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ある日、夜中に目が覚めたことがあったな・・
ふと見ると枕元に長髪の女の子の霊がいたんだけども、
眼孔が黒く落ち窪んでて、凄い憎憎しげに睨んできてるんだよね。
んで、可愛い声で口をニヤリとさせて「死ね・・・・死ね・・・」とつぶやき続けてるの。
確かに目が真っ黒でキモ怖かったけど、
寝ぼけてたのもあって、思わず彼女の腕を掴んでしまったのよ俺。
すると、彼女は「きゃ、な・・何するの・・!」と思いっきり慌ててさ、
その瞬間に目も可愛らしいちゃんとした目に変わったわけ。
その顔が凄く可愛くてさ、寝ぼけてたのもあって思わず「か、かわいい・・」と呟いたんだよ。
その瞬間だよ。いきなりグーパンチ。
幽霊にグーパンチされたのって俺くらいじゃないか?
一瞬で眠気が覚めた俺に、白磁のように白い肌を朱に染めて、
「し、死ね!死んじゃえっ・・!」と叫んで消えちゃった。
それで終わりかと思ったんだけど、次の晩も俺の枕元に座っている。
死ねぇ・・死ねぇ・・」ってね。
んで俺が「全然怖くないんだけど」っていうとプンプン怒って殴ってくるのよ。
そこで俺が「そんなに可愛い顔を怖がれるかよw」って言うと、
とたんに「な・・・・っ!」って顔が真っ赤になって硬直するんだよ。まじ可愛い。
その日はそのまま逃げるように帰ったんだけど、それからも毎晩彼女は現れた。
寝たふりをしてると、俺の頬を突ついてつまらなさそうにしたり、
しれっと布団に入って来ようとするんだけど、俺が「何やってんの?」
と急に起きた時の慌てようと言ったら。
何か自分は低体温だから凍え死なせる為だとか、何だかんだと言い訳が良く出て来るもんだ。
結局最後は俺が「しゃあねぇな。じゃあ入れよ」って言って布団を開けると、
一瞬うれしそうな顔を浮かべた直後、「し、仕方ないわねっ・・!」とむくれ顔。
で、なんだかんだで、寝つく頃には布団の中で俺の胸にしっかりしがみついて来てます。
するといきなりベッドの下から「破ぁぁあッ!!!!!」という声と共に苦痛に歪むあの子の表情
俺は何がおきているのかまったくわからずただただ唖然としていた
そこに立っていたのは寺生まれで霊感のつよいTさんだ
「ふぅ・・あぶなかったな・・・アイツは実はなんかイロイロヤバイ感じだったんだ、
危なかった危なかった・・・」
というと満足げな表情で帰っていくTさん
寺生まれってスゴイ、改めてそう思いながら、泣いた
実は今、友達の家に身を寄せていて、そこから書き込みしてる。
俺は八王子市の築30年のボロアパートに住んでるんだが、
全部で八室ある内で入居してるのは俺と、生活保護を受けてる
変な宗教にハマってる婆さんの二人だけ。
一年前までは家賃も安めなので入居者結構いたんだけど、
突然みんな出て行きだして、俺等だけになった。
ゴキブリやゲジゲジが部屋に出るぐらいで、最近までは特に不満なく生活してた。
でも正直限界だ。
ウチのアパートの風呂は湯沸器も屋内式の古い奴で、
扉もすりガラスの引き戸。そのすりガラスに人影が映るのよ。
最初はボヤけてて、光の加減か何かだろうと思ってたんだけど、違う。
人が引き戸を挟んでいるんだよ。
で、引き戸を恐る恐る開けてみるけど誰もいない。誰かが潜んでるかと思って、
押入れから、トイレまで探したが誰もいない。いるはずがない。鍵も全て掛かってるし。
仕事で疲れてるのかと思い、気味悪いけど引越する金もないし、
我慢して一ヶ月程過ごしたのさ。
でも今日、いつもなら引き戸の前に立ってるだけの「奴」が、
すりガラスに顔を近付けて来たんだよ。いきなりだよ!
普通の男性の顔なんだけど、笑ってるような感じで。
なんか「除霊はもう済んだからゆっくり入っていていいぞ、破っ破っ破っ!」って笑ってた。
俺の部屋一階で、風呂場の窓も大きいから、
腰にタオル巻いてそこから逃げたさ。マジで怖いもん!
俺の大学時代の友達がそこから二分ぐらいのアパートに住んでるんだが、
そこまで裸で逃げたよ。不審者だと思われても、ガラスで足を切ろうとも
必死だったから気にならなかった。
偶然友達も彼女と二人で飯食ってて、裸で押し掛けてきた俺に驚いてたけど、
異常を察したのか中に入れてくれた。
状況を友達に伝えたら、結構すんなりと信じて貰えた。
普段俺は冗談を言わない性格だし、冗談でもさすがに裸で訪ねてはこないしな。
もう正直あの部屋には戻りたくない。今晩は友達のアパートに泊まらせて貰える事になった。
夜が明けたら貴重品だけ取りに行こう。
何故みんなアパートから出て行ってしまったのか。少しだけ分かった気がした。
流れが止まったんで
長いけどごめん。ネタだと思って聞いて。
4年位前の話。俺が高2のとき、婆ちゃんが死んだ。
脳溢血っていうので、一回倒れて、そのまま病院から帰ってこなかった。
お通夜では俺が別れの言葉を言わせてもらったんだけど、せっかく寝ないで考えた原稿も
しゃくりあげて結局上手く言えなかったのが凄い心残りだった。
それでその日の夜は俺の親父が蝋燭番(?)をしなきゃいけない日だったんだけど、
親父は次の日の準備とか病院の片付けとかをやらなきゃいけなかったらしくて、
親戚もそこまで気が回らなかったのか代役を立てずに蝋燭番なしでその夜を過ごしたんだ。
でもまぁ実際蝋燭の火が消えるか消えないかでそんな大事にはならないし、
夜通し起きている人もいるので火事の心配はないだろうと言うことだった。
次の日、その日は葬式だったから朝から大忙しだった。
母ちゃんとか女の人たちはみんなで料理を作ってるし、
俺は親戚の子供をまとめて監視する役だった。
葬儀事態は何の滞りもなく終わって、参列者の方たちに帰ってもらったあとは
みんなで飯を食った。
でも俺だけはどうしても食欲がなくて、家族たちが居間で
夕食をとっている間ずっと婆ちゃんの棺桶の横で泣いてた。
寝てるみたいに見えたのに、触ってみたら凄い冷たかった。
そりゃそうだ。ドライアイスで冷やしてんだもんね。あれ。
結局その日は飯を食わないで、そのまま仏間に一番近い部屋で、一人で寝た。
婆ちゃんの家は古いけど大きな家で、家の前には小さいけれど
紅葉とか松とかが生えてる庭もあった。
俺はその部屋で縁側を頭の方にして眠ることにした。
とは言っても結局俺は寝つけずに、何度も寝返りを打っているうちに
夜も過ぎて、柱時計が3回音を立てて鳴った。
寝よう、寝なきゃ。そう思って無理に目を閉じると、なんだか変な音がする気がした。
はじめは気のせいかと思ったが、音はだんだん大きくなっていった。足音だった。
窓の外で砂利がざくざく踏みしめられる音がして、それがずっと頭の上のほうを
右から左へ、行ったり来たりしてる。
その内ちりんちりんとか小さい鈴を転がすみたいな音もしてきて、
俺はああ、婆ちゃんが最後に会いに来てくれたんだ。って思った。
俺は親族中の誰よりも婆ちゃん子だったし、病院にもしょっちゅう会いに行ってた。
でも彼女出来たか?とか勉強どうだ?とか友達とうまくやってるのか?とか色々心配されても、
病気で寝てる婆ちゃんを心配させたくなかったから、俺は嘘を付いてごまかしてた。
彼女なんて出来たこともないのに女友達とデートに行ったとか、友達と釣りに行ったとか。
そしたら婆ちゃん、おんなじ病室のじじいとかばばあにすごい嬉しそうに話すの。
孫にもついに彼女が出来た。きっと美人だ。孫は小さいころから
気が小さかったけど優しい子だったからって。
婆ちゃんは俺の嘘がほんとかどうか分かる前に、
そのまま病院で死んじゃったから、
婆ちゃんの中で俺がどうしようもない孫にならなくて良かったってのと、
結局最後まで本当の事は言えなかったっていう罪悪感でなんだか複雑な感じだった。
そんな俺を、婆ちゃんは死んでからもまだ心配でこうやってお別れを言いに
来てくれたのかなって思うと、なんだか嬉しくて情けなくて、
俺は布団を被って婆ちゃんにばれないようにまた泣いた。
すると窓の外のざくざくが止まった。鈴の音も。
俺は婆ちゃんが天国に行ったのかと思って、布団から顔を上げようとした瞬間、
耳のすぐそばでちりんと鈴がなった。
婆ちゃんはしばらくすり足で俺の枕の上をうろうろしていた。
俺にどうしても言いたいことがあったんだろうか。
だったら俺も言いたかった。騙してごめんって、でももう心配しなくていいって。
俺はもう大丈夫だよって最後に安心させてあげたかった。
だからそのまま布団の中で、「婆ちゃん…」て婆ちゃんごめんなって言おうとした。
614 :3/3:2009/05/31(日) 14:52:08 ID:Z2uGUxY00
声を出した瞬間、婆ちゃんが布団に手を突っ込んで、すごい力で俺の髪をわし掴みにした。
そいつは無理やり俺の頭を外に引きずり出そうと引っ張ってきて、
必死で両手で布団にしがみ付くと髪がぶちぶち音を立てて抜けてった。
あ、こいつ婆ちゃんじゃねぇなって思った時にはもう怖くて声なんかでなくなった。
怖すぎて、引きずり出されたら死ぬと思った。
怖くてずっと目を瞑ってたんだけど、上に被ってた布団が
ばさって転げたのにびびって目を開けてしまった。
やけに肌のがさがさした、全身かさぶたかうろこみたいな人間が、俺の顔を覗き込んでた。
心臓が止まるかと思って、俺は絶叫した。つもりだったんだけど、
絶叫したのは「がさがさ」の方だった。
「こいつを封じていたお前の婆さんが死んで、いつか出てくると思ったら案の定だ!」
そう叫んで「がさがさ」を蹴り飛ばしたのは寺生まれで霊感の強いTさんだ!
「破ぁ!!」と言うと手から再び青白い閃光が「がさがさ」目掛けて飛んでいく!
それを身を引いてかわす「がさがさ」にTさんは納得したように、
「これほどの奴を婆さんは一人で相手にしていたのか、弱るのも当たり前だな。」
と呟くと、再び「破ぁ!!!」と叫ぶ。
今度はさっきより大きな閃光が「がさがさ」に向かって飛んでいき、直撃した。
その瞬間凄まじい轟音と共に、「がさがさ」は叫び声をあげつつ消えていった。
「お前の婆さんはすげぇ奴だよ。婆さんに謝る暇があったら感謝の一つでもしてやりな。」
そう言うTさんの横に、確かに俺は婆ちゃんの姿を見た。
思わず目頭が熱くなって、それでも何とか「ありがとう」と言うと、
(実際はありゃ゛ぁとぅ゛みたいな感じ) 婆ちゃんはにっこり笑って消えた。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。
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俺が年少の頃だから、大体15年くらい前かな。
その頃はいわゆる「見える人」だった俺は、いろんなものを見てた。
でも、ばあ様に「絶対に人に言っちゃならん」って教えられてて、
自分だけなんだって思って子供ながら誰にも言えなかった。
見えるものは様々で、やっぱり怖いのとか気持ち悪いのもあったわけで、
子供だったし怖かったから親父とか母さんとかと夜は二階の寝室で一緒に寝てた。
朝起きると二人はもう起きていて、俺はベッドの上から母親呼ぶのが日課だった。
自分で起きて一階に降りればいいんだけど、どうしてもそれができなかった。
だって階段のところに、鎧着たすごく怖い人が立ってたんだもん。
廊下の突き当たりに寝室、反対側の突き当たりに物置部屋があったんだけど、
いつもその前にその人は立っていた。
母親を呼んで、二階に上がって来るとその人は物置部屋に消えて行く。
だから毎朝毎朝、母親をベッドの上から呼んでいた。
ある朝、いつもの様に起きて母親を呼んだ。
しかしいつもならすぐに返事をして上がって来るはずの母親がいくら経っても来ない。
その間、俺はずっとその人とにらめっこをしていた。
「目を逸らしちゃいけない」
なぜかそう思って、怖いけどずっと見ていた。
何度も何度も呼ぶけど、返事もない。というより家の中に人の気配がなかった。
もしかしたら誰も居ないのかも知れない!
運悪くその日は日曜で、廃品回収をする音が外から聞こえて、
視線を外に移すと、外から気配が伝わってきた。
と同時に、家の中に明らかに異質な気配が広がった。
しまった!
そう思って視線を物置部屋に戻すと、先程までは端に居た鎧の人は
廊下の3分の1くらいの所へと来ていた。
霞みがかったような姿で、右手に刀、左手に盾のようなものを持っていた。
どうすればいいか分からない。でも視線を逸らさなきゃ近付いて来ないから大丈夫!
という考えで、怖いながらもずっとその人を睨み付けていた。
でも、その考えは甘かった。
ずっと睨んでいるのに、その人は「ずずず、ずずず」と音を立てながら
ゆっくりと俺の方へと進み始めた。
まさに蛇に睨まれた蛙ってこのことだと思う。俺は何もできずに、
声を出すことすら忘れて身動きが取れないでいた。
廊下の半分を過ぎた頃だろうか。
その人が左手に持っていたものがはっきり分かった。
盾なんかではない。薄い板に磔けられた血だらけの赤ん坊だった。
それに一層恐怖を覚えて、もう涙も涎も鼻水もぼろぼろ流しながら、がくがく震えていた。
その人は廊下を歩き終え、俺まであと数mの所まで来ていた。
おもむろに左手を上げると、
「わぬしか!わがたまきりたるはわぬしか!」
みたいなことを叫んだ。
首を振ることすらできなくて、赤ん坊と鎧の人を見ていると、
俺を殺すためか鎧の人は刀を振り上げてまた歩いて来た。
あぁ、殺されちゃうんだ。死んじゃうんだ。
本気でそう思って俺が取った行動はただ目を強く閉じることだった。
でもいくら経っても斬られない。それどころか、物音ひとつしなくなった。
と、耳にふっと生暖かい息が吹き掛けられた。
「大丈夫。俺が居る。」
そう聞こえて、急に安心してしまって目を開けるとまた鎧の人は廊下の端へと戻っていた。
それと同時に、誰かが二階へ走って上がって来た。
その人は寺生まれで霊感の強いTさんだ!
「お前が探してる奴はこいつじゃない!いい迷惑だ!破ぁ!!」
そう叫ぶとTさんの手から眩いばかりの青白い閃光が飛び出して、
鎧の人に向かって一直線に飛んでいく!
そして鎧の人に当たったかと思うと、凄まじい衝撃と共に叫び声を上げて
鎧の人は消えていった。
後から聞いた話によると、俺が起きた時家にはばあ様だけが居て、
いつもの様にばあ様は仏壇と神棚に参っていた。
その時、じい様の遺影がパタッと倒れたかと思うと、
二階から俺が物凄い声で「わぬしか!わがたまきりたるはわぬしか!」と叫んだらしい。
この声を聞いて、二階に行かなきゃならん。しかし何分足腰が悪い。
どうしようもないと階段を登りあぐねていたときに、ばあ様にも聞こえたらしい。
死んだじい様の声で。
「大丈夫。俺が居る。」
ばあ様は信じられなかったけど、なぜか安心してしまったと。
俺の叫び声は外まで聞こえたらしく(本当にとんでもなく、
地響きしそうなくらいでかかったらしい)、それを聞いた母親は飛んで帰って来た。
そして、やっぱり母親も
「大丈夫。俺が居る。」
って玄関を開けた所で聞こえたそうだ。
同じく外で母親と談笑していたTさんにも聞こえたらしく、
それを聞いた瞬間血相を変えて家に向かって走りだしたそうだ。
そして階段前で聞こえたらしい。
「大丈夫。俺が居る。」
「お前のじい様が時間を稼いでくれていなかったら俺は間に合わなかった。
全く、お前のじい様はすげえよ。」
と言い、俺の頭を撫でた後Tさんは帰っていった。
寺生まれが絶賛するじい様はスゴイ、改めてそう思った。
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この前、ここ10年家出して何の連絡もなかった姉が夜中に突然家に帰って来た。
その日は両親は都合でいなかった為、俺一人だった。
姉は何かに怯えているようでガタガタ震えていた。
「絶対絶対一人にしないで!!もう戻りたくない戻りたくな
い」と俺にしがみつき、パニック状態だったため家出当時のままの二階の姉の部屋
へつれていきベッドで横になってもらった。とりあえず落ち着いてもらおうと俺は
「何か飲むものもってくるよ」と言って部屋を出ようとした。
姉は「行かないで行かないで!怖い怖いよー!!」
俺が部屋を一歩出た瞬間にバターン!と勝手に姉の部屋のドアが閉まった。
そして部屋の中から「破ぁ!!」という叫び声とともに響く断末魔
ドアをやっと力ずくで開けると、そこにはまだ震えている姉と寺生まれで霊感の強いTさんがいた
Tさんは「これからは姉を大事にしてやれよ」と告げると颯爽と窓から出て行った
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った
>>549
これか?
俺は彼女から深刻な相談をされた。
最近、自宅の老いた犬が
誰もいない玄関に向かってけたたましく吠えるというのだ
俺が彼女の家に挨拶に行った時も、
俺を見ても全く吠えなかった人なつっこいあの犬が
突然ものすごい剣幕で吠えるのだという、しかも時間を問わず。
不安がる彼女が霊を引き寄せやすい体質だったことを思い出し、俺は
寺生まれで霊感の強いTさんに相談する事をすすめた
ファミレスで3人で食事をしながら事の話をするとTさんは
「大丈夫、その犬は
帰ってきた先祖に挨拶してるんだよ、この時期だし」とのこと
すっかり安心した彼女を送り返すと、Tさんから連絡が・・・
「彼女の言っていた事だが、確認したい事がある
あの子の家の前まで案内してくれ」
深夜2時、彼女の家の前に行くと
確かに駐車場に繋がれた犬が吠えている。
「やはりな・・・」
そう呟いてTさんは彼女の家の向かいにある電柱に手を添えた
するとそこからスッと青白い光が走り
幾つもの亡者が彼女の家を通り抜けようとしているのが見える
しかし犬の抵抗に遭い、上手く通り抜けられない模様
「大した犬だ・・・ずっと家を守っていたのかい」
そういいながら犬の頭を撫でるTさん
「破っ」
Tさんの声と共に道は家を避け天に伸び、
虹のように遠くの空に伸びていった・・・
「何故彼女に嘘をついたんですか?」の問いに
「他人の女とはいえ、
可愛い子を無駄に恐がらせるのは男の仕事じゃないぜ・・・」
寺生まれはスゴイ、俺は久しぶりにそう思った。
・・・数日後、彼女の家の犬が老衰で亡くなったと聞いた。
悲しみにくれる彼女を励ましてやると
「ワン!」と元気なあの犬の声が聞こえた気がした
きっと犬はまだ家族を守っているんだな・・・
線香をあげながら俺は思った
家族を見守る犬はスゴイ、俺はその夜ちょっと泣いた
追記を閉じる▲
この間風邪をこじらせ、会社を早退した
一晩寝たら治ると思ってたが、次の日目が覚めたら体が動かなかった
枕もとのポカリ飲むのがやっとで、マジで這う事も出来ない
鞄の中で携帯が鳴ってても、そこまでたどり着けない
その内目の前が真っ白になってきて、あーこれヤバいと思いつつ意識が飛んだ
そしたら思いっきり鼻を噛まれて目が覚めた
忘れてたんだが俺は一人暮らしで、猫(メス・推定5歳)と住んでいる
不規則な仕事なんでこいつのメシと水は、
三日分くらいストック出来る自動給餌機使ってるんだが、
起こしに来たって事はメシが無くなったって事だ。それにトイレ掃除もしてない
これはいかん、と思って死に物狂いで布団から這い出した
時々ふっと意識が途切れたが、その度猫に噛まれて覚醒
何とか部屋の真ん中まで来たところでまた携帯が鳴った
必死で出たら会社の同僚だった
何か言ってるが、全然頭に入ってこない
とにかく体が動かない事を伝えた所で本当に意識が飛んだ
次にハッキリ目が覚めたら病院にいた
医者の話を聞いて驚いたんだが、
俺は過労と栄養失調から風邪がこじれて肺炎になりかけていたらしい
ついでに早退した次の日と思ってたら、既に三日経っていた
熱で意識がぶっ飛んでいたらしい
同僚が来て救急車を呼んでくれなかったら、本当に死んでいたそうだ
付き添っていてくれた同僚に礼を言った後、猫の世話を頼んだ
迷惑とは思うが、メシと水とトイレの始末してもらえば後は何とかなるから
そう言ったら、同僚がちょっと変な顔をした
「いや、猫いなかったぞ?つーか、猫の物なんか無かったぞ」
覚えてないが救急車で運ばれる前、俺はずーっと猫の事を言い続けていたそうだ
だから世話をしようとしてくれたそうだが、
猫もいなければ給餌機もトイレも見当たらなかったらしい
「仕方ないから、コンビニで猫缶買って開けてきたけどさ」
そんな訳無いだろ、と言い掛けてぞっとした
何で忘れてたのか分からんが、猫はもういなかった
3月の頭に車に轢かれて死んで、あいつの使っていたも物全部処分した
その事言ったら、今度は同僚が青くなった
俺が電話に出た後ろで、猫がでかい声で鳴いていたそうだ
その話をしてたとき、病室のドアがあいて、猫を抱いた男が入ってきた
寺生まれのTさんだ
「こいつがすごく心配してたぞ。お前のこと助けてくれってな
だけどもうお別れだ。なに、心配ない。ちゃんと行くべきところに行くさ」
そう言ったTさんはあいつを放り投げ、その瞬間、手を突き出した
「破ぁっ!!」
あいつは光る球体になり、静かに消えていった
消える間際、俺にはにゃあと鳴く声がはっきり聞こえた
寺生まれってすごいと思いつつ、俺は涙がとまらなかった
俺は今朝退院した所だが、連休に入ったら墓参りに行く事にした
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嫌だなあ。
今日は大嫌いな運動会。
雨が降りますようにってお願いしたけど、ダメだった。
休みたいなあ……そうだ!風邪を引いたことにしよう!
パパに熱を計りなさいって言われちゃった…。
どうしよう…あ、そうだ!!
体温計、体温計…あった。…ウチの体温計は古いなあ。
えーと…あ、調度いいやコレ使っちゃお…
どれ位かな………あっ!!ヤバッ…
はあ…娘には全く困った物だ。
いくら運動会が嫌だからと言っても、仮病で休もうとするなんて。
熱を計るように促したら、暫くして「体温計が壊れた」と言う。
なんて事だ。体温計を壊して熱が計れないようにしたのか?
とは言え、心なしか顔色が悪い様だったので、大事を取り妻に病院へ連れて行かせた。
ああ…せっかく熱々に入れたお茶が冷めてしまった。
温くなったせいか味が良くない。
本当に困った娘だ。
そう一人ごちて二口目を啜ると、チャイムが鳴った、来客だ。
すぐに腰をあげようとした私だったが、少々様子がおかしい。
そのお客、何度も何度も我が家のチャイムを鳴らしているだけではなく、
玄関のドアを乱暴に叩き続けているのだ。良く聞き取れないが、大声で何か喚いている。
あまりの無遠慮さに茶碗を片手に固まる私だったが、それはあまり長くは続かなかった。
その代わりに、何やら青白い光が玄関の外から漏れ出す。
そして
「破ァ!!!!!」
という怒号と共に、その光が玄関のドアを突き抜け、私を直撃した。
するとどうしたことか、光に包まれた私の口から黒い蒸気が飛び出し、
光と共に天へと昇っていくではないか。
ズンと音をたてて倒れる我が家の玄関ドア。その向こうには、寺生まれのTさんがいた。
「手荒になったのは謝ろう、緊急だったのでな。娘さんを大切にしろよ」
そして、彼が再び「破ァ!!!」と叫ぶと、玄関のドアが起き上がり、
元通り留め具に溶接された。
Tさんは、そのままどこかへ行ってしまったようだ。
いったいTさんは何をしたのだろう?
お茶でも飲んで落ち着こうとしたが、何故か湯のみの中身は消えて無くなっていた。
改めてお茶を煎れ直すと、全ての茶葉が立った。
寺生まれはスゴいと思った。
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その日僕は、きつい部活のあとで、とてもおなかが空いていました。
家に帰ると、実家の祖父が急病で出かける旨の書置きがあり、両親は不在とのこと。
仕方なく僕は書置きと一緒に置いてあったお金を持ち、近所のコンビニへ行きました。
簡単におにぎりで済まそうと思い、棚を物色してみると
おかしなおにぎりが一つあるのに気がつきました。
ラベルが貼られていないおにぎりです。
店員に聞くと、「製造側でのミスだろう、返品するので預かる」ということでした。
しかし僕はそのラベルの貼られていないおにぎりが、どうしても欲しくなったんです。
バーコードがないので売れない、言う店員を相手に
シャケの棚に並んでいたのだからシャケでしょう、
親に頼まれてシャケが2つ欲しい などと口実をいい、まんまと購入しました。
さて家に帰ってきた僕は、まず普通のおにぎりをたいらげました。
空腹が満たされて満足したところで、ふと
1つ残されたあのラベルのないおにぎりを手にとってみました。
何気なく見ていただけなのですが、不思議とよだれが出てきたのです。
それも、滝のような…といっては大げさかもしれませんが
口から溢れそうなほどで、何度も飲み込みました
食べたい。どうしてもこのおにぎりを食べたい。
大きく噛み付いて、中身をむしゃむしゃむしゃむしゃしたい。
海苔と米と中身を一緒にグッチャグチャに噛んで噛んで噛んで、
トロトロにやわらかくしたら思いっきり喉を鳴らして飲み込む。
あああ、美味そうだ!
たまらずにビニールを剥がそうとしたときに、ビニールの端っこに
とても小さくで何かが書いてあることに気がつきました。
よく見るとそれは青い文字で、 “コビト” と書かれていました。
「そいつを食べるな!」
叫ばれて後ろを振り返ると、そこに居たのは寺生まれで霊感の強いTさんでした。
「食べた人を次の具の標的にしょうという姑息な真似は許さん!破ぁ!!」
Tさんが突き出した手から青白い閃光が飛び出しかと思うとそれがおにぎりに当たり、
一瞬にして燃え尽きました。
「もう“コビト”を食べようとすることがないよう、“コッビトク”叱らないといけないか?」
そうニヤリと笑うと、入ってきたときと同じように窓から出て行きました。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思いました
追記を閉じる▲
ある地方の女子大生が東京の大学に進学が決まり、
東京に一人暮らしする事になりました。
とあるマンションで生活を始めているうちに、
ある日部屋に小さな穴があいているのに気づきました。
その穴は隣の部屋に続いていて、何だろうと覗き込みました。
すると、穴の向こうは真っ赤でした。
隣の部屋は赤い壁紙なのかな、と思いつつ次の日も、次の日も
その女子大生は小さな穴をのぞいていました。
いつ見ても赤かったので、隣の部屋が気になった女子大生は
マンションの大家さんに聞いてみることにしました。
「私の隣の部屋にはどういう人が住んでいるんですか?」
すると大家さんは答えました。
「あなたの隣の部屋には寺生まれで霊感が強い人が住んでいますよ。」