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62 :本当にあった怖い名無し:2011/03/09(水) 20:56:40.54 ID:+K5lfvCi0
- 某小学校には7不思議がない。
いや、正確に言えば足りないのだ。
理科室の動く骸骨、音楽室の勝手になるピアノ、
図工室から聞こえるうめき声、トイレの花子さん、
保健室のヒキ子さん、廊下に現れるターボババァ
その6つしかないのだ。
「なぁ、7つ目の怪談を確認しにいかないかい?」
突然そうクラスの男子から言われた。
「えーとあんたは、転校生の…?」
「Nだよ。」
そうだった。影が薄い所為で忘れていた。
「なんで私?」
「最後の怪談は女子更衣室の話なんだ。ひとりで行くわけにはいかないだろう?」
転校生を無碍に扱うこともできず、放課後私はNと一緒に女子更衣室へ向かった。
女子更衣室に入ると接触が悪いのかうまく電灯がつかない。まだあたりは明るかったので、私が入り、Nに外で待ってもらった。
「ところで7つ目の怪談ってどういう内容なの?」
「ふふふ、それはですね」
いつの間にか部屋は真っ暗になっていた。
「あなたに7番目の怪談になってもらうんですよ」
突然上からどしんと何かが落ちてきた。
それは人間の生首だった!!
「アソボゥ・・・ネェ」
「…あ…いや・・・」
私は腰が抜けてしまい、思う様に動けなかった。
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- 63 :本当にあった怖い名無し:2011/03/09(水) 20:57:22.73 ID:+K5lfvCi0
- 「そこまでだ!!」
飛び込んできたのは霊感が強いと有名な親戚のTさんだ!!
「七不思議の力を解放しようとする呪い屋の陰陽師め!!」
Tさんは手を翳すと、気力を集中させた。
「破ぁ!!」
Tさんが光の珠を放つと、それは首に激突した。
首は吹き飛び、更衣室の扉に激突した。
Nはもういなくなっていた。
「危なかった。7は五行説と陰陽を表す数。奴はそれを利用して、この学校に眠る悪霊を解き放とうとしていたんだ」
聞くと元あった7不思議は全てTさんによって在学中に撃退していたらしい。
「念のため今集まっている6体も排除しておくか」
そういってTさんは去って行った。
寺生まれって凄い。
私は破壊された扉を直しながらそう思った。
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