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俺は夜釣りに出かけた
ある日、遊びの予定がキャンセルになった俺は秘密の釣り場で夜釣りを楽しむ事にした
街から少し離れた所にある橋で、静かでよくつれる俺の穴場
その日も良く釣れ、しばらくした頃、全身に寒気が。
何か恐いな・・・そう思いつつも入れ食い状態のその場を離れる気にもならず夜釣りを楽しんだ
「あなたも釣りですか?」後ろから声をかけられた、振り返るとそこにはサラリーマン風の中年男性が
「えぇ、ここよく釣れるんです」「えぇそうらしいですね」
「あなたも釣りですか?」「・・・まぁそうですね」話していくうちに段々と俺は違和感を感じた
男性はどう見てもスーツ姿、とても釣りを楽しむ格好じゃない、こんな所でなにを・・・
「あなた、つらないんですか・・・」男性の声・・・いやおかしい、明らかに上から聞こえてきた
「つりましょうよ、あなたも・・・」俺は恐怖に震えながらも上を見上げた・・・
そこには、今話をしていた男性の首吊り死体が!!男が言っていたのは「釣り」ではなく「吊り」だったのだ!!
気が付くと俺の目の前には無数の人影が「吊ろう・・・一緒に吊ろう・・・」と俺に囁いている
「そこまでだ」聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強いTさんだ
影によって今にも吊り上げられそうな俺の前に来ると、自前の釣竿を振り回し
「破ぁ!!」と叫ぶ、すると釣竿の糸が眩く光り、振り回した糸が剣のように次々と影を引き裂いてゆく!
ある程度影を振り払うと、Tさんの呪文によって周りには光が走り、アッー!と言う間に影は全滅した。
「Tさんも夜釣りですか?」そう尋ねるとTさんは俺を指差し「まあな、随分と小物を釣り上げちまったがな・・・」
帰り道で聞いた話によるとあそこは自○の名所で首吊りが首吊りを呼ぶ恐怖の橋らしい。
「すっかり日も上がっちまったな、どれ、街で女の子でも釣りに行くか」
そう言って車に飛び乗り爽やかに笑ってみせるTさんを見て
寺生まれはスゴイ、俺はいろんな意味で思った。
【モニカ】・・・・・・あなた。
【エフラム】お前は オルソンの・・・
【エイリーク】・・・・・・
【モニカ】あなたあなたあなたあなたあなたあなたあなた
【エフラム】・・・!?これは まさか・・・
【エイリーク】・・・・・・!
【エフラム】皇帝ヴィガルドを操ったのと同じ魔術を使ったのか・・・
もう彼女は死んでいる。その死体を・・・
【エイリーク】こんな・・・このようなこと・・・
【エフラム】見ない方がいい エイリーク。外へ出ていろ
【モニカ】あなた。あなたあなた
【ゼト】・・・これはもはや生きているとは言えません。私が・・・
【Tさん】ちょっと待った!話はすべて聞かせてもらったぞ。俺に任せろ!
………破ァァァァッッッ!
【モニカ】………?ここは……私は一体……
【オルソン】……はっ!エフラムと戦った後…どうしたんだ私は…モニカ!
生き返ったのか!なぜ…
【Tさん】俺だ。オルソン、魔が差したんだろ?今回は助けてやるから、
今後は夫婦ともども仲睦まじく暮らし、ルネスに忠実に仕えるんだな。
【モニカ&ネルソン】ありがとうございます!
【Tさん】いいってことよ。じゃあな!
816 :本当にあった怖い名無し:2009/07/12(日) 00:37:46 ID:ihB9I/Z80
>>815
【エイリーク&エフラム&ゼト&モニカ&ネルソン】寺生まれってすごい
洒落コワはここでいいのか?
何年か前にあった怖い話を投下する。
そん時は俺は地方大学の学生で、同じ科の連中とグループでよく遊んでた。
たまに混ざる奴もいて、男4~6人で女4人。
一人暮らしの奴の部屋で集まって飲んでると、よく怪談したがる女の子がいた。
決まって嫌な顔する子も居て、Aとする。
こっちの子が俺とかなり仲良かった。
怪談好きな方をBとするが、Bも別に電波とかじゃなくて、
怪談も体験談はなくて、それこそこのスレで面白い話を仕込んできてんじゃないか、
みたいな怖い話をする子で、本当は幽霊とか信じてなさそうだった。
むしろAの方が「見えるんだ」と言ってて、AはいつもBを避けてる感じだった。
2人で遊ぶとかは絶対ないし、グループでも距離を開けたがってる雰囲気で、
俺とあと一人、Aの「見える」を聞いて信じてる奴(Cとする)は、
本当に霊感があったら遊びで怪談するなんて嫌なのかもしれない、と思ってた。
ある日、Bと仲のいい男の一人が、恐怖スポットの話を仕入れてきてた。
車で30分くらいで行ける場所にあるそうで、Bも他の連中も面白がって、
その場で肝だめしツアー決定。
来てない他の連中も呼び出そうってことになって、俺はAに電話した。
俺自身は行く気だったけどAは来ないだろうな、と思い、
「これから~~の辺りに行くってことになったんだ。ただ、
肝試しだし他にも来ない奴いると思うし」
と言った。そしたら、Aは遮るように
「それって、何か大きな空き家のこと?その辺りで肝試しって」
「あ、そう。その家の裏に何かあるらしいから」
「………よした方が良くない?ってか、やめなよ。誰かの家で飲んで
怪談したらいいじゃん、わざわざ行かなくても」
よりによってAに怪談話を進められて少し驚いたが、仲間たちは既にノリノリで準備中。
「いや……みんな行く気だし。Aは気が進まないなら、今回は外していいと思うけど」
するとAは少し黙って、
「………Bは行くの?」
「行くよ。一番、やる気満々だし」
「……そうなんだ……じゃ、私も行くから、ちょっと待ってて」
たまげたことに、Aは本当に来てBと一緒に車に乗った。
結局これない奴も居て、総勢6人で、一台(ワゴン)に乗って出発した。
Bは少しKYなとこがあって、Aに距離置かれてるのもあんまり解ってないっぽく、
車中で初めは面白そうにお喋りし続けてたが、すぐに欠伸をし始めた。
「バイトとかで疲れてんのかなー。眠い~」
眠そうに呟くBに、Aが
「寝てなよ。着いたら起こしたげる」
「ありがと。ごめん、少しだけ寝る」
Bは運転してる奴に断ってうとうとし始め、Aは黙って窓の外を見てた。
809 :3/6:2009/07/11(土) 12:15:29 ID:v5BPpx7o0
で。着いたときもBは起きなくて、もはや完全に熟睡。てか爆睡。
「寝かしとく?」って俺らが顔を見合わせたら、Aが
「連れてくね。後で怒るよ、置いてったら」
ってBを担ぎ起こして、強引に車から出したんだよ。
仕方ないからCが背負ってやったんだけど、AはBの手を掴んでて、
他の車の奴らが降りてきたら、一番先頭に立って歩いてった。
そこにあった古い家は、普通に不気味な空き家で、皆は結構もりあがって、
「うわー」とか言ってた。Bは起きないまま。AはBの手を掴んだまま。
いよいよ本番で、家の後ろに回ったら、何かぽつんと古井戸みたいなもんがあった。
近寄ってのぞいて見ると、乾いた井戸の中に、ちっちゃな和式の人形の家みたいなもんが見えた。
「何だー?」って一人が身を乗り出したのと、Aが
「さがってっ!」て叫んだのが同時だった。
覗いた奴がびびって身体ひっこめた、そのすぐ後に、
「カシャ……」だか「ズシャ……」だか、何か金属っぽいような小さな音がした。
「下がって!下がって!こっち来てっ!」
Aが喚き出すまでもなく、もう何か、すごい嫌な感じが一杯だった。
カシャカシャ、ガシャズシャ、て変なジャリジャリした音が、
しかもどんどん増えながら来るんだよ。
その訳解らん井戸の中から、
こ っ ち に む か っ て 。
もう逃げたいのに身体が動かなくて、横見たらやっぱり仲間がへたってるし、
音は近づいてきて、姿は見えないけど絶対に何か居たと思う。
「俺君、もっとこっち来て!!!!」
Aが怒鳴りながら俺の手を掴んで、何かを掴ませた。
俺が掴んだのを見たAは、今度は少し横でヘタってる奴を必死で引っ張って、
また何かをつかませてる。
てか。よく見たら、俺が掴んでるのはBの右足。さっきの奴が掴んだのはBの左手。
Bの右手はAが掴んでる。Cは相変わらずBをおぶってる。AはBから手を離さずに
必死に他の仲間を引っ張り寄せてた。
その後のことは、色々とよく解らなかった。
ただハッキリ覚えてるのは、気がついたら、目の前に何かがいたこと。
白いんだかグレーなんだか透明なんだか、煙なんだか人影なんだか、
何か良く解らない「何か」が俺らの前に居た。
ちょうどその辺りから、ガシャガシャガシャガシャガシャ、ズシャズシャズシャズシャズシャ、みたいな金属音が耳一杯に響いてきてた。
いや、こう書くとその煙みたいなもんが金属音立ててたみたいだけど、そうじゃなかった。
俺らは「煙か人影みたいなもん」の背中を見てて、それが「見えない金属音の奴」と
ぶつかり合って止めてるんだって、そういう光景だった。
…と、その時遠くから「破ぁ!!」と叫び声が聞こえたかと思ったら
ズシャシャシャシャ!!と吹き飛ばされるような金属音を聞いた。
「遅くなってすまなかったな。」といって現れたのは寺生まれで霊感の強いTさんだ!
だが金属音は再びズシャズシャと近づいてくる!
「…こいつは少しばかり厄介だな。」
Tさんは深呼吸したかと思うと先程よりも大きく「破ぁッ!!!!」と叫んだ!
すると巨大な青白い閃光が四方八方に飛び回り、
そしてこの世の者とは思えない叫び声を聞いた。
そして金属音も、周りの人影のような煙のようなものも気づいたら消えていた。
次にTさんは寝ているBに近づき額に手を当てたかと思うとBの体が青白く光り、
Bの体から白いような灰色のようなものがが出ていった。
「…もう大丈夫だ、肝試しも程々にな。」
そう言い残し、Tさんは颯爽と去っていった。
811 :5/6:2009/07/11(土) 12:16:57 ID:v5BPpx7o0
数日後にAを捕まえて経緯を聞いたら、げんなりした顔でいろいろ教えてくれた。
あの古井戸がマジで危ない本物だったのは予想通り。
「家の正面に居る分には大丈夫だけど、裏に回って井戸まで見たらダメ」
だそうだった。
問題は俺らを助けてくれた妙な影なんだけど、Aは凄い嫌な顔で、
「あれはBの……何ていうか、ついてるものなの」と言った。
AがBを避けてたのは、嫌いだからじゃないそうだった。
ただ、Bに纏わりついてるものがいて、それが凄く強くて薄気味悪いものだったんだと。
で、初めはBに取りついてる霊か、と考えたがどうしても違和感があって。
ある日、Bから出てくる『それ』を見て、不意に気づいたんだそうだ。
『それ』は『Bの中』にいるんだと。
「……Bがあれのいる世界に繋がってて出入り口になってるのか、
それともB自体があれの棲む場所なのか、どっちかだと思う」
Aもよくは解らないようで、とにかくそれはBから出てきて
また戻っていくんだと言っていた。
他の霊的なものは全部Bを避けるそうで、
多分あれのせいで近寄れないんだとも。
812 :6/6:2009/07/11(土) 12:19:02 ID:v5BPpx7o0
「あれは私たちを守ったんじゃないし、Bのことも大事だとかじゃないと思う。
ただ、ドアとか家が壊れたら困るでしょ。だから」
何とかした方がいいのか、と思っても、Bは本気では霊を信じていないようだったし、
普通の霊じゃないから払えるとも思えなかった。
だから放っておいたけど、自分は近寄りたくなかったんだ、とAは言った。
ただ、『それ』がBを深刻な危険から守っているのは知っていた。
そして、あの日俺らが本当に危ない場所に行くと感じて、止められないなら
Bの中に居る『それ』に守ってもらうしかない、と考えてついてきたのだという。
「あれが守るのはBだけだからね。少しでも離れたら、
井戸から来てた方に憑かれて人生終わってたよ。俺君も、他の皆も」
言われて背筋が寒くなったのを紛らそうとして、
「……でも、何だろうな?Bについてるのって。結構よくないか?結局守ってくれるんなら」
そう言ったら、Aは羨むような蔑むような複雑な眼を向けてきた。
「あのね俺君。お腹に住みついた寄生虫が孵化するまでは
守ってくれるって言ったら、それって嬉しい?」
「……」
……何となく、言いたいことが解った。
Bに巣くってるモノは、とにかく自分だけの都合でBの中に居座ったり顔を出したり
するわけで、ひょっとしたらBから何かを奪ってるのかもしれないわけで。
いつか自分の都合でBをぶち破って出て行ったりするかもしれないわけで、
その時には周りにも影響するかもしれないわけで、
しかもBは本気で何ひとつ全く気づいていないわけで。
「井戸から出てきた方も、凄かった。神様が最悪の状態になったみたいな感じだった。
並みの霊能者とかじゃ負けちゃうだろうって思うくらいの奴だった。
あんなのと渡り合える、Bの『あれ』も、どうせ何やってもどうもできない」
「…だから、井戸の中のものどころか、Bの『あれ』さえも除霊してしまったTさんは
本当にとんでもない人だよ。」
813 :7/6:2009/07/11(土) 12:19:46 ID:v5BPpx7o0
収まりきらなかったorz
それから時間が経って、俺もAもBも社会人。
ふと思い出したんで、投下しました。
ちなみに、理由はBから連絡あったから。
結婚した上に子供も生まれて元気にやってるそうです。
Aに電話してそう言ったら、
「Bの『あれ』を除霊してくれたTさんには感謝している。
Bにも感謝して欲しいんだけど、B自体は『あれ』のことを
気づいてなかったから仕方ないね。」
と言ってました。
普通の霊と違う、そして人間の『中』に居る『何か』って、
何なんでしょうね?いや、井戸の底のミニハウスから来た金属音も気になりますが。
何にせよ、Aがそこまで危ないというその2つをいとも容易く除霊してしまったTさんはスゴイ、改めてそう思いました。
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9 :本当にあった怖い名無し:2008/05/19(月) 15:49:43 ID:NDIuJOWx0
俺は久々に嫌な夢を見た
ノコギリを持った男が俺の部屋に立っている・・・
俺は恐怖のあまり動くことが出来ず、ただその男を眺めている。
すると男は突然ノコギリで家の柱を切り出した!
思わず「やめろ!!」と叫ぶ俺
するとゆっくりこちらを振り返る男
その顔は、見るも無残に潰されて顔中に釘が打ち付けてある
「お前もこうなりたいのか?お前もこうなりたいのか?
してやろうか?してやろうか?」
ゆっくり俺に近づく男・・・俺は金縛りにあったように動けず、そして・・・
男のノコギリが俺の顔に・・・
そこで目が覚めた
嫌な夢だ、後味が悪い・・・俺は水を飲もうと立ち上がった
俺の目に飛び込んできたのは、無残にも傷つけられた家の柱!
俺は恐怖で腰を抜かしてしまった、あの男は現実に!!
そして次はホントに俺の顔が刻まれてしまうのではないかと
その日のバイトで、俺は寺生まれで霊感の強いTさんにその夢を相談してみた
しかし、Tさんは「しょせん夢だろ?」と冷たい対応
なんとしても引き下がれないので必死に何とかしてください!と頼み込むと
「それじゃあ俺の作ったお守りやるからそれを枕元に置いて寝ろ、
そうすりゃ大丈夫だ」とお守りを渡してくれた
次の日、不安ながらも朝の早かった俺は床に付いた、そこでまた夢を見た
「つづき、つづき、つづき!つづき!つづき!つづき!」
またあの男だ!!俺は夢の中でTさんのお守りを探した
しかしどこにも見当たらない・・・
「これ?これ?これ?」なんとお守りを男が持っている!もうおしまいだ!!
だが次の瞬間、お守りが眩い光に包まれ、どこからとも無くTさんの声が
「破ぁ!!」
お守りは光と共に飛び散り、男の半身を吹き飛ばした。
「あああああああああ」
半身でのたうつ男を尻目に俺は夢から目覚めた
枕元にあったはずのお守りはどこをどんなに探しても見つからなかった・・・
その話をTさんに話すと
「半身を吹き飛ばした?
やれやれ、威力は親父の作った奴の半分か・・・」と呟くTさん
寺生まれはスゴイ、俺は感動を覚えずにはいられなかった。
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俺んち猫飼ってるんだ。トラ猫でリリって名前なんだけど
これがまあ凄まじい可愛さと人懐っこさで俺がくつろいでると足元に寄って
ゴロゴロしてきてマジ悩殺モノ。まあ俺じゃなくてもやってるんだけど。
そんなわけでリリは我が家のアイドル、特に俺の母は毎日のように
ハイテンションでリリにじゃれついて、どっちが遊ばれてるのか分からないくらい。
どんなテンションかというと「ルイズ!!ルイズうぅ!」みたいなコピペあったじゃん、ガチであのくらい。
で、ある日も俺が自室で勉強してたらいつものように
「リリ!こっちおいでーリリ!よしよし今日も可愛いねえ!!いい子いい子!!!」
と居間の方から母親の声が聞こえてきた。部屋のドア閉め切ってても筒抜けでマジうるさい。
さすがに勉強中は勘弁して欲しいから、文句言いに居間に行こうとしたら
「ンニャン」つってリリが俺の足に擦り寄って来た。
次の瞬間
「飼い猫に化けて自分の結界を広げる小悪党め!」という叫び声と共に
「破ぁーーーーー!!」と青白い光弾が飛びだし、俺の足下にいたリリを吹き飛ばした。
リリはこの世のものとは思えない断末魔をあげ、消えてしまった。
「これで安心だな・・・」
いつの間にいたのか、そう呟くTさん。
寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。
その後Tさんは、母と一緒に本物のリリに遊ばれてた。
「まったく、面倒事はいつも私に回ってくる…」
そう、呟きながら警察署に辿り着いた。これで、何回目だろうか。
いや、何十回、何百回だろうか。我が愚弟が警察の世話になるのは…。
「お疲れ様です」
「ご苦労様です」
私には理解し難い尊敬の眼差しを送ってくる警察官に
私はあいつの引き取りに来た旨を伝える。
携帯を片手に待ち時間を潰してるとあいつのムカつく笑い声が聞こえてきた。
私は、声のした方向を見る。
760 :本当にあった怖い名無し:2009/06/30(火) 23:52:28 ID:V0cr4Je6O
その時だった、あいつは私と目が合うなり
「破っ!!」
と、叫び手から青白い光弾を出した。私はすかさず、
その光弾に向けて光弾を放つ。
そして、あいつのみぞおちと股間にもう一発ずつかました。
761 :本当にあった怖い名無し:2009/06/30(火) 23:57:26 ID:V0cr4Je6O
股間に手を当てて悶えるあいつ。
「寺生まれだろうが、何だろうが他人様に迷惑をかけるな。
あと、この前お前が壊した民家のガラス窓の修理代たて替えておいた。
今すぐ私に3割増しで返せ。少しでも、私の意に反する事をすれば、
お前の黒歴史バ・ラ・す・ぞ・?(はぁと」
762 :本当にあった怖い名無し:2009/07/01(水) 00:00:53 ID:MIM6Pt/7O
「・・・・・・破ぁ~」
きっと反省したのだろう。とても、悲しそうに財布を見つめるあいつ。
私はあいつの財布から紙幣をすべて抜き取った。
しかし、このままだとあいつの懐が寒そうだから、昨日あいつが見てたと思われる
エロ本3冊分の感想を書いた原稿用紙30枚をこっそり入れておいた。
さて、臨時収入も入ったことだし、今日のおやつはハーゲンダッツの
ストロベリーアイスにしよう。
寺生まれの弟って色んな意味で楽しめる存在だなと、私は思った。
新築のマンションに引っ越しました。
1階の角部屋。立地条件もよく、日当たりも良好。文句なしです。
引っ越した初日は手伝ってくれた友人たちと飲み明かしました。
翌日の昼過ぎ、友人たちが帰った後シャワーを浴びました。
友人たちの中にたばこを吸う人がいたので髪についた臭いが気になっていたんです。
髪は、私の自慢でした。パーマもカラーリングもしたことのない、まっすぐな黒髪。
手入れも欠かしません。
その日もシャンプー、トリートメント、リンスを済ませてさっぱりした気持ちで浴室を出ました。
さて、昨夜の後かたづけです。ちらかったスナック菓子の袋や空き瓶を片付けて、
掃除機をかけていると、おかしなことに気が付きました。
長い髪の毛が、やたらと落ちているのです。
ちょうど私と同じぐらいの長さでしたが、髪質が違う。
友人たちの中に髪の長い女性はいなかったし、引っ越したばかりの部屋に・・・?
少し不思議に思いましたが、自分の髪だろうという結論に落ち着きました。
今日は昨日の引っ越しの手伝いに来れなかった友人が訪ねて来ます。
友人から最寄り駅に着いたという電話を受けて、私は駅に向かいました。
その友人は霊感が強いことで有名だったのですが、
髪の毛のことは特に気にしていなかったのでとりとめもない話をしながらマンションへ帰りました。
・・・?
部屋の床に再び長い髪の毛が落ちていたのです。ま、さっき取り忘れたのでしょう。
さっさとゴミ箱に捨てました。
友人は県外から訪ねて来たので、当然、泊まるつもりです。
「シャワー借りるねー。」
勝手知ったる他人の家、友人は早速、浴室へ。シャワーの音が聞こえます。
と、いきなり蛇口を閉める音が聞こえたかと思うと、友人が慌てて浴室から出てきました。
「お、お風呂場に・・・」
友人は真っ青です。とりあえず落ち着かせてから話を聞きました。
「お風呂場に髪の長い女がいたの!」
ここは新築のマンションです。幽霊なんているはずがありません。
しかし、説明しても友人は帰ると言って聞き入れませんでした。
とはいえ、なにしろ遠くからきたのでこの時間では帰れません。
「とにかく私はこの部屋にはいられない。
私は近くのファミレスで夜明かしするから、あんたも何かあったらすぐ電話するのよ。」
そう言って、友人は出ていってしまいました。 一人残された私。
昼間の髪の毛のこともあって、さすがに心細い。
(大丈夫。ここは新築)
友人言った言葉を自分に言い聞かせ、私はシャワーを浴びることにしました。
(「霊感が強い」なんていうのも考え物ね。人の引っ越しを台無しにして)
心の中で友人に悪態をつきながらシャンプーをしていると・・・頭に違和感があります。
頭皮を傷つけないように、爪を立てずに指の腹でマッサージをするように・・・
いつも通りのやり方です。・・・でも、おかしい。
(・・・・?)
私はシャンプーの手を止めました。
(・・・!)
私は頭に置いていた両手をおそるおそる目の前に持ってきました。
(・・・!)
爪を立てずに指の腹でマッサージをするように・・・
もう一つの手が、私の髪を洗っています。
「誰!?」
振り向くと、顔の焼けただれた女性?でしょうか?が私の頭の上に片手をのせたまま・・・
「・・・きれいな・・・か・・・み・・・ね・・・」と呟きました。その時・・・
「ああ、本当にきれいだ」と言う別の声が浴室に谺しました。
「誰!?」
前方に振り返ると、寺生まれで霊感の強い男性?でしょうか?が私の頭の上に片手をのせたまま・・・
「だけどこの綺麗な髪はこの人のもんだ。あんたには渡せないよ」と呟いた。かと思うと
「破ぁ!」という気合いと共に、あの女性を消してしまったのです。
「気をつけた方がいい、髪には色んなものが絡みつきやすい。特に貴女みたいな長く美しい髪にはね」
と言い残し去って行く凄い寺生まれの男性を見て、私は引っ越しの決意を固めました。
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夢をみた。
ガタン、ガタンと規則正しい音と振動で、電車の中にいることが分かった。
座っているけれど、腰はほとんど座席からずり落ちる直前で、しかも両足は前の席に引っ掛けているのか、M字開脚状態。
スカートなので、下着丸出しだ。
夢だけど…悪夢だ。いくらなんでも恥ずかしすぎる。なんて格好してるんだ。
とりあえず両足を下ろそうとしたけれど、身体はぴくりとも動かない。夢の中で金縛り状態。
仕方がないので、目を閉じて、寝なおすことにした。夢の中の思考回路と言うのは、まともに働かないものなのだ。
電車の速度が落ちてきた。
「次は~撫で回し、撫で回しです」
?
聞き間違いか。変な駅名が告げられる。
なんだろう、と思う間もなく、股間に妙な感触を覚えた。
「何か」に撫で回されてる!!!!
びっくりして目を開けようとしたけれど、どうにも開かない。
「何か」は下着の上から股間をしつこく撫で回している。
最初は全体を大きく撫で回していたのが、次第に範囲を狭めてきた。
クリトリスだ。
気味が悪いのに、意思とは関係なく、クリトリスが反応し始めてしまった。
気味が悪いのに…撫で回されるのがキモチイイ。
いつの間にか、電車は再び走り出していた。
「何か」は相変わらず、クリトリスを中心に、もぞもぞと撫で回してくる。
イけるほど強い刺激ではない。ただぼんやりと、気持ちがいいだけ。
物足りなさを感じ出した頃、またアナウンスが流れた。
「次は~揉み転がし、揉み転がしです」
途端、「何か」の動きが変わった。
ピンポイントに、クリトリスを捉え始めたのだ。
ぐにぐにぐに。むにむにむに。
「ぁはっ!んうっ!」
まさしく、揉み転がしだ。クリトリスが「何か」に包まれて、めちゃくちゃにされている。
突き上げる快感に、声が抑えられない。
どんどん追い詰められて、ついに閉じた瞼の裏に閃光が走った。
「ぁうううんんんん~!!」
太ももの内側がビクビクと痙攣した。
…イってしまった。
気味の悪い「何か」に…いじられて…。
「次は~こすり上げ、こすり上げです」
一瞬、放心していた私の耳に、またあのアナウンス。
ぎょっとしたのと、「何か」が動いたのは同時だった。
「何か」は紐のようになって、クリトリスを上下にこすりだした。
敏感な先端がざらざらと擦れて、容赦なく快感を送り込んでくる。
「ああぁぁ!だめぇぇ、もう、あっい、イったの!イってるのおおお!」
イったばかりの身体には、拷問に等しい刺激だ。
ずりずり。ふるふる。
紐が上下するたびに、私の身体は絶頂を迎える。
腰がはねて、座席から落ちないのが不思議なくらいだ。
下着はぐっしょり濡れていて、紐の感触がダイレクトにクリトリスに伝わってしまっている。
「次は~嘗め回し、嘗め回しです」
紐の感触が消え、代わりにぬるぬるしたものがクリトリスにあてがわれる。
もう駄目!!!これ以上されたら狂ってしまう…!!
と、その時だ。
「そこまでだ!」
凛とした声に、私はぱちりと目を開けた。身体の自由が戻っている。
そんな私の前にいたのは…寺生まれで霊感の強いTさんだ!
「破(;゚д゚)ァ.... !」
Tさんの両手から青白い光が飛び出し、電車内を埋め尽くした。
アナウンスの声が、ぎゃあともぐわあともつかないうめき声を上げた。
「危なかった。あと一歩で、淫夢に取り込まれて、永遠に目が覚めないところだったぞ」
そう言って、Tさんは電車を降りて行った。
エロにも動じない、寺生まれってスゴイ。つくづくそう思った。
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あれは大学が夏季休講になる7月末の事でした。
前期試験を終えいつものように便所飯をしていると入口の方から「破ぁ!!」と声がしました。
僕は一瞬にして自分がどこにいるのか理解し額から冷や汗がふつふつと流れてきます。
8号館3階西トイレ。学園祭で必ず語り草となる怪談話にでてくる場所。
「破ぁ!!」という声、ビタビタと何か液体が床に流れる音がする。
しばらくして個室からでるとあたり一面の異様な光景に僕は腰が抜けその場に座り込んだ。
床一面が濡れ、所々湯気があがっている。
辺りを見回してみると床の上には蟻など虫が死んでいるのがわかる。
足に力を入れ立ち上がろうとしたとき、バタバタという足音がトイレに向かってくる、
そして「破ぁ!!」という声と同時にドアが開いた。
Tさんだ!
Tさんは両手にペヤングを持ち、息を切らしながら湯切り口を開けた。
呆気にとられる僕に気づく事無く湯切り口から蟻にむけてお湯をかけている。
5匹くらい蟻と戯れたところで湯がなくなり、ひとしきり満足したらしくTさんは
社会の窓に手をかけはじめた。
「あ・・」
僕は思わず声がでた、明らかに小便器とかけ離れた位置にいるTさん。
僕と目が合うとTさんは一目散にトイレから逃げ去った。
寺生まれってすげぇ。
ペヤングはおいしくいただいた。
「悪霊は大丈夫か? 」と聞かれたら
「最近、あまりいないんだよ」と嘘をつき、
「嫁さんはお前に不平不満を言ってないか?」と聞かれたら、
「あぁ、仲良くやってるよ」と答える。
親父に伝えるオレの人生は全部絶好調状態だ。
親父には一切不安を抱かせない。
1時間ぐらいいると「早く寺に戻れ!」と言う。
「いや、別に今日は仕事しないよ」と言うが、いいから行けと言う。
実際は今日の大魔王が来ててどっちにしても長居はできなかった。
「また一週間後来るよ」と言って、親父と握手し、母と一緒に病室を出た。
母と話しながらエレベーターの前まで歩いて思い出した。
「ちょっと戻る」と母に告げきびすを返し、一人で病室に戻った。
やっぱり今日言っておかなきゃだめだ。 親父のベッドのそばに戻り、親父の手を握り、
「破ぁ!」「まだ、俺に読経させるなよ」「来週は女房と一緒に来るぞ」
とかいろいろ言い、
最後に親父の手を自分のひたいに付けて言った。
「破ァァァーーーーーーッッ!!!!!!!!!! 」
伝えたいことはだいたい話せたような気がする。
なんだか胸のつかえが取れた気分だ。
そして、病室を出てそのまま寺に戻り、今も恐怖の大魔王と戦っている。
オレはオレで生きるのだ。
寺生まれも悪くない。俺は改めてそう思った。