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あれは大学が夏季休講になる7月末の事でした。
前期試験を終えいつものように便所飯をしていると入口の方から「破ぁ!!」と声がしました。
僕は一瞬にして自分がどこにいるのか理解し額から冷や汗がふつふつと流れてきます。
8号館3階西トイレ。学園祭で必ず語り草となる怪談話にでてくる場所。
「破ぁ!!」という声、ビタビタと何か液体が床に流れる音がする。
しばらくして個室からでるとあたり一面の異様な光景に僕は腰が抜けその場に座り込んだ。
床一面が濡れ、所々湯気があがっている。
辺りを見回してみると床の上には蟻など虫が死んでいるのがわかる。
足に力を入れ立ち上がろうとしたとき、バタバタという足音がトイレに向かってくる、
そして「破ぁ!!」という声と同時にドアが開いた。
Tさんだ!
Tさんは両手にペヤングを持ち、息を切らしながら湯切り口を開けた。
呆気にとられる僕に気づく事無く湯切り口から蟻にむけてお湯をかけている。
5匹くらい蟻と戯れたところで湯がなくなり、ひとしきり満足したらしくTさんは
社会の窓に手をかけはじめた。
「あ・・」
僕は思わず声がでた、明らかに小便器とかけ離れた位置にいるTさん。
僕と目が合うとTさんは一目散にトイレから逃げ去った。
寺生まれってすげぇ。
ペヤングはおいしくいただいた。
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