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ファービーを逆さまにぶら下げると
「オロシテ!オロシテ!」と泣きわめく裏技を試してみたら
ヒモが解けて地面に落下しウオオオオオの断末魔とともに目玉が飛び出た。
今まで生きてきて一番トラウマになった。
何事も無かったかの様にノイズを発するファービー・・・
俺はどうしていいのか分からず
寺生まれで霊感の強い先輩のTさんに電話をし、ワケを話した
黙って俺の話を聞いたTさんはよし、待ってろ、すぐ行くと言ってくれた
俺はファービーに気付かれないようにこっそりTさんを上げた
ファービーを見たTさんは「これは・・・」と呟き
「俺の後ろに下がってろ、絶対に前に来るな・・・」と言いファービーの前に立った
Tさんは何か呪文のようなものを唱え「破ぁ!!」と叫んだ
すると部屋中に落とされていたであろう目玉がいっせいに燃え上がり
ファービーの体毛までもが燃え上がった!!
「姿を見せな・・・」
Tさんがそういうと長かったファービーの体毛がバサリと抜け落ち、
女の生首になった!
「こんなオモチャに取り付いて、自分の結界を広げてたのかい、この小悪党め!!」
生首をガシリと掴むTさん
次の瞬間生首は断末魔をあげながら燃え上がり、灰になって消えた。
しゃがみ込んだTさんは無残に抜け降ちたファービーの体毛に触れると
「ブルスコファー・・」と優しく呟いた
フワフワと浮かび上がった体毛はファービーの体に生え移り、元通りになった。
「二人に『カミ』のご加護がありますように」
Tさんは笑いながらそう言って帰っていった。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。
洒落コワはここでいいのか?
何年か前にあった怖い話を投下する。
そん時は俺は地方大学の学生で、同じ科の連中とグループでよく遊んでた。
たまに混ざる奴もいて、男4~6人で女4人。
一人暮らしの奴の部屋で集まって飲んでると、よく怪談したがる女の子がいた。
決まって嫌な顔する子も居て、Aとする。
こっちの子が俺とかなり仲良かった。
怪談好きな方をBとするが、Bも別に電波とかじゃなくて、
怪談も体験談はなくて、それこそこのスレで面白い話を仕込んできてんじゃないか、
みたいな怖い話をする子で、本当は幽霊とか信じてなさそうだった。
むしろAの方が「見えるんだ」と言ってて、AはいつもBを避けてる感じだった。
2人で遊ぶとかは絶対ないし、グループでも距離を開けたがってる雰囲気で、
俺とあと一人、Aの「見える」を聞いて信じてる奴(Cとする)は、
本当に霊感があったら遊びで怪談するなんて嫌なのかもしれない、と思ってた。
ある日、Bと仲のいい男の一人が、恐怖スポットの話を仕入れてきてた。
車で30分くらいで行ける場所にあるそうで、Bも他の連中も面白がって、
その場で肝だめしツアー決定。
来てない他の連中も呼び出そうってことになって、俺はAに電話した。
俺自身は行く気だったけどAは来ないだろうな、と思い、
「これから~~の辺りに行くってことになったんだ。ただ、
肝試しだし他にも来ない奴いると思うし」
と言った。そしたら、Aは遮るように
「それって、何か大きな空き家のこと?その辺りで肝試しって」
「あ、そう。その家の裏に何かあるらしいから」
「………よした方が良くない?ってか、やめなよ。誰かの家で飲んで
怪談したらいいじゃん、わざわざ行かなくても」
よりによってAに怪談話を進められて少し驚いたが、仲間たちは既にノリノリで準備中。
「いや……みんな行く気だし。Aは気が進まないなら、今回は外していいと思うけど」
するとAは少し黙って、
「………Bは行くの?」
「行くよ。一番、やる気満々だし」
「……そうなんだ……じゃ、私も行くから、ちょっと待ってて」
たまげたことに、Aは本当に来てBと一緒に車に乗った。
結局これない奴も居て、総勢6人で、一台(ワゴン)に乗って出発した。
Bは少しKYなとこがあって、Aに距離置かれてるのもあんまり解ってないっぽく、
車中で初めは面白そうにお喋りし続けてたが、すぐに欠伸をし始めた。
「バイトとかで疲れてんのかなー。眠い~」
眠そうに呟くBに、Aが
「寝てなよ。着いたら起こしたげる」
「ありがと。ごめん、少しだけ寝る」
Bは運転してる奴に断ってうとうとし始め、Aは黙って窓の外を見てた。
809 :3/6:2009/07/11(土) 12:15:29 ID:v5BPpx7o0
で。着いたときもBは起きなくて、もはや完全に熟睡。てか爆睡。
「寝かしとく?」って俺らが顔を見合わせたら、Aが
「連れてくね。後で怒るよ、置いてったら」
ってBを担ぎ起こして、強引に車から出したんだよ。
仕方ないからCが背負ってやったんだけど、AはBの手を掴んでて、
他の車の奴らが降りてきたら、一番先頭に立って歩いてった。
そこにあった古い家は、普通に不気味な空き家で、皆は結構もりあがって、
「うわー」とか言ってた。Bは起きないまま。AはBの手を掴んだまま。
いよいよ本番で、家の後ろに回ったら、何かぽつんと古井戸みたいなもんがあった。
近寄ってのぞいて見ると、乾いた井戸の中に、ちっちゃな和式の人形の家みたいなもんが見えた。
「何だー?」って一人が身を乗り出したのと、Aが
「さがってっ!」て叫んだのが同時だった。
覗いた奴がびびって身体ひっこめた、そのすぐ後に、
「カシャ……」だか「ズシャ……」だか、何か金属っぽいような小さな音がした。
「下がって!下がって!こっち来てっ!」
Aが喚き出すまでもなく、もう何か、すごい嫌な感じが一杯だった。
カシャカシャ、ガシャズシャ、て変なジャリジャリした音が、
しかもどんどん増えながら来るんだよ。
その訳解らん井戸の中から、
こ っ ち に む か っ て 。
もう逃げたいのに身体が動かなくて、横見たらやっぱり仲間がへたってるし、
音は近づいてきて、姿は見えないけど絶対に何か居たと思う。
「俺君、もっとこっち来て!!!!」
Aが怒鳴りながら俺の手を掴んで、何かを掴ませた。
俺が掴んだのを見たAは、今度は少し横でヘタってる奴を必死で引っ張って、
また何かをつかませてる。
てか。よく見たら、俺が掴んでるのはBの右足。さっきの奴が掴んだのはBの左手。
Bの右手はAが掴んでる。Cは相変わらずBをおぶってる。AはBから手を離さずに
必死に他の仲間を引っ張り寄せてた。
その後のことは、色々とよく解らなかった。
ただハッキリ覚えてるのは、気がついたら、目の前に何かがいたこと。
白いんだかグレーなんだか透明なんだか、煙なんだか人影なんだか、
何か良く解らない「何か」が俺らの前に居た。
ちょうどその辺りから、ガシャガシャガシャガシャガシャ、ズシャズシャズシャズシャズシャ、みたいな金属音が耳一杯に響いてきてた。
いや、こう書くとその煙みたいなもんが金属音立ててたみたいだけど、そうじゃなかった。
俺らは「煙か人影みたいなもん」の背中を見てて、それが「見えない金属音の奴」と
ぶつかり合って止めてるんだって、そういう光景だった。
…と、その時遠くから「破ぁ!!」と叫び声が聞こえたかと思ったら
ズシャシャシャシャ!!と吹き飛ばされるような金属音を聞いた。
「遅くなってすまなかったな。」といって現れたのは寺生まれで霊感の強いTさんだ!
だが金属音は再びズシャズシャと近づいてくる!
「…こいつは少しばかり厄介だな。」
Tさんは深呼吸したかと思うと先程よりも大きく「破ぁッ!!!!」と叫んだ!
すると巨大な青白い閃光が四方八方に飛び回り、
そしてこの世の者とは思えない叫び声を聞いた。
そして金属音も、周りの人影のような煙のようなものも気づいたら消えていた。
次にTさんは寝ているBに近づき額に手を当てたかと思うとBの体が青白く光り、
Bの体から白いような灰色のようなものがが出ていった。
「…もう大丈夫だ、肝試しも程々にな。」
そう言い残し、Tさんは颯爽と去っていった。
811 :5/6:2009/07/11(土) 12:16:57 ID:v5BPpx7o0
数日後にAを捕まえて経緯を聞いたら、げんなりした顔でいろいろ教えてくれた。
あの古井戸がマジで危ない本物だったのは予想通り。
「家の正面に居る分には大丈夫だけど、裏に回って井戸まで見たらダメ」
だそうだった。
問題は俺らを助けてくれた妙な影なんだけど、Aは凄い嫌な顔で、
「あれはBの……何ていうか、ついてるものなの」と言った。
AがBを避けてたのは、嫌いだからじゃないそうだった。
ただ、Bに纏わりついてるものがいて、それが凄く強くて薄気味悪いものだったんだと。
で、初めはBに取りついてる霊か、と考えたがどうしても違和感があって。
ある日、Bから出てくる『それ』を見て、不意に気づいたんだそうだ。
『それ』は『Bの中』にいるんだと。
「……Bがあれのいる世界に繋がってて出入り口になってるのか、
それともB自体があれの棲む場所なのか、どっちかだと思う」
Aもよくは解らないようで、とにかくそれはBから出てきて
また戻っていくんだと言っていた。
他の霊的なものは全部Bを避けるそうで、
多分あれのせいで近寄れないんだとも。
812 :6/6:2009/07/11(土) 12:19:02 ID:v5BPpx7o0
「あれは私たちを守ったんじゃないし、Bのことも大事だとかじゃないと思う。
ただ、ドアとか家が壊れたら困るでしょ。だから」
何とかした方がいいのか、と思っても、Bは本気では霊を信じていないようだったし、
普通の霊じゃないから払えるとも思えなかった。
だから放っておいたけど、自分は近寄りたくなかったんだ、とAは言った。
ただ、『それ』がBを深刻な危険から守っているのは知っていた。
そして、あの日俺らが本当に危ない場所に行くと感じて、止められないなら
Bの中に居る『それ』に守ってもらうしかない、と考えてついてきたのだという。
「あれが守るのはBだけだからね。少しでも離れたら、
井戸から来てた方に憑かれて人生終わってたよ。俺君も、他の皆も」
言われて背筋が寒くなったのを紛らそうとして、
「……でも、何だろうな?Bについてるのって。結構よくないか?結局守ってくれるんなら」
そう言ったら、Aは羨むような蔑むような複雑な眼を向けてきた。
「あのね俺君。お腹に住みついた寄生虫が孵化するまでは
守ってくれるって言ったら、それって嬉しい?」
「……」
……何となく、言いたいことが解った。
Bに巣くってるモノは、とにかく自分だけの都合でBの中に居座ったり顔を出したり
するわけで、ひょっとしたらBから何かを奪ってるのかもしれないわけで。
いつか自分の都合でBをぶち破って出て行ったりするかもしれないわけで、
その時には周りにも影響するかもしれないわけで、
しかもBは本気で何ひとつ全く気づいていないわけで。
「井戸から出てきた方も、凄かった。神様が最悪の状態になったみたいな感じだった。
並みの霊能者とかじゃ負けちゃうだろうって思うくらいの奴だった。
あんなのと渡り合える、Bの『あれ』も、どうせ何やってもどうもできない」
「…だから、井戸の中のものどころか、Bの『あれ』さえも除霊してしまったTさんは
本当にとんでもない人だよ。」
813 :7/6:2009/07/11(土) 12:19:46 ID:v5BPpx7o0
収まりきらなかったorz
それから時間が経って、俺もAもBも社会人。
ふと思い出したんで、投下しました。
ちなみに、理由はBから連絡あったから。
結婚した上に子供も生まれて元気にやってるそうです。
Aに電話してそう言ったら、
「Bの『あれ』を除霊してくれたTさんには感謝している。
Bにも感謝して欲しいんだけど、B自体は『あれ』のことを
気づいてなかったから仕方ないね。」
と言ってました。
普通の霊と違う、そして人間の『中』に居る『何か』って、
何なんでしょうね?いや、井戸の底のミニハウスから来た金属音も気になりますが。
何にせよ、Aがそこまで危ないというその2つをいとも容易く除霊してしまったTさんはスゴイ、改めてそう思いました。
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俺んち猫飼ってるんだ。トラ猫でリリって名前なんだけど
これがまあ凄まじい可愛さと人懐っこさで俺がくつろいでると足元に寄って
ゴロゴロしてきてマジ悩殺モノ。まあ俺じゃなくてもやってるんだけど。
そんなわけでリリは我が家のアイドル、特に俺の母は毎日のように
ハイテンションでリリにじゃれついて、どっちが遊ばれてるのか分からないくらい。
どんなテンションかというと「ルイズ!!ルイズうぅ!」みたいなコピペあったじゃん、ガチであのくらい。
で、ある日も俺が自室で勉強してたらいつものように
「リリ!こっちおいでーリリ!よしよし今日も可愛いねえ!!いい子いい子!!!」
と居間の方から母親の声が聞こえてきた。部屋のドア閉め切ってても筒抜けでマジうるさい。
さすがに勉強中は勘弁して欲しいから、文句言いに居間に行こうとしたら
「ンニャン」つってリリが俺の足に擦り寄って来た。
次の瞬間
「飼い猫に化けて自分の結界を広げる小悪党め!」という叫び声と共に
「破ぁーーーーー!!」と青白い光弾が飛びだし、俺の足下にいたリリを吹き飛ばした。
リリはこの世のものとは思えない断末魔をあげ、消えてしまった。
「これで安心だな・・・」
いつの間にいたのか、そう呟くTさん。
寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。
その後Tさんは、母と一緒に本物のリリに遊ばれてた。
新築のマンションに引っ越しました。
1階の角部屋。立地条件もよく、日当たりも良好。文句なしです。
引っ越した初日は手伝ってくれた友人たちと飲み明かしました。
翌日の昼過ぎ、友人たちが帰った後シャワーを浴びました。
友人たちの中にたばこを吸う人がいたので髪についた臭いが気になっていたんです。
髪は、私の自慢でした。パーマもカラーリングもしたことのない、まっすぐな黒髪。
手入れも欠かしません。
その日もシャンプー、トリートメント、リンスを済ませてさっぱりした気持ちで浴室を出ました。
さて、昨夜の後かたづけです。ちらかったスナック菓子の袋や空き瓶を片付けて、
掃除機をかけていると、おかしなことに気が付きました。
長い髪の毛が、やたらと落ちているのです。
ちょうど私と同じぐらいの長さでしたが、髪質が違う。
友人たちの中に髪の長い女性はいなかったし、引っ越したばかりの部屋に・・・?
少し不思議に思いましたが、自分の髪だろうという結論に落ち着きました。
今日は昨日の引っ越しの手伝いに来れなかった友人が訪ねて来ます。
友人から最寄り駅に着いたという電話を受けて、私は駅に向かいました。
その友人は霊感が強いことで有名だったのですが、
髪の毛のことは特に気にしていなかったのでとりとめもない話をしながらマンションへ帰りました。
・・・?
部屋の床に再び長い髪の毛が落ちていたのです。ま、さっき取り忘れたのでしょう。
さっさとゴミ箱に捨てました。
友人は県外から訪ねて来たので、当然、泊まるつもりです。
「シャワー借りるねー。」
勝手知ったる他人の家、友人は早速、浴室へ。シャワーの音が聞こえます。
と、いきなり蛇口を閉める音が聞こえたかと思うと、友人が慌てて浴室から出てきました。
「お、お風呂場に・・・」
友人は真っ青です。とりあえず落ち着かせてから話を聞きました。
「お風呂場に髪の長い女がいたの!」
ここは新築のマンションです。幽霊なんているはずがありません。
しかし、説明しても友人は帰ると言って聞き入れませんでした。
とはいえ、なにしろ遠くからきたのでこの時間では帰れません。
「とにかく私はこの部屋にはいられない。
私は近くのファミレスで夜明かしするから、あんたも何かあったらすぐ電話するのよ。」
そう言って、友人は出ていってしまいました。 一人残された私。
昼間の髪の毛のこともあって、さすがに心細い。
(大丈夫。ここは新築)
友人言った言葉を自分に言い聞かせ、私はシャワーを浴びることにしました。
(「霊感が強い」なんていうのも考え物ね。人の引っ越しを台無しにして)
心の中で友人に悪態をつきながらシャンプーをしていると・・・頭に違和感があります。
頭皮を傷つけないように、爪を立てずに指の腹でマッサージをするように・・・
いつも通りのやり方です。・・・でも、おかしい。
(・・・・?)
私はシャンプーの手を止めました。
(・・・!)
私は頭に置いていた両手をおそるおそる目の前に持ってきました。
(・・・!)
爪を立てずに指の腹でマッサージをするように・・・
もう一つの手が、私の髪を洗っています。
「誰!?」
振り向くと、顔の焼けただれた女性?でしょうか?が私の頭の上に片手をのせたまま・・・
「・・・きれいな・・・か・・・み・・・ね・・・」と呟きました。その時・・・
「ああ、本当にきれいだ」と言う別の声が浴室に谺しました。
「誰!?」
前方に振り返ると、寺生まれで霊感の強い男性?でしょうか?が私の頭の上に片手をのせたまま・・・
「だけどこの綺麗な髪はこの人のもんだ。あんたには渡せないよ」と呟いた。かと思うと
「破ぁ!」という気合いと共に、あの女性を消してしまったのです。
「気をつけた方がいい、髪には色んなものが絡みつきやすい。特に貴女みたいな長く美しい髪にはね」
と言い残し去って行く凄い寺生まれの男性を見て、私は引っ越しの決意を固めました。
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何人かで集まって怪談話しをしているとき、そのうちの1人が言い出た。
「今から話す方法で、自分の霊感チェックできるんだって」
「まず頭の中で、自分の家の自分の部屋にいるイメージを思い浮かべて、
そしてそこから順番に全部の部屋を覗いて回っていってもし、その途中、
どこかの部屋で、自分以外の誰かに会ったら霊感が強くて、見える時には見えちゃうんだって」
その話しを聞きながらみんなで試してみたところ、A子という女の子だけが誰かと「会った」という。
「部屋に行ったら中年の男が隅へ座り込んで、私を見ていたの・・・
その時はちょっとびっくりしただけだったんだけどね・・・で、その日、
家に帰って、その部屋に行ったら、その男が同じ場所に座り込んで
私をじっと見てたの。どこかで見たことある顔なんだけど、思い出せないんだよねー。」
昔から霊感が強いと言っていたA子は、霊に怯えることなく淡々と話していた。
「その人なんか呟いているんだよね。『ォも゙っわデ』みたいに聞こえるんだけど、
良く判んなかったんだ」
その直後、A子に親戚のおじさんが亡くなったという電話が入った。
A子がお葬式に行ってみると、遺影に写っていたのは昨日霊感実験で見た男だったのだ。
他の親戚に事情を話すと、死んだおじさんは彼女が小さい頃にやっていたバレエを応援していて、
シューズをプレゼントしてくれたこともあった。
お前が踊るところを見たがっていたし『%&$#”%%」』というのは
『踊って、踊って』と言っていたのではないかとその親戚は推測した。
お葬式の終わった晩A子は金縛りにあった。
そして、またあの男がA子の部屋にあらわれたのだ。
「叔父さん、今までありがとうね。安らかに眠ってね。」
そう言ったA子の足首を握り、男は
「ォも゙っわデ・・・。ォも゙っわデ・・・。」と繰り返す。
「叔父さんごめんね、私、足を怪我してクラシックバレー辞めちゃったんだ」と返した。
しかし、叔父さんはさらに物凄い力でA子の足を引っ張り始めた。
「ォも゙っわデ・・・。ォも゙っわデ・・・」を繰り替えずばかりだ。
そのうちA子はある事に気づく・・・叔父さん「踊って」とは言っていない。
「代わって」と言っているのだった。
そこで、叔父さんの声がはっきり聞こえた。
「死にたぐない・・・代わ゛っで!代わ゛っで!」
「甘ったれるんじゃない!」
その怒声とともに落下してきた青白い光弾が叔父さんを吹き飛ばした!
見上げると天井の角には、寺生まれで霊感の強いTさんがへばりついてのだ。
「生きることも死ぬことも、誰にも代わることは出来ないんだぜ。
しかしあんたの無念、少しは俺が担いでってやる」
天井から降りてきたTさんはそう言うと、押入にしまってあったはずの
A子の古びたバレエシューズを小脇に抱え、窓から出ていった。
寺生まれって凄い。110をプッシュしながらA子はそう思った。
追記を閉じる▲
691 :本当にあった怖い名無し[age]:2007/07/16(月) 03:37:50 ID:cv0tel+8O
会社に着くとあることに気付く。
あ、やべ~。家に家の鍵忘れちまったよ。
家に急いで帰った。
あれ?開かない。
「破ァ!」
いきなり後ろから声が聞こえた。
振り返ってみたら寺生まれのTさんだ!
Tさんの手から放たれた青白い光は鍵穴に吸い込まれていった。
がちゃ、と鍵の開く音がした。
「鍵を閉じ込めるなんて、これからしないように気をつけろよ」
そういうと颯爽とTさんは去っていった。
寺生まれってすごい。
改めてそう思いながら扉を開けたら、中にいた、いきなり鍵が開いたことを
不審に思った侵入者に殺されそうになった。
会社から帰って来たら部屋ん中が蒸し暑いんだ
今日も昼間暑かったから熱が篭ってたんだろうな
エアコンつけて風呂入って
疲れてたから布団に直行して寝た
そしたらエアコンの調子が悪いのかウーウー鳴り出した
こんな暑いときに故障かよ
明日買いに行かないとな・・・
そう思ってリモコンでエアコンの電源切った
それでも部屋ん中は
いつまでたっても冷風来るし涼しいんだよね
しかもエアコンの音は鳴りっぱなしだし・・・
リモコンまで逝かれたのかよ
音がどんどん低音になってヴーヴー響いてくる
ちっ・・・コンセント抜くか・・・
って、窓見たら
髪の長い女が窓枠にしがみついて
「ゔぅ~・・・ゔぅ~・・・」って言ってた
死ぬほどびびったよ
俺の背後から突如「破ぁー!」という掛け声と共にまばゆい閃光が放たれた
閃光を浴びた女はもがき苦しみ、消滅した
助けてくれたのは寺生まれのTさんだった。
「たまにはうちわも使えよ?」ニヒルに笑ってTさんは去っていった。
寺生まれってやっぱりスゴイ、そう思った
俺の高校時代のツレで、今は自衛隊で特殊部隊やってるやつがいるんだどさ。
先週久しぶりに俺の家で飲んでて、たまたま2chに貼られてたTさんの画像を見せたら、
そいついきなり目を見開いてむぅ、って唸ってさ。
「…これは何者だ?立ち方も目つきも素人じゃない。」
「筋肉のつきかたも骨格も常人のそれじゃない。」
「次世代の大量破壊兵器が人間の姿をしているとしたら、まさにこんな感じだろう。」
とか言い出してさ。
30秒で12人破ぁ!した寺生まれのTって人だよ、って教えてやって、茶化すつもりで
「なに?じゃあおまえでもTさんに勝てないの?」って聞いたら、しばらく考え込んだあと真顔で
「…勝てる。上空から攻撃ヘリの支援を受けつつ、自動小銃以上の火器と防弾防刃装備で武装した一個中隊で奇襲をかければ。
こちらも半数以上の兵力を失うが勝てるだろう…俺がその幸福なもう半数に入れるかはわからないが。」
って言ってた。
寺生まれってまじですごいかもと、今更ながらに思った。
忘れられない人がいます。Tさんといいます。
Tさんかあは京都の神社やお寺の話をよく聞きました。
どんなに小さなお寺でもTさんはよく知っていました。
コーヒーの入れ方も上手でした。
前日の夜から準備して、私たちが開設する老人ホームまで、利用者や職員の分まで
持って来てくれた事もあります。
Tさんは86歳。片足の不自由な、末期がんの一人住まいの男性です。
現役の頃はタクシー運転手をしていました。
その日は、お風呂に入り、昼食も食べ、にこにことみんなの話を聞いて
満足そうに過ごしていました。
しかしその二日後、ヘルパーさんが訪問すると、ベッドの柵にもたれたまま、
息を引き取っていたのです。
一度だけ、ご長男に会った事はありますが、Tさんとは親密な感じではありませんでした。
老人ホームでの最期の日の様子を血縁の方々に伝えたくて、
私達はお通夜に参加しました。
読経が終わると、お坊さんがTさんのお孫さんに話しかけました。
「あなたはおじいさんを知っているの」と。
今のあなたの年齢のとき、Tさんは特攻隊員として遠く鹿児島で訓練を受けていたこと。
おばあさんを不自由な身体で看病し、Tさんは誰にも看取られずにこの世を去ったこと。
最初に見つけたのは、家族ではなくヘルパーさんだったこと。
Tさんの生きた歴史をかんで含めるように語り掛けるお坊さんの真剣な問いかけには、
胸を打たれました。一人ぼっちだと思っていたTさんは、このお坊さんには
何でも話していたのです。
家族に看取られず、一人で最後まで生きていく人が増えてきました。
一人暮らしの80歳や90歳の方には、ご近所とも付き合いが無い人も多いでしょう。
それでもその人の生きた証しを誰かに残そうとするのは、ごく自然なことです。
家族、ご近所、友人、最期のときを過ごす場所などに、一人でも心通じる人がいれば、
その人の一生は素晴らしい一生だと思います。
話をひとつ
同級生の入居したアパートで不審な現象が起こるという話を聞き、
男3、女2で泊まりに行きました。
一般に、幽霊というのはシャイで、一見さんが来ると現象が起こらないと聞いていましたが、
夕方に、部屋を尋ねた途端から微かなラップ音が、夜半には扉の開閉が起こりました。
眠ると金縛りに会うと聞いたので面白がって全員で眠る事になりました。
そして金縛りが起こったのです。
怖くてギュッと目を瞑ったのですが、こじ開けられるように瞼が開き、
壁の前にたたずむ、半身が潰れた様な姿の恐ろしい女性が目に入りました。
どのくらいそうしていたかは解りません。恐怖と金縛りで硬直している私達の耳に
「美人だ・・・」
という呟きが聞こえると、信じられない事が起こりました。
男の子の一人が急に立ち上がると、幽霊の前まで行き、名前や年齢を聞き始めたのです。
幽霊はビクッと体をすくませると、怯える様に消えていきました(全員その様に見えたそうです)
幽霊が消えると体が動かせるようになり、電気をつけました。
全員が、壁の前に立ちすくむ男の子に詰め寄ります。全然怖くありません。
「・・・・・消えちゃった。くそッ、少し強引過ぎたか?」
「・・・・いや、そういう問題では無いんではないかと・・・」
「潰れてない方の顔見たろ?めちゃくちゃ美人だったぞっ!」
「いや、気が付かなかった・・・って言うより、普通、潰れてる方しか目に入らんと思うぞ?」
「「「うん」」」
「質問があるのだけれど。T君、どうして金縛りが解けたの?」
「いや、美人だったし・・・必死だったし・・・。気合かな?」
「今なら問答無用で消し飛ばすんだがな・・・。フフッ、あの頃は俺も若かったよ。」
そう言って学生時代の思い出話を締めくくったTさん
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った