで下さい。」
云われるがまま俺はその水を一気に飲
「破ぁ!!」
杯は飛んできた光弾にはじかれた。供養の水はこぼれてしまった。
「何をする!!」
Nさんがにらみつけた方にいたのはバイトの先輩で霊感の強い寺生まれのTさんだ!!
「供養の水は生きた人間が飲むもんじゃぁない!!正体を現わしな!!」

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48 :2/2:2011/03/07(月) 19:08:05.64 ID:JjMvdz260
Tさんはそう云うと持っていた瓢箪の栓を外した。
そこから飛び出してきたのはあの大蛇だった!!
「むおぉ!!」
Nさんへ向かってその蛇は牙をむいた。
「この蛇はあの忌部屋に祀られていた神さ。ずっとあんたを守っていたんだ。あんたを苦しめていたのはこいつが放った式神さ。」
Nさんは蛇に巻きつかれて苦しんでいたが、突然黒煙をあげて蛇ともども姿を消した。
「――その面、しかと覚えたり」
その一言だけを残して。

「結局、Nさんは何だったんですか?」
「――陰陽師の陰って字は隠に繋がる、隠は鬼の語源ってことさ。」
そうTさんはよくわからないことをいうと、さっさと行ってしまった。
Nさんの家もいつのまにかなくなり、誰もがNさんのことを忘れていた。

寺生まれって凄い。
陰陽師と寺生まれの新たな戦いを予感しながら、俺はそう思った。


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43 :本当にあった怖い名無し:2011/03/05(土) 03:19:47.64 ID:YbrBkODc0
妹がバイト先の友人から縫いぐるみを貰って来た。
薄汚れて目玉も飛び出たそいつは、正直俺にとっては不気味だったのだが
何でも妹はその友達とは無二の親友らしく、大事な友達がくれたものだからと部屋の目立つところに飾り始めた。
こんな汚いものを、と常々思っていたのだが捨てろと言うわけにもいかず、そいつがリビングを陣取って数週間が経った。

ある夜、仕事が遅くなった俺が家に帰ると、信じられないものが目に飛び込んで来た。縫いぐるみが宙に浮き、妹に向かって片言で何か捲し立てている。
腰を抜かした妹は喃語を発しながらじりじりと壁際に追い詰められていた。
驚いた俺は思わず鞄を取り落とす。その音で、縫いぐるみはこちらを向いた。
「ナデナデシテー!」
そいつはそう叫んでこちらに向かって来た!
もうダメだ、そう思った次の瞬間!
「待てっ!」
ガラリと雨戸が開き、近所の寺生まれで霊感の強いTさんが部屋に飛び込んできた。
「縫いぐるみを依り代にした悪霊め! 貴様が愛らしい姿で罪無き人々を騙し、生き血を啜るのも今日が最後だ! 成敗してくれる!」
Tさんはそう叫ぶと縫いぐるみに飛びかかった。
手に持ったマッサージ機をそいつの頭に突きつけて何か唱えながらスイッチを入れる。
「ブ…ブルスコファー…!」
縫いぐるみが悲痛の叫びを上げながら蠢く!
「これで…トドメだ! 破ぁ!!」
Tさんはそう叫ぶと、そいつの首元目がけてチョップした。
そしたら「モルスァ」みたいなことを言いながら飛んでった。
改めて寺生まれって凄いなと俺は思った。


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37 :本当にあった怖い名無し:2011/02/18(金) 16:57:23 ID:5gInmIMf0
去年の今頃、深夜に一人暮らししてるマンションに帰ってエレベーターに乗った。
自分の部屋のある階で降りたら、見たこともない女三人組が手を繋いでエレベーターを待ってた。
こんな人達住んでたっけ?と思ったが、結構部屋数の多いマンションだったので自分が把握しきれてないだけかと思い、あま
り気にしなかった。住人の友達かも知れないし。
一応エレベーターを降りる時に挨拶をしたんだけど、全員にキレイに無視された。
何だかなーと思いつつ会釈をしてすれ違った直後、いきなり「マー」という声が聞こえた。
驚いて振り向いたら、その女三人組がそろって「マーーーーーーーーーーー」と大声で言ってた。
機械みたいな言い方(?)で、ものすごくビビってダッシュで部屋に戻ろうとした。
そしたらその三人、凄い勢いで追いかけてきた。もう怖くて必死に逃げていたとき、
「もういい、そこまでだ」
ていう声がした。見るといつの間にか寺生まれのTさんがそこにいた。
女達は、まだあの機械的な声を上げながらTさんに襲いかかろうとした。Tさんは慌てずに胡坐をかくと、両手をかざした。
するとそこから青白い光が放たれ、それを浴びた女達は動かなくなった。
「破ァーー!!」
その声と同時に手をクロスさせると、光の刃がはなたれた。
女達はそれを受けると、「ちにゃ」と小さくいって消滅した。
「命は投げ捨てるものではない」
Tさんはそういうと、イクゾ!!といってもの凄いスピードで去って行った。
寺生まれって反則的に凄い。自分はそう思った。

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30 :1/2:2011/02/09(水) 15:24:50 ID:yJ79+gOf0
3歳の娘が毎夜悪夢を見るようになった。
夜中に泣きじゃくるので、親子そろって寝不足だ。
困った俺は、高校の先輩で寺生まれのTさんに連絡を取った。
「とりあえずお前の家に泊めさせてくれ」
煙草の煙を吐きながらTさんはそういった。
丁度嫁は用事があって遅くなるそうだ。
警戒する娘に対し、Tさんは頭を優しくなでながら
「安心しな嬢ちゃん、お兄さんはアンパンマンみたいに強いからな」
といった。

そして深夜、寝ていた娘が例の如く泣き始めた。Tさんはすぐに飛び起きた娘の額に手をあてると、なにやら呪文を唱えた。
「破ぁーー!!」
Tさんが気合いをこめると、娘から黒い影が飛び出した。
「か弱い幼女に悪夢を見せる卑劣なやつめ!!」
そういってTさんが手を翳すと、青白い光弾が放たれた!!

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31 :2/2:2011/02/09(水) 15:25:34 ID:yJ79+gOf0
だがその黒い影は光弾を躱すと、巨大なフクロウの姿を現わした。
フクロウは娘に向かって突進していく!!
その時、
「そこまでだ」
黒い人形大の大きさの何かがフクロウに飛びかかり、ダウンさせた!!フクロウはそのまま姿をけした。
2本の角、尖った尻尾、ギザギザの歯…
飛びかかった影の正体はばいきんまんだ!!
「破ヒフヘホ~。まだまだ修行がたりないぞT!!」
そうTさんにいうと、バイバイキーンと飛び去った。
「やれやれ、ありゃ親父の使い魔だな。まだまだ親父にはかなわんか」
そういってTさんはがっかりしていた。
寺生まれって凄い
俺は娘にあのばいきんまんのお人形が欲しいとせがまれながらそう思った。


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23 :1/2:2011/02/01(火) 01:44:12 ID:e6aB2UqE0
最近、夜寝付けなくなった。
夜中になにかがおれの部屋をうろついているのだ。
親父に相談したところ、一振りの日本刀をみせ、
それを枕元に置けというのだ。
「それはお前の婆ちゃんがどこからか貰ってきた守り刀だから
きっとお前を守ってくれるはずだ」
正直信用できなかった。婆ちゃんは生前俺に厳しかったからだ

。少し起きるのが遅かっただけで、洗面器に貼った水をぶっか

けられたこともあった。
ともかく、その刀を枕元に置いて寝てみた。
はたして夜中、またもうろつく気配が現れた。
やっぱりかとおもいながら朝までやりすごそうとしていると、
その気配が俺の頭の近くで止まった。おれの顔を覗きこんでい

るらしい。
もう怖くて、逃げたかったんだが、お約束の金縛りで動けない


ふと気配がなくなったので、恐る恐る薄目を開けてみると

真っ黒な顔をした大男が不気味な笑みを浮かべていた。

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24 :2/2:2011/02/01(火) 01:46:39 ID:e6aB2UqE0
もうだめだと思ったその時
「おいおい、どうせ覗くなら野郎じゃなくてきれいな姉ちゃんにでもしたらどうだい?」
突然ドアを開けて入ってきたのは、近所でも有名な寺生まれで霊感の強いTさんだ!!
大男はTさん目掛け猛然と突っ込んでいった。しかしTさんは一向に慌てずに気をためていた
「いくぜ、破ぁーー!!」
青白い光弾が大男目掛けて放たれた。しかし大男は両手をクロスさせて光弾を受けとめた。
「やれやれ、しぶといやつだ。だがこっちにはこれがあるんだ」
いつの間にか守り刀を構えていたTさんは大男に切りかかった。大男は光の束になって消えていった。
「ありがとうTさん、でもどうしてここに?」
Tさんは服の袖を絞って、水をだすと、
「婆さんにいっといてくれ、今度はもう少し穏便に起こしてくれとな」
寺生まれって凄い。
俺は久々に婆さんの墓に手を合わせながら、改めてそう思った。


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