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寺生まれのTさんまとめ@オカ板
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160 :1/2:2011/04/09(土) 14:49:01.19 ID:5Z5wqd+O0
ながいので3から

「いい、早よ寝るよ。」とことわり、僕は煙草を1本だけ吸うと、布団に体を沈めるとしずかに
目を瞑りました。手に数珠を握りながら。
いままでのことが浮かんでは消えていきました。
そして僕は決心しました。
Tのことを見逃してくれるようと。その時の僕はまだ死から目を背けるよう意識していたのだと思います。
ピシッっと音がしました。その音で目が覚めた僕は数珠を握りしめようとして、驚愕しました。
音の正体は数珠にヒビがはいる音だったのです。
ピシッピシッと割れていく数珠はついに粉々にくだけてしまいました。
ドンっと重い物がのしかかったように体が動かなくなりました。必死に金縛りを解こうと僕は体に力をいれますが、全くといっていいほど動きません。
「ちぃちゃん・・・」自分の口からでた声におもわず、はっとしました。
今の言葉は・・・そう思った瞬間、視界に女の子が写りました。
今いる女の子は昼に見た女の子ではありませんでした。あのときに見た肌が焦げ、髪の毛がかなり抜け落ちた女の子でした。
突然、頭に鋭い痛みをかんじました。
女の子が僕の短い髪の毛をつかもうと、爪を立てて僕の頭を掻きむしります。
長い髪を引っ張られ泣き叫ぶKの顔を思い出し、背筋に寒気がはしりました。
女の子は口をパクパクしてなにか話しかけています。その言葉は僕の頭に響いていきます。
昼に聞いた声とは違い、
半分叫び声に近い声が僕の頭を駆けめぐりました。
女の子の爪はガリガリと掻きむしり、血が出てきたのが分かります。
突然女の子の手が止まり、別方向を睨みつけていました。焼けただれた肌をこわばらせ、そこ、をみています。
スッと体が楽になり、バッと体を起きあがらせます。そこには、女の子はいませんでした。
女の子が見つめていた先には母が置いていったのか札や数珠がありました。
母がいなかったら僕は・・・そう思い胸をなでおろすと、ある疑問が浮かびました。
あの女の子はTのとこにいったのではないのか?
その疑問は確信に変わろうとしていました。僕は急いでTに電話をかけます。
161 :2/2:2011/04/09(土) 14:49:36.13 ID:5Z5wqd+O0
「なんだよ、お前。」Tの声は荒れていました。
「T、俺が渡した数珠持て!!」唾を必死に飲み込み「女の子が来る。」
えっ、といったTは「来るって・・・」と、戸惑うTがポソッとなにかいいました。
「なんてっ?聞こえんよ・・・」というと、
「ちぃちゃ破ぁ!!」
その瞬間、Tの携帯がきれました。
僕はいそいでTの実家にいくと、そこには焦げた少女と対峙するTの姿が!!
「空家に住み着く悪霊め!!今度こそ消滅させてやるぞ!!」
そういってTさんは呪文を唱えると
「破ぁ!!」
といって手から青い光弾を放った。
「ぐぎゃぁぁ」
少女は苦悶の声を上げながら消滅していきました。
「やれやれ、昔のつけが回ってきたな。あのときは消滅させることが出来なかったが、なんとかなったな」
聞くとTは実は寺生まれで、あのときも本当はあの霊を除霊するためにあそこにいったそうだ。
「あのときは失敗したが、こんどこそ成功したな。」
そう云って煙草に火を付けるTを見て、
寺生まれって本当に凄いなぁと、僕は思いました。

あと、Sは実はTの親父が助けていたそうです。ただあの子に知られると不味いために死んだことにしていたんだとか。

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161 :2/2:2011/04/09(土) 14:49:36.13 ID:5Z5wqd+O0
「なんだよ、お前。」Tの声は荒れていました。
「T、俺が渡した数珠持て!!」唾を必死に飲み込み「女の子が来る。」
えっ、といったTは「来るって・・・」と、戸惑うTがポソッとなにかいいました。
「なんてっ?聞こえんよ・・・」というと、
「ちぃちゃ破ぁ!!」
その瞬間、Tの携帯がきれました。
僕はいそいでTの実家にいくと、そこには焦げた少女と対峙するTの姿が!!
「空家に住み着く悪霊め!!今度こそ消滅させてやるぞ!!」
そういってTさんは呪文を唱えると
「破ぁ!!」
といって手から青い光弾を放った。
「ぐぎゃぁぁ」
少女は苦悶の声を上げながら消滅していきました。
「やれやれ、昔のつけが回ってきたな。あのときは消滅させることが出来なかったが、なんとかなったな」
聞くとTは実は寺生まれで、あのときも本当はあの霊を除霊するためにあそこにいったそうだ。
「あのときは失敗したが、こんどこそ成功したな。」
そう云って煙草に火を付けるTを見て、
寺生まれって本当に凄いなぁと、僕は思いました。

あと、Sは実はTの親父が助けていたそうです。ただあの子に知られると不味いために死んだことにしていたんだとか。

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