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今日9800円で買ったイヤホンが壊れた
大音量でスリップノット(笑)を聴いてたせいかいきなり途切れやがった
くそ。9800円もしたってのに。
俺は腹が立って45万円のプラズマテレビを座布団に叩きつけた
はっと我に返り、あわてて壊れていないか確認した
画面が映る。良かった。と思ったら音が出ない
くそ。45万円のプラズマテレビまで壊れてしまった 送料込みで47万円の損だ
それにしても今日は静かだな 気晴らしに散歩にでもいこうと
思っていたら何やら背後に気配が
振り返るとそこには寺生まれで霊感の強いTさんが
「今お前の心に話しかけているちょっと待ってろ・・・」というと
「破ぁ!!!」と鼓膜が破裂しそうなくらいの大声を出した
するといきなり大音量で流れるSlipknotとテレビにびっくりして戸惑っている俺にTさんは
「ピポイゴッッッシィ!!!11」と一通りヘッドバンキングしたら帰っていった
やっぱり寺生まれってスゴイ、改めてそう思った
そんなことよりTです。皆聞け!
昨日、近所の廃墟に遊びに行ったんです。廃墟。
そしたらなんか霊能者がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんか立て札立ってて「幽霊いっぱい」とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、幽霊いっぱい如きで普段来てない廃墟に来てんじゃねーよ、ボケが。
幽霊いっぱいだよ、幽霊いっぱい。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で廃墟か。おめでてーな。
よーしパパコイツを除霊しちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、お札やるから遊園地のお化け屋敷に行ってろと。
廃墟ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
ローマのバチカンからやって来た神父といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと中に入れたらかと思ったら、隣の奴が、急々如律令、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、急々如律令なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、急々如律令、だ。
お前は本当に呪言を唱えられるのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、急々如律令って言いたいだけちゃうんかと。
廃墟通の俺から言わせてもらえば今、廃墟通の間での最新流行はやっぱり、
我が道!、これだね。
突撃!我が道!破ァッ!。これが通のやり方。
我が道!ってのは空気読まない。そん代わりボコボコにされる。これ。
で、それに突撃!破ァッ!。これ最強。
しかしこれをやると次から2ちゃんねらーにマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、寺生まれってすげーと思ってなさいってこった。
475 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 20:34:27 ID:R2Lw+W7F0
出先で階段から落ちて膝を強打した。
痛いし恥ずかしいしで、とにかく家に帰ろうと
乗ってきた自転車のところまで行ったら
隣にとめてあった自転車が倒れこんでて
ハンドルが自分の自転車の車輪のとこにガッチリはまってた。
足が痛いから引き抜くにもどうも力がはいらなくて取れなくて
半泣き状態だったところに坊主の男性が登場
「どうしたんだ」って
言い方は冷たいんだけど、本当にこちらのことを心配してるような声だった
破ァ!って掛け声をかけながら、その自転車をはなしてくれて、何度もお礼を言う自分に
「困った時はお互い様だからな」ってさっさと去っていった。
自分が自転車をはなそうとしていた時、何人も通り過ぎて行って
私もそれが普通だと思ってたし、自分でなんとかしようと思ってたし。
でも、助けてもらって嬉しかった。
本当ありがとうございました。
474 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 17:45:09 ID:DxrAwv0p0
数年前に、本栖湖畔で朝釣りのために
キャンプをしていたときのこと。
夜中のたき火中に、
「たすけてえええだれかあ」と女性の声が湖の方で聞こえてきて、
そちらに目をやると女性が溺れていた。
びっくりしたと同時に、助けなきゃと思い立ち上がったら連れが
「おまえ何する気だよ!」って引き留めるから
「助けなきゃ」と言い返したら、
「おまえ、ちょっと冷静になってよく見て見ろ!
ここから離れていて真っ暗なのに何で顔がはっきり見えているんだよ!」
するとむこうからすごい速度のアヒルボートが!!
寺生まれで霊感の強いTさんだった!Tさんは溺れてる女の影に向かって
「破ぁ!!」と叫んだ、すると女の影は断末魔の悲鳴を上げながら
粉みじんになって吹き飛んだ!
「このあたりは水難事故が多いらしいからな、仲間が欲しかったんだろう」
Tさんははにかみながら「気をつけろよ」とだけ残して帰っていった
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った
473 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 17:38:13 ID:DxrAwv0p0
>>149
これの別バージョンがあったけど、個人的にこっちのが好きかも
ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていなかった
次の日も、次の日も死体はそのままだった
「破ァー!」
Tさんの声が聞こえた。本当はわかっていた。全部母が引き受けてくれていたのだ
俺はただ現実から逃げていただけだった。
「井戸より深い母の愛ってか……」
現実に引き戻してくれたTさんに礼を言い俺は警察に今までの罪を償うために
これから自首しに行く償えるほど罪は小さくない。
しかしそれでも俺は行かなきゃならない
母の為にも、俺を取り戻してくれたTさんの為にも
寺生まれって本当に凄い、俺はそう思った
472 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 15:02:49 ID:S4HI4FMt0
プルルル、プルルル、プルルル・・・(女の子の声で)「 もしもし? 」
「 もしもし、パパだよ。 ママは電話の近くにいるかい? 」
「 いないよパパ。 ママは今2階のベッドにポールおじさんといるよ 」
「 ポールと言う名前のおじさんなんていたっけ? 」
「 いるよ、だって今、おじさんはママと2階にいるもの 」
・・・少しの沈黙のあとパパは言います。
「 よし、わかった。 今から2階に上がって、寝室をノックするんだ。 そうしたら
大きな声で 『 パパが帰ってきたよ、ガレージに車が入ってきたよ! 』 と言うんだ 」
「 わかったわパパ。 待っててね 」 数分後、女の子は電話口まで戻ってきました。
「 ママはおびえて、慌てて裸のままベッドから飛び起きて叫びながら走り
回っていたわ。 そうしてじゅうたんの隅に足を引っ掛けて転んで、
タンスで頭を打ったみたい。 全く動かないの 」
「 なんてこった!!!ポールおじさんはどうしたんだい? 」
「 ポールおじさんも同じように裸で飛び起きたわ。 おびえて慌てて窓から
プールに飛び込んだの。 でも先週パパが掃除のためにプールの水を抜いて
いることを知らないから、プールの底に強く打ちつけて死んじゃったみたい 」
*** 長い沈黙 ***
そしてようやくパパが言いました。「 プール?? ・・・ここは 486-5731 でいいのかな? 」
「おやおや、電話番号を間違えていたようですね・・・」
そこに現れたのは寺生まれで霊感の強いTさんでした。
「間違い電話は相手の迷惑になりますから、気をつけないとね」
Tさんはそう笑うやいなや受話器を奪い取り女の子に住所を訊き、
迅速に救急車を呼んでいました。
寺生まれのせいで電話ボックスが窮屈だ。パパは額の汗を拭いながらそう思いました。
465 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/05/21(木) 23:36:25 ID:6EP0Lz810
別スレから
609 :本当にあった怖い名無し:2009/05/21(木) 15:28:26 ID:e8OPk+Im0
私が中学校の頃の話
夏休みに母方の祖父母の家に遊びに行きました
祖父母の家は大きくて古くていかにもなにか出そうな家
離れの部屋で双子の兄と一緒に紙風船で遊んでいた時に時に、ふと目線を下げると
兄の後ろに当時の私よりちょっと年上っぽそうな着物を着た女の子がいました
見た瞬間に「これは生きている人じゃない」という感覚と同時に金縛りにあいました
私がその女の子から目が放せないでいるとその女の子はニタァっと
笑いながらこっちにゆっくりと歩いてきて私涙目
私の異常に気付いたのか兄が「どうしたの?」と聞いてきました
でも恐怖と金縛りでうまく声が出せない私は「後ろ後ろ!」と言いたいのに
「うぅぉうぅぉ…」としか言えませんでした
それを聞いた兄は「うんこ?我慢しないでトイレ行ってきたら?」と的外れな回答
そのとき、急に現れたTさんが「破ぁっ!!」と叫びながら兄の頬に
全力ビンタを食らわせました
兄が首からゴリュッという嫌な音をたてながら後ろに吹っ飛び女の子に直撃
…したと思いましたが女の子を通り抜けて吹っ飛び床に転がり、首を押さえながら叫ぶ兄
女の子は兄が通り抜けるとビックリした顔をして白い霧状になって消えてしまいました
私はホッとしましたが大変なのはここからでした
家族が兄の叫び声に駆けつけ、兄は救急車で病院に搬送
診断の結果、首の骨がずれたらしく(詳しくは教えてもらえなかった)入院する事に
兄を入院させ家に帰ったら家族にこっぴどくしかられました
ビンタした人の事を聞かれたのでTさんの事を詳しく話しました
Tさんの特徴を話した途端押し黙る家族
どうやら私が見たTさんは寺生まれで霊感が強い人らしいのです
昔からこの家にちょくちょく現れるみたいで、
除霊好きであったらしく幽霊が出るとよく現れるらしいです
話を聞いたら寺生まれってスゴイ、改めてそう思いました
457 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:59:12 ID:hKYMUFpd0
みなさんは「学校の七不思議」なるものを覚えているだろうか?
学校にまつわる怪談が七つあって、全部知ってしまうと死ぬとか、そんな類のものである。
俺の通っていた小学校にも七不思議があった。ただ大概はまったく信憑性の無い、
というより既存の話を羅列しただけのものだった。
トイレの花子さんとか、理科室の人体模型とか、赤マントとかね。
しかしそんな我が母校に、一つだけ、オリジナルの七不思議があった。
それがこれから話す「暗室」の話である。少々長くなると予想されるので、
面倒な人はスルーしてくれて構わない。
今でも俺はこの事件がトラウマで、真っ暗な部屋では眠れないw
さて、その暗室の話とは、超簡潔にまとめると
「午後3時35分にその部屋の中からノックするような音が聞こえる。
これにノックを返してしまうと、『暗室』の中に引きずり込まれる」というものなのだが、
一応以下にその詳細を書いておく
458 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:00:13 ID:hKYMUFpd0
昔、まだ体罰なんかが普通に実施されていた頃、この小学校にとても厳しいKという先生がいた。
K先生は授業中にうるさくしたり、何かいけないことをした児童を罰する時、
決まってある部屋に閉じ込めるということをした。
その部屋は特別な暗室で、窓は無く、
ドアも小窓のついていない鉄製のもので、内側に鍵がついていなかった。
このため、児童を中に閉じ込めると、外から鍵を開けない限り外に出ることはできない。
照明のスイッチは外にあるため、完全な暗闇の中に放置されることになる。
小学生にしてみればこの罰はかなり厳しく、酷なものであった。
ある時K先生が叱った児童の中に、暗所恐怖症の男の子がいた。
K先生はいつものようにこの子を暗室に閉じ込めようとしたが、
少年は狂ったように暴れてなかなかうまくいかない。それでもなんとか無理矢理部屋に押し込んで鍵をかけると、
中からドアを「ドンドン!」と激しく叩く音がした。
K先生はそのまま何事もなかったかのように仕事に戻った。
ようやくK先生が少年を開放しに行くと、部屋の中央で彼は冷たくなっていた。
少年はショックで嘔吐しており、その際に喉がつまり窒息死していたのだ。
当然子供の両親は学校とK先生を激しく糾弾し、結局先生は小学校を辞めることとなった。
459 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:02:39 ID:hKYMUFpd0
K先生が辞めた後、その暗室が使われることはなくなった。
児童も他の先生達も気味悪がって近寄ることすらしない。
やがてその部屋の存在すら忘れられかけた頃、ある日を境に部屋から凄まじい腐臭が発せられるようになった。
K先生を知る何人かの教職員はまさかと思い、児童が全員帰宅した後で部屋を開けた。
案の定、そこには首を吊って天井からぶら下がる腐乱したK先生の遺体があった。床には遺書。自殺だった。
しかし一つだけ奇妙なことがあった。先ほど説明したように、この部屋には内側に鍵が無い。
にもかかわらず、部屋の鍵は閉まっていたのである。
そんな奇妙な自殺騒動が収まらぬうちに、今度は学校中で不気味な噂が流れ出した。
「ある時刻になるとあの部屋のドアがバンバンと物凄い勢いで内側から叩かれている」
実際、児童だけでなく、先生や用務員の人達の中にもこれを体験した人はおり、
特に同じ1階に休憩室のある用務員の人たちはかなり怯えていた。
そしてついにある日、犠牲者が出た。校舎内で、Aという児童が忽然と姿を消したのである。
1時間後、彼は全身を震わせながら「暗室」のドアの前に座り込んでいた。その体からは酷い腐臭がした。
以来、「あの部屋では死んだ少年が閉じ込められた時刻、すなわち3時35分になると、
ドアを激しく叩く音がし、それに答えてしまうと中に引きずり込まれ、閉じ込められてしまう」という噂が、
児童たちの間でささやかれるようになったのである・・・
460 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:05:11 ID:hKYMUFpd0
さて、話を俺の小学生時代に戻そう。
実を言うとこの暗室、俺が小学校に上がった頃にはすでに「存在しない部屋」となっていた。
いや、別に取り壊されたとかそういうことじゃない。ただ、暗室のドアがあったと思しき場所は
コンクリートで完全に塞がれ、壁と同じように塗られていた。
もちろん学校の間取り図にも暗室らしき部屋の存在は記されていない。
文字通り存在しない部屋というわけだ。知らない人から見れば、ドアがあった場所などただの壁である。
ただ、後から塞いだドアの跡はよく見ればはっきりとわかったし、実際他の児童たちの間でもその場所は有名だった。
そんな存在しない部屋の正体を掴もうなどと少々無茶な提案をしてきたのは、
当時の俺の友達で小学生の分際でオカルト好きという変人のHという女の子だった。
Hいわく、「何かあった時に男手があった方が心強いから」ということらしい。別に俺そんなに頑強な少年じゃなかったけどね。
俺自身は特にその話自体に興味はなかったのだが、なんとなく二つ返事でOKしてしまった。
こうして謎の部屋の正体を掴むべく俺とHは動き出したわけである。
壁の向こうからノックのような音が聞こえてくるのが3時35分だったため、
俺達は5限で授業が終わる日を選んで実行することにした。
ノックが聞こえるかどうかを確かめ、聞こえたらそれに答えてみよう。というのがHの意見だった。
「おいおいそれってマズいんじゃなかったっけ?」と俺。「そのためにアンタを呼んだんでしょ」とH。
そして、あっという間に時間は過ぎ、3時35分になった。
と、同時に俺とHが「お」と小さく呟く。
・・・ドン・・・・ドンドン・・ドン・・・・・
461 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:06:46 ID:hKYMUFpd0
微かに壁の向こうから音がする。ノックと形容するには激しすぎる、
むしろ中に閉じ込められた少年が死に物狂いで助けを求めるかのような・・・
音に聞き入ったまま動けずにいると、Hがいつの間にか壁の正面に立っていた。右手を軽く上げる。
「おい・・・」という俺の制止は無視され、Hは二、三度軽く壁をノックする。
途端に、ピタッと音が止んだ。放課後の廊下に静寂が戻る。奇妙に感じるほどの静寂が。
と、次の瞬間、壁が真っ黒になっていた。
否、コンクリートの壁が、そしてその奥にあるはずのドアが、消失していた。
真っ黒に見えたのは中にある、いやあったかもしれない部屋が完全な闇だからだ。
外からの光すら飲み込んでしまう闇。
何年も、いや何十年もの間、決して光が当たることのなかった部屋と、そこに閉じ込められていた「何か」の慟哭。
闇の奥底から響いてくる壮絶な悲鳴とHの悲鳴が聞こえてきたのは、ほぼ同じタイミングだった。
Hは部屋に引きずり込まれそうになっていた。闇の淵からHの脚を掴んでいるのは腐乱した手。成人男性の手だ。
Hも俺も、そして闇の中の何かも悲鳴を上げ絶叫していた。しかし他の大人たちが駆けつけてくる気配はない。
463 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:20:06 ID:EuzioyBD0
あるいは先刻の静寂の時点でおかしいと気づくべきだったのかもしれない。
しかしそんなことを考えている余裕はなかった。
何しろ目の前でHが引きずり込まれようとしているのだ。形容しがたい恐怖が俺を襲った。
とっさにHの腕を掴み、逆に引っ張った。脚と腕の引っ張り合い。
当然Hは痛そうで、そして怖そうな顔をしていた。
やがて男の腕はふくらはぎからくるぶしへと滑り、足首を掴んだかと思うと今度は靴を掴み、
最後には靴が脚から抜けて闇の中へと吸い込まれていった。
慟哭が破壊的なまでに強くなった気がした。
既に男の腕は俺の脚を掴んでいる。
体温が一気に下がり、目が霞み、声が出ない。
抵抗する術もなく、暗い暗い壁の中に引き込まれていく。
途切れそうな意識の中、俺はすがる想いで震える腕を壁の外に伸ばした。
その時、大きくて温かい誰かの手が俺の腕を掴んだのだ。
「もう大丈夫だ・・・・破ァッーーーーー!!」
その声が聞こえた次の瞬間、青白い光が視界を包みこみ
気がつくと俺とHは壁の外に引き出されていた。
壁も何事もなかったかのように元のまんまだ。
何が起こったのか、夢だったのか現実だったのか、わからないことばかりがけど
今、目の前にいる男こそが、寺生まれで霊感の強いTさんであることだけは
疑う余地はない。
「いやぁ、久しぶりに母校に来てみて正解だったぜ。ここの七不思議は全部
解決したと思ってたけど、あの頃の俺はまだまだ爪が甘かったんだな・・・」
Tさんはそう言うと、給食で余ったコッペパンとミルクを両手に携え帰っていった。
寺生まれでも給食が懐かしくなるんだな。俺はノスタルジックにそう思った。
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454 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 18:04:24 ID:C6M6rTBv0
>>453こんなのならあった
「おい、まだかよ?」
俺は、女房の背中に向かって言った。どうして女という奴は支度に時間が掛かるのだろう。
「もうすぐ済むわ。そんなに急ぐことないでしょ。…ほら翔ちゃん、バタバタしないの!」
確かに女房の言うとおりだが、せっかちは俺の性分だから仕方がない。
今年もあとわずか。世間は慌しさに包まれていた。
俺は背広のポケットからタバコを取り出し、火をつけた。
「いきなりでお義父さんとお義母さんビックリしないかしら?」
「なあに、孫の顔を見た途端ニコニコ顔になるさ」
俺は傍らで横になっている息子を眺めて言った。
「お待たせ。いいわよ。…あら?」
「ん、どうした?」
「あなた、ここ、ここ」女房が俺の首元を指差すので、触ってみた。
「あっ、忘れてた」
「あなたったら、せっかちな上にそそっかしいんだから。こっち向いて」
「あなた…愛してるわ」女房は俺の首周りを整えながら、独り言のように言った。
「何だよ、いきなり」
「いいじゃない、夫婦なんだから」
女房は下を向いたままだったが、照れているようだ。
「そうか…、俺も愛してるよ」こんなにはっきり言ったのは何年ぶりだろう。
少し気恥ずかしかったが、気分は悪くない。俺は、女房の手を握った。
「じゃ、行くか」「ええ」
「破ァーーーーッ!」
どこからともなく飛んできた衝撃波が、首つり用のロープを切断した。
落下して尻餅をついた私たちのもとに、Tさんがダッシュで駆け寄ってきた。
「俺を置いて旅行なんて水臭いじゃねえか!」
そんなわけで私たち一家はいまハワイにいます。もちろんTさんも一緒です。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思いました
452 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 13:46:38 ID:C6M6rTBv0
汚い仔猫を見つけたので虐待することにした。
他人の目に触れるとまずいので家に連れ帰る事にする。
嫌がる猫を風呂場に連れ込みお湯攻め。
充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシする。
薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
お湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。
風呂場での攻めの後は、全身にくまなく熱風をかける。
その後に、乾燥した不味そうな塊を食わせる事にする。
そして俺はとてもじゃないが飲めない白い飲み物を買ってきて飲ませる。
もちろん、温めた後にわざと冷やしてぬるくなったものをだ。
その後は棒の先端に無数の針状の突起が付いた物体を左右に振り回して
猫の闘争本能を著しく刺激させ、体力を消耗させる。
ぐったりとした猫をダンボールの中にタオルをしいただけの
質素な入れ物に放り込み寝るまで監視した後に「そこまでだ。」
振り向くと腕を組みながら見下ろしている、その人は霊感の強い寺生まれのTさんだった!
「人間に危害を加えることができない低級霊といえど、
猫を虐待するような奴は許さん!破ぁ!!」
そう叫ぶや否やTさんの手から青白い閃光が猫を眺めていた低級霊を直撃する!
声を出す暇もなく掻き消えた低級霊。
「思ったより猫に被害はなかったみたいだ。俺の迅速な除霊が幸いしたな。」
と独り言を言って立ち去るTさん。
寺生まれってある意味スゴイ、その背中を眺めながら猫は改めてそう思った。