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何人かで集まって怪談話しをしているとき、そのうちの1人が言い出た。
「今から話す方法で、自分の霊感チェックできるんだって」
「まず頭の中で、自分の家の自分の部屋にいるイメージを思い浮かべて、
そしてそこから順番に全部の部屋を覗いて回っていってもし、その途中、
どこかの部屋で、自分以外の誰かに会ったら霊感が強くて、見える時には見えちゃうんだって」
その話しを聞きながらみんなで試してみたところ、A子という女の子だけが誰かと「会った」という。
「部屋に行ったら中年の男が隅へ座り込んで、私を見ていたの・・・
その時はちょっとびっくりしただけだったんだけどね・・・で、その日、
家に帰って、その部屋に行ったら、その男が同じ場所に座り込んで
私をじっと見てたの。どこかで見たことある顔なんだけど、思い出せないんだよねー。」
昔から霊感が強いと言っていたA子は、霊に怯えることなく淡々と話していた。
「その人なんか呟いているんだよね。『ォも゙っわデ』みたいに聞こえるんだけど、
良く判んなかったんだ」
その直後、A子に親戚のおじさんが亡くなったという電話が入った。
A子がお葬式に行ってみると、遺影に写っていたのは昨日霊感実験で見た男だったのだ。
他の親戚に事情を話すと、死んだおじさんは彼女が小さい頃にやっていたバレエを応援していて、
シューズをプレゼントしてくれたこともあった。
お前が踊るところを見たがっていたし『%&$#”%%」』というのは
『踊って、踊って』と言っていたのではないかとその親戚は推測した。
お葬式の終わった晩A子は金縛りにあった。
そして、またあの男がA子の部屋にあらわれたのだ。
「叔父さん、今までありがとうね。安らかに眠ってね。」
そう言ったA子の足首を握り、男は
「ォも゙っわデ・・・。ォも゙っわデ・・・。」と繰り返す。
「叔父さんごめんね、私、足を怪我してクラシックバレー辞めちゃったんだ」と返した。
しかし、叔父さんはさらに物凄い力でA子の足を引っ張り始めた。
「ォも゙っわデ・・・。ォも゙っわデ・・・」を繰り替えずばかりだ。
そのうちA子はある事に気づく・・・叔父さん「踊って」とは言っていない。
「代わって」と言っているのだった。
そこで、叔父さんの声がはっきり聞こえた。
「死にたぐない・・・代わ゛っで!代わ゛っで!」
「甘ったれるんじゃない!」
その怒声とともに落下してきた青白い光弾が叔父さんを吹き飛ばした!
見上げると天井の角には、寺生まれで霊感の強いTさんがへばりついてのだ。
「生きることも死ぬことも、誰にも代わることは出来ないんだぜ。
しかしあんたの無念、少しは俺が担いでってやる」
天井から降りてきたTさんはそう言うと、押入にしまってあったはずの
A子の古びたバレエシューズを小脇に抱え、窓から出ていった。
寺生まれって凄い。110をプッシュしながらA子はそう思った。
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お葬式の終わった晩A子は金縛りにあった。
そして、またあの男がA子の部屋にあらわれたのだ。
「叔父さん、今までありがとうね。安らかに眠ってね。」
そう言ったA子の足首を握り、男は
「ォも゙っわデ・・・。ォも゙っわデ・・・。」と繰り返す。
「叔父さんごめんね、私、足を怪我してクラシックバレー辞めちゃったんだ」と返した。
しかし、叔父さんはさらに物凄い力でA子の足を引っ張り始めた。
「ォも゙っわデ・・・。ォも゙っわデ・・・」を繰り替えずばかりだ。
そのうちA子はある事に気づく・・・叔父さん「踊って」とは言っていない。
「代わって」と言っているのだった。
そこで、叔父さんの声がはっきり聞こえた。
「死にたぐない・・・代わ゛っで!代わ゛っで!」
「甘ったれるんじゃない!」
その怒声とともに落下してきた青白い光弾が叔父さんを吹き飛ばした!
見上げると天井の角には、寺生まれで霊感の強いTさんがへばりついてのだ。
「生きることも死ぬことも、誰にも代わることは出来ないんだぜ。
しかしあんたの無念、少しは俺が担いでってやる」
天井から降りてきたTさんはそう言うと、押入にしまってあったはずの
A子の古びたバレエシューズを小脇に抱え、窓から出ていった。
寺生まれって凄い。110をプッシュしながらA子はそう思った。