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ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
20年後、寺生まれで霊感の強いTさんに「あんた何か隠してるだろ」と言われたのでバレたと思い殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
「よう」
振り向くと後ろには泥だらけのTさんが立っていた
「どどどどうして……」
Tさんは頭をぽりぽり掻きながら痛そうな素振りも見せずに言った
「当たり所がよかったんだろうさ、突然後ろからぶん殴られたときはヤバいと思ったがな
破ぁ……さすがに井戸を這い登るのには苦労したぜ」
「こころころ殺してれば、ちゃちゃんと殺してれば消えたのに!」
それを聞いたTさんはなぜか痛そうな顔をした
「死体は消えないよ
あんたの母ちゃん、足腰悪くてもう立てないだろ」
「え?」
「親ってのはよ、自分の子どもの為ならなんだってしちまうもんなんだよな
たとえそれが間違ったことだと分かっててもよ」
多分今自分も痛そうな顔をしているのだろう
自首するための110番をかけながら、寺生まれはスゴイ、母さんごめんなさいと思った
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