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- 531 :壱:2010/07/07(水) 23:03:42 ID:q7IOZm2f0
- この話は霊感の強い友達の話。
その友達は中学生の時からの付き合いで、30手前になった今でも
けっこう頻繁に遊んだり、飲みに行くような間柄。
で、その日も飲みに行こうかってことで、とりあえず俺の家に 集合することになったんです。
先にそいつと、そいつの彼女が到着して、ゲームしながらもう一人の女の子を待ってたんです。
その霊感の強い子をM、遅れてくる子をS、俺のことをAとしますね。Mの彼女はKで。
で、40分くらいしたころかな、Sちゃんがやってきたんです。
その瞬間、というかSちゃんの車が俺ん家の敷地に入った瞬間かな
Mが「やべぇ。これやべぇ。やべ・・・・ どうしよ・・」
って言ったんです。
Sちゃんが俺の部屋まで上がってきました。
Mは顔面蒼白ってかんじで、
M「Sちゃんよ・・・・ 何持ってきたん?出してみ・・・」
S「え?え?もしかして私やばいの持ってきちゃった・・・のか・・な?」
M「うん・・」
S「これ・・・来週家の納屋を解体するんで掃除してたら出てきたん」
そういってSちゃんは木箱を出したんです。
20?四方ほどの木箱でした。電話でパズルって言ってたのはこのことだろう、
小さなテトリスのブロックみたいな木が組み合わさって箱になってたと思う。
M「それ以上触んなや!触んなや!!」
その瞬間、Mはトイレに猛ダッシュ「おぅえぇええ。ぅぇえぇうぇええええ」
嘔吐の声が聞えてきました。
一通り吐き終えたMが戻ってきました。
Mが携帯を取り出し電話をかけました。
M「Tさん・・・・コトリバコ・・・ コトリバコ友達が持ってきた」
M泣いてました。Tさんに電話かけて泣いてる29歳・・・
それほど恐ろしいことなんでしょう。俺も泣きそうでした。
PR
- 532 :弐:2010/07/07(水) 23:04:42 ID:q7IOZm2f0
- M「それ以上触んなや!触んなや!!」
その瞬間、Mはトイレに猛ダッシュ「おぅえぇええ。ぅぇえぇうぇええええ」
嘔吐の声が聞えてきました。
一通り吐き終えたMが戻ってきました。
Mが携帯を取り出し電話をかけました。
M「Tさん・・・・コトリバコ・・・ コトリバコ友達が持ってきた」
M泣いてました。Tさんに電話かけて泣いてる29歳・・・
それほど恐ろしいことなんでしょう。俺も泣きそうでした。
それからしばらくして寺生まれで霊感の強いTさんが到着。
Tさん「みんな、下がってな!」
Mも箱を床に置いて俺たちと一緒にTさんの背後に回る。
Tさん「さあ、姿を見せな!」
すると組木の隙間から黒い煙がもくもくと立ち昇り、その煙が人の形に!
?「これはこれは!そのオーラ、寺生まれとお見受けしましたが?」
Tさん「そうだ。」
?「おっと、自己紹介がまだでしたね。私はコトリバコの魔人、セプティマ・コトリパーダ。」
?「よろしければ貴方の名前をお聞かせ願いたい。」
Tさん「あいにく、コトリパーダごときに名乗る名は持ち合わせてはいない!」
?「フッ…、どうやら傲岸不遜が貴方の性分のようだ。」
Tさん「驕っているのはお前だ!」
?「私が驕っている?私は寺生まれである貴方を自分と同格と考え、そのように振舞っているつもりですが?」
Tさん「コトリパーダごときがこの俺を自分と同格と考える…それが踊りだと言っている!」
?「ならばお見せしましょう、私の力を! 鎮まれ!ブルヘリア!」
その掛け声と共に化け物の体が禍々しく変化していく、
最初は普通(?)の人間の姿だったそれはそして全身目玉の化け物に!
- 533 :参:2010/07/07(水) 23:06:16 ID:q7IOZm2f0
- ?「これが私の力、たった今から貴方の左足の支配権は私の物となりました。」
?「私はこの力をアモールと呼んでいます。」
Tさん「何!?」
?「さあ、一歩前へ。」
化け物がそう言うとTさんは本当に左足から一歩、化け物の方に進みました。
そして、その事にTさん自身が驚いているようでした。そして次の瞬間、
Tさん「破ァ!」
なんとTさんは自分の足を手刀で切り付けたのです。ぱっくりと開いた傷口から血が溢れ出します。
?「ほう、相手に支配された自分の足を敵とみなし、足の腱を切りましたか。」
?「だが、これならどうします?」
化け物はそう言うとTさんからMの方に視線を移しました。
そしてTさんはその視線を遮るようにMの前に!
Tさん「貴様っ!」
?「ほう、流石です。ですがその女子の代わりに貴方の左腕が私の支配下におかれましたよ?」
するとTさんは左足の時と同様に自分の左腕も切りつけます。
おびただしい出血と共にだらりと垂れ下がる左腕。
?「即断即決素晴らしい。ですが私にはその決断、いささか軽率に見える。」
?「コトリパーダであるこの私を相手に片手片足で挑むと言うのですか?」
Tさん「難儀な話だ…左腕も捨てた、左足も捨てた。
だがいまだに天と地ほどもある俺と貴様の格の差は少しも縮まっていない。」
?「無駄な強がりを!」
Tさん「卍 破ァ! 千本破ァ景厳!」
その掛け声と共にTさんの右手から発射された光球は
どんどん分裂を繰り返し、とうとう俺の部屋全てを埋め尽くした。
?「無駄な事を!我が全霊のアモールで全て支配してくれる!」
Tさん「止めておけ、この空間を覆う億万の破ァの…一体どれを支配するつもりだ?」
?「おのれ!おのれぇ!おおのおおれえええええええええ!!!!」
破ァの光は化け物の体を包み込みその輝きをより一層増した。
俺たちは思わず目を閉じる。
- 534 :四:2010/07/07(水) 23:06:58 ID:q7IOZm2f0
- 破ァの光が収まった時、既に化け物の姿は無くそこにはあの木箱だけが残されていた。
Tさん「中身は退治したが、こいつは一応俺が預かっておく。」
そう言うとTさんは颯爽とその場を後にした。あれだけ深く切った傷もいつの間にか治ってるし。
やっぱり寺生まれは格が違う!そう思いました。
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- 501 :本当にあった怖い名無し:2010/06/15(火) 00:25:23 ID:Qsu/eELc0
- 昔の洒落怖スレより転載。
547 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/30 02:12
これは、私の後ろの守護霊様?に感謝を込めて書かせて頂きます。
この間の水曜日06/26日、体調を崩して仕事を休んで家で
寝ていた時の事。元々バイトの開始時刻が12時からなので世間
的には真っ昼間ですが、寝ていて夢ともなんともつかない位の眠り
の浅さでふと目を開けた所。布団の足元近くに女の人が立っている!
「あれ?誰だ!」と思っていたら段々と女の人が近づいて来た…。
そしてその女の人は私の上にのしかかって来る。
そこまでは、金縛りでもよくある話だと思いますよね?所がどっこい
その女の人は私に覆い被さり、私に重なろうとするのです。
さすがに「ヤバイ!」と思い押し戻そうとすると今度は!
私の幽体?を引き出そうとするんです!
「お前取り憑くのか、人の魂引っこ抜くのかどっちなんじゃい!」
と言う思いと「まじでこれはヤバイ状況…。どっちの選択肢も駄目だし」
でもどうしたら良いものかと…。「そうだ!御経だ!」電球マーク!
「全部ワカンネーよー(泣)」とパニクっていたら。何処からともなく
男性の声で御経が聞こえ、最後には「破邪ぁぁぁぁーーーーっっっ」と
物凄い迫力の御声でその女の人は吹っ飛びました…。
後にも先にも金縛りにあってアシストを受けた事がなく、その御声がなかったら
私はどうなっていたんだろう…。
そして、どちら様かは解りませんがナイスアシスト!感謝感激!
人ってやっぱり一人で生きている訳じゃないんだなぁ~って思いました。
これからも世話の焼ける私ですが宜しくお願いしますと手を合わせて
しまいました。
これTさんじゃねえのかw
- 495 :1/2:2010/06/07(月) 14:38:21 ID:wtUT/oZj0
- 「私メリーさん…今駅前に居るの…」
そんな電話が深夜にかかってきたら誰でもビックリするだろう
続けて電話が鳴る「私メリーさん…今貴方の家の近くに居るの…」
ヤバい…近づいてくる、俺は段々恐ろしくなってくる
もしここまで来られたら一体どうなってしまうのか…俺は恐怖する
ジリリリリ、電話が鳴り恐る恐る俺は受話器を取った…
「もしもし…ワたシめリーsン…いマ玄カんのmェに…」
風景がグワングワンと揺れ、頭がパニックになる
電話の向こうでも何を言ってるのか分からない
その時、バンッ!、玄関のドアが叩かれる音が響いた
バンッ!…バンッ!…1回、2回…ドアが叩かれる
ガタ…ガタガタガタガタガタ…向こう側からドアを開けようと押しているのが分かる
ジリリリリ!!けたたましく電話が鳴り、俺は覚悟を決めた
俺『…もしもし』
メリーさん「…アケテ?」
俺『…すいません、ウチ引き戸ですし鍵かかってません』
メリーさん「・・・・・・・ほぇ?」
あまりにも間の抜けた可愛らしい声に苦笑し俺は玄関まで迎えに行ってやった
玄関先の彼女は顔を真っ赤にして「すくゎqwせdrftgyふじこl!!」とか
わけの分からない事を叫んでいて近所迷惑だったので部屋に連れ込みお茶を振る舞ってやり落ち着かせる
落ち着いた彼女と世間話をする、1日のノルマがどうとか先輩メリーがどうとか
お化けの世界も大変なんだろうと少し同情してしまった
それ以来、メリーさんは暇があると俺の家にお茶をたかりに来るようになった
彼女曰く「別にたかりに来てるわけではなく呪いに来てるのだ」とのこと
顔を真っ赤にして言っても説得力がないんだが、と俺は微笑ましく思っていた
- 496 :2/2:2010/06/07(月) 14:38:38 ID:wtUT/oZj0
- ピンポーン
ある日の深夜、チャイムが鳴った、ティーセットの用意をしていた俺はいつもの様に玄関先まで彼女を迎えに行く
ドアを開けると彼女は一瞬だけパァッ!っと笑顔になり、ハッと気づいてすぐに仏頂面になってしまう
そんなやり取りが楽しく俺が微笑んでいると、彼女は決まって「何ニヤニヤしてるのよ」と頬を膨らませる
俺が『何でもないよ』と微笑み、彼女を家に上げる、今日も深夜の楽しいお茶会がはじまる
「そこまでだ!!」
低い猛獣の様な声が響き、彼女のうしろに男が立って居るのに気付いた
『Tさん!?』寺生まれで霊感の強いTさんだった
彼女はTさんの迫力に怯え俺の後ろに隠れる
「おのれ!民間人を盾にするとは、畜生外道にも劣る悪霊め!!だが甘いッッ!!」
Tさんは両手を握り締め俺の背後の彼女に向ける
バッと両手を開くと青白い糸の様な光が背後の彼女に絡み付いた
Tさんが両腕を真上に上げると彼女も糸ごと天井に張り付けられた
「破ぁ――ッッ!!」
Tさんが吼え、両手から青白い光弾を放ち彼女を天井ごと吹き飛ばした
天井の大穴の向こうに見える星空を悲しげに見つめTさんは煙草に火をつける
「夢のお茶会は夢のまま…な…」
Tさんが「破っ!」っと軽く手をかざすと掌から青い光が溢れ俺は気を失った
目が覚めると俺は泣いていた
テーブルの上にはティーセットが茶を淹れる前の状態で置いてあった
それを見てると何故かまた涙が溢れてきた
そして心の中に、知らない女の子の向日葵のような笑顔と
寺生まれにいつかバックドロップをかましてやろうと言う決意だけが残っていた
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- 494 :本当にあった怖い名無し:2010/06/06(日) 09:18:50 ID:gVhV1GKq0
- 107 爆音で名前が聞こえません sage 2010/05/16(日) 00:26:03 ID:iYKekQ5OO
破ぁ禁止令が出た
隠れてやるとして、寝室のドアが開いてからベッドに潜るまでの時間
服を着て靴下を脱ぐ→4秒
頭に貼ったお札を剥がす→3秒
まとめてこたつの中に入れてベッドへ→5秒
合計12秒
なんとか大丈夫そうだ
110 爆音で名前が聞こえません sage 2010/05/16(日) 01:04:04 ID:iYKekQ5OO
>>108
ああ、親が寝てる時の話ね
母親の方は寝室→トイレ→寝室の確率が一番高くて、茶の間をたまに見る程度だからまあ最悪隠せなくても
父親の方は寝室→(トイレ・茶の間)→(茶の間に居座る・寝室)だから休みの日は絶対危険
つまり今日はやらない
112 爆音で名前が聞こえません sage 2010/05/16(日) 01:16:09 ID:iYKekQ5OO
その通り。
この時気をつけるべきは時間ではなく音
いかに音を立てずに事を済ますかだ
破ぁは小声でもできる。
威力が高いのでほんの少しでも物や人が吹っ飛ぶ
テレビ周りには鉄やガラスもあるので飛んだ物が当たればそれなりの音がする
それを抑えることが何よりも重要視されて、時間は二の次でいいのだ
だが万が一、そう考えるとつい急ぎがちになってしまうのである
- 492 :本当にあった怖い名無し:2010/06/05(土) 14:46:51 ID:o4o8iTHF0
- 【T様】
T様とは、自分の知りたいことを何でも教えてくれる男の人だ。
T様を呼び出す方法は、簡単。
まず公衆電話に十円玉を入れて、自分の携帯電話に電話をかけて「T様、T様、おいでください。」といえばOK。
後はなんでもいいので生肉を購入、24時間以内に必ずT様から電話が来る。
A子はその方法を友達から聞いて、さっそく実行してみた。
そのわけは、仲のいい男子が好きで、その男子の気持ちが知りたいからだ。
そしてA子は電話して、友達から教わった方法の通りにした。
そして電話を待っていた。でも、いくら待っても電話は来ない。
やっぱりただの噂だったのか、とA子は思い、諦めて寝ることにした。そしたら、突然自分の携帯電話が鳴った。
急いで電話に出ると、「俺はT様。只今君の家に行く道を歩いているんだ。」そう言って、電話は切れた。
するとまた暫くたったら電話が来て、「私T様。今君の家の前だよ。」A子はだんだん怖くなった。
すると、「俺T様。今君の家の階段を上がっているよ。」そしたら、電話がまた鳴った。
そして、「俺T様。今君の後ろにいるよ。」といった。A子は急いで振り向いた。
でもA子は質問をすることができなかった。友達は、大切なことを言い忘れていた。T様の姿を見たら、自分は破ァされてしまうと・・・
- 489 :本当にあった怖い名無し:2010/06/02(水) 22:16:13 ID:bMO4BbgH0
- 339 毛無しさん sage 2009/07/01(水) 22:37:26 ID:LlRes/T5
さっきTさんに大変な事が起きた
風呂場から「うわ!」とTさんの唸り声
焦った声で「かーさん!ちょっと来てくれ!」
オカンが慌てて風呂場へ
「なにそれ!」とオカンの叫び声
俺も慌てて駆けつけたら、Tさんの頭が緊急事態!
自慢のフサフサのロマンスグレイが所々うすくなっている
皮膚病にかかった猫みたいに所々にまだらハゲが
「どうしちゃったの髪の毛」とオカン
Tさんは青い顔してフルチンで
「わからん!クシで髪をといたらゴッソリ抜けた」
「病気じゃないのかい」とオカンもオロオロしている
「見てみろ、どんどん抜ける」と何度もクシを入れている
俺はぞっとして、心の中で叫んだ
それ、クシじゃないよ!
髪を減らすのに使うヘアカッターだよ
昨日ダイソーで買ったばかりだから切味抜群だよ
昼間、風呂場で自分で散髪した時に置き忘れてた
ごめんよTさん
- 461 :本当にあった怖い名無し:2010/05/20(木) 19:18:15 ID:giR1wq7g0
- 私が特別変なものを見た、とか聞いたってことでもないんだが、なんか未だに後味のよくない体験だったもんで、話させてもらいます。あんま怖くないし、長くなるんで読み飛ばしていただいても構わないです。
私がただ話したいだけなので・・・。
一年くらい前のハナシなんだけど、当時私には付き合っている人が居た。便宜上、仮にYとしとく。
その前日の日から、連休だった事もあって私はYのマンションで二人きりの宅飲みをし、バカ騒ぎをしながらそのまま泊まりこんだ。そして私が朝、目を覚ますと隣で寝ていたはずのYが何故かいない。
ふと机の上を見ると、チラシの裏に急いで書いたような書き置きがあった。細かい内容は覚えていないが、どうも休み明けまでに纏めなきゃならない書類を忘れたので会社に取りに戻る。それから、適当にある物を食べていい事と、昼までには戻るってな感じの事が書かれていた。
時計を見ると、丁度昼。外は曇りなのか雨なのか、窓から入る光は鈍く暗かった事を妙に記憶してる。
そのときの私は少し空腹ではあったが、書き置きの文面どおりならそろそろ帰ってくる頃だろう。
Yが帰ってきてから一緒に食事をとろうと思い、私はYを待った。
テレビを見ながらダレていると、携帯に着信が。Yからのメールだった。
も う す ぐ だ よ
ま っ て て
いつもはちょっと長ったらしくて絵文字を多用したメールを寄越すYだが、そのときの内容は完全にこれだけだった。
よっぽど急いでいたのか。あるいは電車の中にいて、携帯を出しているのに引け目を感じてたった数文字だけでメールを送信したのかもしれない。
私は小心者のYなら有り得るな、などと思いながら少し笑った。
一通目から10分程度経った時、二通目の着信があった。
- 462 :本当にあった怖い名無し:2010/05/20(木) 19:19:43 ID:giR1wq7g0
き た よ
ホントそれだけだった。
そういやYは長くて絵文字いっぱいの文章だけでなく、小難しい漢字が好きで、ひらがなばっかのメールってのも珍しかった。それに、急いでるにしたって自分ちに帰るのに「来る」って表現になんかズレたモノを感じた。
ちょっと違和感があったんだよ。
一通目もそうだったけど、無駄な字間があったし。それに、もう着いてるならメールなんか寄越さず早く上がってくればいいだろ?
まぁそんなの些細なことだったし、私は軽く"じゃあ待ってるから"的な返信をしてYを待った。
そしたら三通目だよ。
ご め ん
あ け て
私は鍵でも忘れて上まで入れなくなったのかと思った。
言い忘れたが、Yのマンションは1階の玄関にロックがかかるシステムになっていて、自宅の鍵で開けるか、インターホンで住人に開けて貰わないと入れない。
少し抜けたところのあるYは忘れ物などしょっちゅうだ。
でも、それならばインターホンで私を呼び、開けてくれと言えばいいのに、なぜ・・・。
徐々に大きくなる違和感。
玄関口に立っているのは、もしかしてYではないのかもしれないと感じ始めていた。せめて、一階でインターホンさえ押してくれれば顔を確認できるのに。
オートロックのシステムには防犯のため、インターホンにカメラが付いている。そしてそれは、これまた防犯のためか、呼び出されないと部屋からでは起動できなかった。
私は念のため、「鍵忘れたの?」と返信を試みた。もしホントにYだったなら随分意地の悪い返事だなと思いはしたが、不安だったんだ。
- 463 :本当にあった怖い名無し:2010/05/20(木) 19:34:51 ID:0nCU6wnt0
ご め ん
あ け て
四通目。駄目だ、これはもう変な人かもしれない。でも受信されてきた登録名はYの名だ。Yのイタズラ説も頭をよぎりはしたが、どう考えてもYらしくない。
頭がぐるぐるした。変質者なら開けてはならないが、このマンションの他の住人が帰ってくるなりして入り口を開けてしまえば入られてしまう。
どうすればいい?警察に通報?でも何事もなかったらただ恥かきなだけだし、住人であるYにも悪い。
2、3分か、それとももっと経っていただろうか。返事も行動も出来ず迷っている私の耳に、インターホンの音が届いた。部屋の入り口からだった。1階からではなく。チャイムの音が違うからすぐにわかるのだ。
来た。誰かが。出なくてはならない。
私は硬直していた。五通目のメールは着ていない。
鍵が開く音がした。扉が開く。玄関からまっすぐの廊下から部屋のドアはよく見えた。
寺生まれで霊感の強いTさんだった。
どうして開けてくれなかったの?訊かれた言葉に閉口している私に、Tさんは少し怒っているようだった。
インターホン鳴らしたのに。・・・どうしたの?変なテレビでも見た?よっぽど私は蒼白な顔でもしていたんだろう。Tさんは私の顔をのぞき込んで笑った。
そのあと、急いで警察に連絡し無事Tさんは逮捕された。しかし、どうにもあのメールのことが腑に落ず、意を決して連行されていくTさんに質問した。
Tさんは胸を反らせながらこう答えた。
「俺くらいの霊感の持ち主になるとメールの差し出し人表記くらい、簡単にいじれるようになるんだよ」
寺生まれって本当に凄い。シーツにくるまり震えながらそう思った。
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- 424 :本当にあった怖い名無し:2010/03/08(月) 19:50:38 ID:gSWwDL4k0 ?2BP(1)
- その明くる日も、ごんはくりを持って、兵十のうちへ出かけました。兵十は、物置でなわをなっていました。それで、ごんは、うちのうら口から、こっそり中へ入りました。
そのとき兵十は、ふと顔を上げました。と、きつねがうちの中へ入ったではありませんか。こないだ、うなぎをぬすみやがったあのごんぎつねめが、またいたずらをしに来たな。
「ようし。」
兵十は立ち上がって、なやにかけてある火なわじゅうを取って、火薬をつめました。そして、足音をしのばせて近よって、今、戸口を出ようとするごんを、ドンとうちました。
ごんは、ばたりとたおれました。
兵十はかけよってきました。うちの中を見ると、土間にくりが固めて置いてあるのが、目につきました。
「おや。」
と、兵十はびっくりして、ごんに目を落としました。
「ごん、おまい(おまえ)だったのか、いつも、くりをくれたのは。」
ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。
兵十は、ひなわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。
その時突然、見たことのないお坊さんが扉をけやぶって入ってきました。
「Tさん!おらぁ・・・なんてことを・・・ごんを・・・」
「まだあきらめるな!おれが何とかする!・・・破ァァァァァァーーーーーー!!」
お坊さんの手の先から光の球がいくつもごんにあたったかとおもうと、ごんの体にあったたまのあとがきれいさっぱりなくなり、傷がすっかり治ってしまったではありませんか。
「おお!さすがはてらのうまれ!もうなんていったらよいか・・・」
「なんとかまにあったな。兵十さん、あわてちゃいけねえぜ。ひなわじゅうをうつときはあいてをよくみることだな。ごんもまぎらわしい動きはしないようにな。じゃあな!」
兵十はTさんにかんしゃしながら、こわされた扉をどうなおそうかこまってしまったのでした。
- 383 :本当にあった怖い名無し:2010/01/19(火) 14:39:24 ID:bIiJBSSC0
- 12月30日
A「最近、Tの奴付き合い悪いんだが…忙しいのか?」
B「なんだA、知らんのか?」
A「何が?」
B「T、最強の宿敵がいるらしくて、そいつの出現までに仕事を片付けたいらしい」
B「そんなに強い相手なんか?」
A「ああ…」
俺達はTの親友だ。奴とは小学校からの付き合いだ。
年末になると、酒かっくらって遊び呆けるんだが…去年辺りから年末は付き合いが悪くなりやがった。
A「その…最強のライバル…って、誰や?お前、知ってんのか?」
B「ああ…お前も知ってるはずだ。だが、教えてもらうより、自分で調べた方が面白いぜ」
Bはクックックッと肩で笑っていた。こいつがこういう笑い方した時は、かなり面白い展開なんだろう。
- 384 :本当にあった怖い名無し:2010/01/19(火) 14:42:38 ID:bIiJBSSC0
- 12月31日
俺は色々調べてみたんだが、イマイチTのライバルってのがわからない。ただ協会生まれのKって奴より凄いらしい。
年越し蕎麦を食いに、Bがやって来た。後ろには疲労困憊のTとKもいた。
A「おいおいT…それにあんたKか?Tから話は聞いてるが…二人共、大丈夫か?」
まさに、精根尽き果てた感じだった。衣服もボロボロ泥だらけ。
T「破…腹減った…早く食わせてくれ…」
俺は素早く年越し蕎麦を作ることにした。
Bがテレビを点ける。年越しはやはり紅白歌合戦だろう。
それを見ながらTが呟いた。
T「これで奴も、手も足も出せまい…」
K「私達が嫌々ながら協力してまで、全国行脚してまで片付けてきたのから、あんな奴に出る幕はない筈です」
KがTに同意していた。ってか、なんでこの二人が協力してんだ?Bの話では、ライバル関係らしいのに。
年越し蕎麦を食い、紅白歌合戦も順調に消化され…遂にその時がきた!
- 385 :本当にあった怖い名無し:2010/01/19(火) 14:43:58 ID:bIiJBSSC0
- テレビには某巨大女性歌手が登場し、歌い始めた。
W『あの頃は~破っ!』
そのフレーズと共に、手から光弾が放たれ、カメラへと突進してきた!
俺はまさか!と思ったよ。
Tの最強のライバルって…Wなのか!
光弾は、テレビから飛び出し、TとKの肩越しの何かに当たって消えた。
TとKは、勿論目で追っていたさ!
二人とも怒りで震えていた。
T「…くそっ!またやられた!」
K「疲れ切った私達が憑かれていたとは…盲点でした」
T「修行のやり直しか…来年こそ、貴様に負けん!W、覚えてろよ!」
その後、暴飲暴食で暴れまくり我が家を破壊し尽くしたのは言うまでもなく…T生まれとは友達止めた方がいいかもしれん…元旦から壊れた家見て思ったね…
B「…俺、存在感ないんだけと…orz」
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- 355 :本当にあった怖い名無し:2010/01/05(火) 05:12:20 ID:Z7k4mQSh0
- ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
「破ぁっ!!」
その途端、僕ははっと我に返った。
- 356 :本当にあった怖い名無し:2010/01/05(火) 05:14:44 ID:Z7k4mQSh0
- 僕の手にはコミックが握られており、ルイズたんが笑顔を振りまいていた。
しかし僕は冷静に呟いた。「これは…、絵だ…。」
するとTさんがぼくの肩に手を乗せた。
「さっきのは絵巻物に取り付いて、人の魂を引きこませ、抜け殻にしちまうってぇケチな悪霊さ。
もともとこういう絵には人の心が宿るもんだが、まぁほどほどにするこったな。破っ破っ破」
そう言って、僕が集めたエロラノベをちゃっかり2,3冊持っていったTさんの背中を見て、やっぱり寺生まれはスゴイ、と思った。