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472 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 15:02:49 ID:S4HI4FMt0
プルルル、プルルル、プルルル・・・(女の子の声で)「 もしもし? 」
「 もしもし、パパだよ。 ママは電話の近くにいるかい? 」
「 いないよパパ。 ママは今2階のベッドにポールおじさんといるよ 」
「 ポールと言う名前のおじさんなんていたっけ? 」
「 いるよ、だって今、おじさんはママと2階にいるもの 」
・・・少しの沈黙のあとパパは言います。
「 よし、わかった。 今から2階に上がって、寝室をノックするんだ。 そうしたら
大きな声で 『 パパが帰ってきたよ、ガレージに車が入ってきたよ! 』 と言うんだ 」
「 わかったわパパ。 待っててね 」 数分後、女の子は電話口まで戻ってきました。
「 ママはおびえて、慌てて裸のままベッドから飛び起きて叫びながら走り
回っていたわ。 そうしてじゅうたんの隅に足を引っ掛けて転んで、
タンスで頭を打ったみたい。 全く動かないの 」
「 なんてこった!!!ポールおじさんはどうしたんだい? 」
「 ポールおじさんも同じように裸で飛び起きたわ。 おびえて慌てて窓から
プールに飛び込んだの。 でも先週パパが掃除のためにプールの水を抜いて
いることを知らないから、プールの底に強く打ちつけて死んじゃったみたい 」
*** 長い沈黙 ***
そしてようやくパパが言いました。「 プール?? ・・・ここは 486-5731 でいいのかな? 」
「おやおや、電話番号を間違えていたようですね・・・」
そこに現れたのは寺生まれで霊感の強いTさんでした。
「間違い電話は相手の迷惑になりますから、気をつけないとね」
Tさんはそう笑うやいなや受話器を奪い取り女の子に住所を訊き、
迅速に救急車を呼んでいました。
寺生まれのせいで電話ボックスが窮屈だ。パパは額の汗を拭いながらそう思いました。