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かなり昔のことだが、ある郊外の小さな村にある老夫婦が住んでいた
老夫婦は円満で家事も分担し、互いに支えあい生活していた
ある日、旦那は山へ芝を刈りに行き、妻は川へ洗濯に行くことになった、
現地に到着し妻は早速洗濯を始めた
…15分程立っただろうか、ふと川上から「…どん……ぶら…こ…」
という、か細い音(声)?が聴こえた
妻は川上に目をやるとゆっくり流れてくる小さな物に気付いた
目を凝らして見ると…それは桃だった、何故桃が…?
川上では果物を栽培している家があるので、きっと収穫の際、
誤って川に落としたのだろうと、さほど気にも止めず洗濯を続けた
するとまた
「…どん…ぶら…こ…」また声がした、先程より大きい
川上に目をやるとまだ桃は流れていた…しかし、
何かがおかしい…桃が一回り大きく感じる…
きっと近づいて来てるので大きく見えるのだと妻は思い洗濯続けた
「…どんぶらこ…どんぶらこ…」
再び声が聴こえた、今度はかなりはっきり聴こえる…太い男の声のようだ
再び桃に目をやるとやはりおかしい…桃がまた大きくなってる…
まるで中に何かが入っているような………
急に寒気がした妻は桃を見ないようにし、洗濯を切り上げることにした
しかし、ついつい桃の方に目をやってしまった
「どんぶらこどんぶらこどんぶらこどんぶらこどんぶらこ」
すると巨大な桃が物凄いスピードでこちらへ迫ってくる
妻は悲鳴を上げようとしたの瞬間、金縛りにあい、動けなくなってしまった
助けを呼ぶにも声が出ない…もう駄目だと思ったその時
「破ァ!!」
声とともに眩い光弾が巨大な桃を吹き飛ばした
光弾の飛んできた先を見るとそこには寺生まれで霊感の強いTがいた
「人の恐怖心に利用して力を蓄える小悪党め!」
再び「破ァ!」と叫ぶと桃は悲鳴を挙げ、真っ二つに割れた、すると中から
「オギャア!オギャア!」と赤ん坊が出てきた、男の子だ
「なるほど…この子が悪霊の媒体か…しかし、赤ん坊にしてこの霊力…」
するとTさんは妻にこう言った
「この子は世界を変える程の力を持っている…
しかし、この子の心次第で世界に破滅をもたらすだろう…
この子に善き心が必要だ…貴女が育ててくれないか…」
妻は呆然しながらもTさんの言うことを何とか理解し、頷いた
「…ありがとうマダム…何かあったら何時でも相談に乗るぜ」
そう言ってTさんは川下っていった…それも走って…
寺生まれはスゴいと妻は思った…
そして、子は「桃太郎」と名付けられた…
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この間風邪をこじらせ、会社を早退した
一晩寝たら治ると思ってたが、次の日目が覚めたら体が動かなかった
枕もとのポカリ飲むのがやっとで、マジで這う事も出来ない
鞄の中で携帯が鳴ってても、そこまでたどり着けない
その内目の前が真っ白になってきて、あーこれヤバいと思いつつ意識が飛んだ
そしたら思いっきり鼻を噛まれて目が覚めた
忘れてたんだが俺は一人暮らしで、猫(メス・推定5歳)と住んでいる
不規則な仕事なんでこいつのメシと水は、
三日分くらいストック出来る自動給餌機使ってるんだが、
起こしに来たって事はメシが無くなったって事だ。それにトイレ掃除もしてない
これはいかん、と思って死に物狂いで布団から這い出した
時々ふっと意識が途切れたが、その度猫に噛まれて覚醒
何とか部屋の真ん中まで来たところでまた携帯が鳴った
必死で出たら会社の同僚だった
何か言ってるが、全然頭に入ってこない
とにかく体が動かない事を伝えた所で本当に意識が飛んだ
次にハッキリ目が覚めたら病院にいた
医者の話を聞いて驚いたんだが、
俺は過労と栄養失調から風邪がこじれて肺炎になりかけていたらしい
ついでに早退した次の日と思ってたら、既に三日経っていた
熱で意識がぶっ飛んでいたらしい
同僚が来て救急車を呼んでくれなかったら、本当に死んでいたそうだ
付き添っていてくれた同僚に礼を言った後、猫の世話を頼んだ
迷惑とは思うが、メシと水とトイレの始末してもらえば後は何とかなるから
そう言ったら、同僚がちょっと変な顔をした
「いや、猫いなかったぞ?つーか、猫の物なんか無かったぞ」
覚えてないが救急車で運ばれる前、俺はずーっと猫の事を言い続けていたそうだ
だから世話をしようとしてくれたそうだが、
猫もいなければ給餌機もトイレも見当たらなかったらしい
「仕方ないから、コンビニで猫缶買って開けてきたけどさ」
そんな訳無いだろ、と言い掛けてぞっとした
何で忘れてたのか分からんが、猫はもういなかった
3月の頭に車に轢かれて死んで、あいつの使っていたも物全部処分した
その事言ったら、今度は同僚が青くなった
俺が電話に出た後ろで、猫がでかい声で鳴いていたそうだ
その話をしてたとき、病室のドアがあいて、猫を抱いた男が入ってきた
寺生まれのTさんだ
「こいつがすごく心配してたぞ。お前のこと助けてくれってな
だけどもうお別れだ。なに、心配ない。ちゃんと行くべきところに行くさ」
そう言ったTさんはあいつを放り投げ、その瞬間、手を突き出した
「破ぁっ!!」
あいつは光る球体になり、静かに消えていった
消える間際、俺にはにゃあと鳴く声がはっきり聞こえた
寺生まれってすごいと思いつつ、俺は涙がとまらなかった
俺は今朝退院した所だが、連休に入ったら墓参りに行く事にした
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流れをブッタ切って、子供の頃 書道教室の先生から聞いた話を投下してみます。。
先生の実家は お寺だったそうで、この話は先生が子供の頃の真夜中の出来事です。
布団の中で不意に目が覚めてしまった先生は、玄関の戸がガラガラガラっと開く音を聞きました。
(こんな夜中に誰が?)っと
不審に思っていると、何者かが廊下をゆっくり歩いて来る音が聞こえます。
(あれ?誰か出かけていたのかなぁ?お父さんかな?)等と
あまり気にせず寝ようとしていると、先生の部屋の前で、その足音が止まりました。
(ん?)っと襖に意識を向けていると、襖の向こうから
「こんな時間に失礼いたします。私は××町の○○ △子と申します。
突然ではございますが、明日 私の通夜をお願いいたします。
息子達の負担になるのも心苦しいので、戒名は普通のもので・・・」っと話してきたので、
先生は何か呪文のようなものを唱え「破ぁ!!」と叫びました。
するとその人影をしたものは愚か、襖さえ粉々になっていました。
寺生まれでも寝起きは不機嫌なんだ、改めてそう思いました。
嫌だなあ。
今日は大嫌いな運動会。
雨が降りますようにってお願いしたけど、ダメだった。
休みたいなあ……そうだ!風邪を引いたことにしよう!
パパに熱を計りなさいって言われちゃった…。
どうしよう…あ、そうだ!!
体温計、体温計…あった。…ウチの体温計は古いなあ。
えーと…あ、調度いいやコレ使っちゃお…
どれ位かな………あっ!!ヤバッ…
はあ…娘には全く困った物だ。
いくら運動会が嫌だからと言っても、仮病で休もうとするなんて。
熱を計るように促したら、暫くして「体温計が壊れた」と言う。
なんて事だ。体温計を壊して熱が計れないようにしたのか?
とは言え、心なしか顔色が悪い様だったので、大事を取り妻に病院へ連れて行かせた。
ああ…せっかく熱々に入れたお茶が冷めてしまった。
温くなったせいか味が良くない。
本当に困った娘だ。
そう一人ごちて二口目を啜ると、チャイムが鳴った、来客だ。
すぐに腰をあげようとした私だったが、少々様子がおかしい。
そのお客、何度も何度も我が家のチャイムを鳴らしているだけではなく、
玄関のドアを乱暴に叩き続けているのだ。良く聞き取れないが、大声で何か喚いている。
あまりの無遠慮さに茶碗を片手に固まる私だったが、それはあまり長くは続かなかった。
その代わりに、何やら青白い光が玄関の外から漏れ出す。
そして
「破ァ!!!!!」
という怒号と共に、その光が玄関のドアを突き抜け、私を直撃した。
するとどうしたことか、光に包まれた私の口から黒い蒸気が飛び出し、
光と共に天へと昇っていくではないか。
ズンと音をたてて倒れる我が家の玄関ドア。その向こうには、寺生まれのTさんがいた。
「手荒になったのは謝ろう、緊急だったのでな。娘さんを大切にしろよ」
そして、彼が再び「破ァ!!!」と叫ぶと、玄関のドアが起き上がり、
元通り留め具に溶接された。
Tさんは、そのままどこかへ行ってしまったようだ。
いったいTさんは何をしたのだろう?
お茶でも飲んで落ち着こうとしたが、何故か湯のみの中身は消えて無くなっていた。
改めてお茶を煎れ直すと、全ての茶葉が立った。
寺生まれはスゴいと思った。
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ちょっとスレ違いかもしれないけど聞いてほしい。
昨日の夜、会社からの帰り、
人通りどころか街灯すらほとんどないようないかにもな道を歩いてたんだ。
その道を通ると普通に変えるより8分ばかり早く帰れるんだ。
残業で日付変わってたし、できるだけ早く帰ってとっとと眠りたくて。
で、その道沿いに空き地があるんだ。そこをちょうど通りかかった時。
白 い ワ ン ピ ー ス の 女 性 が !!!
まあ、踊ってたよね。薄笑いを浮かべて踊ってたんだよ。
もう、そんなん見たら泣くじゃないですか、怖いじゃないですか。
驚きすぎて凍結した道に滑って転んだら、その女がこっちに近づいてきたんだ。
もう、そんなんなったらパニックになるじゃないですか。
で、とっさに頭をよぎったのはこのスレの「は、か、た、のーしお!」って雪投げる話。
あったよね、そんなの。
これだ!と思ってとっさに身を乗り出して雪を掴んで投げつけましたよ。
「あああううう、はあ、はっはかたのしおおおおおああああ!!」
みたいな感じだったね。もう、リズム取れてないし、ひどかった
「発音が悪い!」
叫ばれて後ろを振り返ると、そこに居たのは寺生まれで霊感の強いTさんでした。
「いいか、見ていろ、こうやるんだ!」
大きく深呼吸し「破ぁ! かぁ たぁ のぉ~しお!」
と叫ぶと同時にTさんが手に持った雪玉を女性に投げつける。
そして投げつけられた雪に呆然とする女性、どうしていいか分からず固まる私。
まあ、劇団員?自作映画?の撮影中だったらしいんだ。
見えないところにカメラもった人が二人いてね。
すごい気まずかった。もう死にたかった。ありえない叫び声出したし。
んぎええええって言ってたもん。
しかもいつの間にかTさんはいなくなってたし。
なんか自分の心にしまっておくには痛すぎるので、書いてみました。
びっくりするほどユートピアとか、
Tさん、くれぐれも相手が幽霊だと確信してからやるといいと思います。
はあ・・・・・。
中学の頃、カッコいいと思って、怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて
「っぐわ!…くそ!…また暴れだしやがった…」
とか言いながら息をを荒げて
「奴等がまた近づいて来たみたいだな…」なんて言ってた
クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると
「っふ…邪気眼を持たぬ物にはわからんだろう…」
と言いながら人気の無いところに消えていく
テスト中、静まり返った教室の中で
「うっ…こんな時にまで…しつこい奴等だ」
と言って教室飛び出した
柔道の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に
「が・・・あ・・・離れろ・・・死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」
とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了
毎日こんな感じだった
でも、やっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに
「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても
「…ふん…小うるさい奴等だ…失せな」とか言ってヤンキーたちを
逆上させてスリーパーホールドくらったりしてた、
その時は何時も腕を痛がる動作で「貴様ら…許さん…」って一瞬何かが取り憑いたふりして
「っは…し、静まれ…俺の腕よ…怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえていた
そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った、その時
「破ァ!!」
という声とともに眩い光弾が飛んできた。そして、一瞬でヤンキーたちは砕け散った
光弾が飛んできた先を見ると隣のクラスのTが居た…後にクラスの奴から聞いたが、
実家は寺らしい 「…邪気眼弐式封印と参式封印の複合型か…懐かしいな…小学校の時、
親父に一通り叩き込まれたよ…」
と俺の腕の包帯を見て、ワケの分からんこと言い、再び「破ァ!」と叫んだ
すると包帯は光輝き、腕から解き放たれ、天へ登っていった…
「誰だが知らんが、生兵法は怪我の元だぜ?今度から気を付けるんだな…」
そう言って去って行ったTの腕には古びた包帯とともに夥しい数の札が貼り付いていた…
寺育ちの凄まじさを、俺はその時初めて知った…
次の時間、俺は進路希望調査用紙に「寺生まれの漢」と迷わず書いた
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その日僕は、きつい部活のあとで、とてもおなかが空いていました。
家に帰ると、実家の祖父が急病で出かける旨の書置きがあり、両親は不在とのこと。
仕方なく僕は書置きと一緒に置いてあったお金を持ち、近所のコンビニへ行きました。
簡単におにぎりで済まそうと思い、棚を物色してみると
おかしなおにぎりが一つあるのに気がつきました。
ラベルが貼られていないおにぎりです。
店員に聞くと、「製造側でのミスだろう、返品するので預かる」ということでした。
しかし僕はそのラベルの貼られていないおにぎりが、どうしても欲しくなったんです。
バーコードがないので売れない、言う店員を相手に
シャケの棚に並んでいたのだからシャケでしょう、
親に頼まれてシャケが2つ欲しい などと口実をいい、まんまと購入しました。
さて家に帰ってきた僕は、まず普通のおにぎりをたいらげました。
空腹が満たされて満足したところで、ふと
1つ残されたあのラベルのないおにぎりを手にとってみました。
何気なく見ていただけなのですが、不思議とよだれが出てきたのです。
それも、滝のような…といっては大げさかもしれませんが
口から溢れそうなほどで、何度も飲み込みました
食べたい。どうしてもこのおにぎりを食べたい。
大きく噛み付いて、中身をむしゃむしゃむしゃむしゃしたい。
海苔と米と中身を一緒にグッチャグチャに噛んで噛んで噛んで、
トロトロにやわらかくしたら思いっきり喉を鳴らして飲み込む。
あああ、美味そうだ!
たまらずにビニールを剥がそうとしたときに、ビニールの端っこに
とても小さくで何かが書いてあることに気がつきました。
よく見るとそれは青い文字で、 “コビト” と書かれていました。
「そいつを食べるな!」
叫ばれて後ろを振り返ると、そこに居たのは寺生まれで霊感の強いTさんでした。
「食べた人を次の具の標的にしょうという姑息な真似は許さん!破ぁ!!」
Tさんが突き出した手から青白い閃光が飛び出しかと思うとそれがおにぎりに当たり、
一瞬にして燃え尽きました。
「もう“コビト”を食べようとすることがないよう、“コッビトク”叱らないといけないか?」
そうニヤリと笑うと、入ってきたときと同じように窓から出て行きました。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思いました
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ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」
変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
・・・なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
私は苦情を言った。
店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。
すると突然「破ぁ!」という凄まじい怒号が!
振り返るとそこには寺生まれで霊感の強いTさんがいた
そしてTさんは再び「破ぁ!」と叫んだ
すると、運ばれてきたナポリタンと店長は砕け散ってしまったではないか。
「ふぅ、間に合ってよかったぜ、食わなくて良かったな」
寺生まれって凄い、私は改めてそう思った。
追伸:その後、Tさんと共に旨いスパゲッティの店に行った。
その店の人気メニューはもちろんナポリタン
ある地方の女子大生が東京の大学に進学が決まり、
東京に一人暮らしする事になりました。
とあるマンションで生活を始めているうちに、
ある日部屋に小さな穴があいているのに気づきました。
その穴は隣の部屋に続いていて、何だろうと覗き込みました。
すると、穴の向こうは真っ赤でした。
隣の部屋は赤い壁紙なのかな、と思いつつ次の日も、次の日も
その女子大生は小さな穴をのぞいていました。
いつ見ても赤かったので、隣の部屋が気になった女子大生は
マンションの大家さんに聞いてみることにしました。
「私の隣の部屋にはどういう人が住んでいるんですか?」
すると大家さんは答えました。
「あなたの隣の部屋には寺生まれで霊感が強い人が住んでいますよ。」
6年前、歌舞伎町 俺:霊感なし 彼女:あるらしい
部屋入った瞬間それまでテンション高かった彼女が無言
「またなんか幽霊いるとか言い出すのかよ!?」とちょっと不機嫌になりつつ入室。
それを察したのか元のテンションに戻り1時間程カラオケしたりゲームしたりで経過。
じゃそろそろ風呂でも入るかと湯を張りにバスルームへ向かおうとしたら
彼女が「今日はお風呂なしでいいや~」と今思えば不自然に明るく言う。
「ん?なんで?ちと酔い覚ましたいから俺は入るよ」
とあまり気にもとめないでバスルームへ向かう
でバスルームのドア(ラブホによくあるあの半透明スリガラスタイプ)に近づいた瞬間
スリガラス越しになんか黒いものが横切る。「ん?何?」と思いつつドアに手を掛けたら
スリガラスの下半分に明らかに人だと認識できる物がいる。
なんかこう寺生まれで霊感が強いTさんが裸で体育座りしてる感じ。
思わず「うぉぉ!」と叫ぶも 「ここで引いたら男が廃る」「このまま戻ったらかっこ悪い」
と思いそのまま勢いよく開け放った。
が、当然誰もいない。恐る恐る中に入り蛇口をひねり速攻で出る。
なぜか得意げに彼女の元へ戻ると半べそ状態。
詳しく状況を聞くと部屋に入った時からずっとバスルームに「Tさん」がいたらしい
バスルーム全体もスリガラス状になっていてバスタブとバスルーム入り口付近を
行ったり来たりしていたのをずっと見ていた模様
で俺がドアを開けたら消えたんで緊張が解けて泣けてきたらしい
結局、金も無いしどのホテルも満室だろうって事で普通に朝まで過ごす
たださすがに風呂は入る気にはなれんかった