[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
嫌だなあ。
今日は大嫌いな運動会。
雨が降りますようにってお願いしたけど、ダメだった。
休みたいなあ……そうだ!風邪を引いたことにしよう!
パパに熱を計りなさいって言われちゃった…。
どうしよう…あ、そうだ!!
体温計、体温計…あった。…ウチの体温計は古いなあ。
えーと…あ、調度いいやコレ使っちゃお…
どれ位かな………あっ!!ヤバッ…
はあ…娘には全く困った物だ。
いくら運動会が嫌だからと言っても、仮病で休もうとするなんて。
熱を計るように促したら、暫くして「体温計が壊れた」と言う。
なんて事だ。体温計を壊して熱が計れないようにしたのか?
とは言え、心なしか顔色が悪い様だったので、大事を取り妻に病院へ連れて行かせた。
ああ…せっかく熱々に入れたお茶が冷めてしまった。
温くなったせいか味が良くない。
本当に困った娘だ。
そう一人ごちて二口目を啜ると、チャイムが鳴った、来客だ。
すぐに腰をあげようとした私だったが、少々様子がおかしい。
そのお客、何度も何度も我が家のチャイムを鳴らしているだけではなく、
玄関のドアを乱暴に叩き続けているのだ。良く聞き取れないが、大声で何か喚いている。
あまりの無遠慮さに茶碗を片手に固まる私だったが、それはあまり長くは続かなかった。
その代わりに、何やら青白い光が玄関の外から漏れ出す。
そして
「破ァ!!!!!」
という怒号と共に、その光が玄関のドアを突き抜け、私を直撃した。
するとどうしたことか、光に包まれた私の口から黒い蒸気が飛び出し、
光と共に天へと昇っていくではないか。
ズンと音をたてて倒れる我が家の玄関ドア。その向こうには、寺生まれのTさんがいた。
「手荒になったのは謝ろう、緊急だったのでな。娘さんを大切にしろよ」
そして、彼が再び「破ァ!!!」と叫ぶと、玄関のドアが起き上がり、
元通り留め具に溶接された。
Tさんは、そのままどこかへ行ってしまったようだ。
いったいTさんは何をしたのだろう?
お茶でも飲んで落ち着こうとしたが、何故か湯のみの中身は消えて無くなっていた。
改めてお茶を煎れ直すと、全ての茶葉が立った。
寺生まれはスゴいと思った。
追記を閉じる▲
そう一人ごちて二口目を啜ると、チャイムが鳴った、来客だ。
すぐに腰をあげようとした私だったが、少々様子がおかしい。
そのお客、何度も何度も我が家のチャイムを鳴らしているだけではなく、
玄関のドアを乱暴に叩き続けているのだ。良く聞き取れないが、大声で何か喚いている。
あまりの無遠慮さに茶碗を片手に固まる私だったが、それはあまり長くは続かなかった。
その代わりに、何やら青白い光が玄関の外から漏れ出す。
そして
「破ァ!!!!!」
という怒号と共に、その光が玄関のドアを突き抜け、私を直撃した。
するとどうしたことか、光に包まれた私の口から黒い蒸気が飛び出し、
光と共に天へと昇っていくではないか。
ズンと音をたてて倒れる我が家の玄関ドア。その向こうには、寺生まれのTさんがいた。
「手荒になったのは謝ろう、緊急だったのでな。娘さんを大切にしろよ」
そして、彼が再び「破ァ!!!」と叫ぶと、玄関のドアが起き上がり、
元通り留め具に溶接された。
Tさんは、そのままどこかへ行ってしまったようだ。
いったいTさんは何をしたのだろう?
お茶でも飲んで落ち着こうとしたが、何故か湯のみの中身は消えて無くなっていた。
改めてお茶を煎れ直すと、全ての茶葉が立った。
寺生まれはスゴいと思った。