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俺が宮大工見習いをしてた時の話。
だいぶ仕事を覚えてきた時分、山奥の古神社の修繕をする仕事が入った。
だが親方や兄弟子は同時期に入ってきた大神社の修繕で手が回らない。
「おめぇ、一人でやってみろや」 親方に言われ、俺は勇んで古神社に出掛けた。
そのお堂は雨漏りしている上に床が腐りかけで酷く、予算と照らし合わせても中々難しい仕事である。
しかし俺は初めて任せられた仕事に気合が入り、親方から預かった図面を元に作業に掛かった。
ここはオオカミ様の神社で、鳥居の前には狛犬ではなくオオカミ様の燈篭が置いてある。
俺は鳥居を潜る度に両脇のオオカミ様に一礼する様にしていた。
約一ヶ月経過し、お堂がほぼカタチになってきた。
我ながらかなりの出来で、様子を見に来た親方にも「なかなかの仕事が出来ているな」と褒めてもらった。
それで更に気合が入った俺は必死で頑張り、ハッと気付くと夜の10時過ぎ。
腹は減ったが帰るのも面倒で、「オオカミ様、一晩ご厄介になります」とお辞儀をしてお堂の隅に
緩衝材に包まって寝てしまった。
どれくらい眠っただろうか。妙に明るい光に目を開けると、目の前に誰か座っている。
大きな松明の灯りに目が慣れた俺の目の前に座っていたのは、艶やかな長い髪の巫女さんだった。
「○○様、日々のご普請ご苦労様です」 鈴の鳴るような澄んだ声が聞こえると共に、
彼女は深々とお辞儀をした。
「ホウエ?」 俺は間抜けな声を返しながら、お辞儀でさらっと流れた黒髪に見惚れてしまった。
「我が主から、○○様がお堂にお泊りなのでお世話をする様にと申し付けられ、
ささやかでは有りますが酒肴をご用意して参りました」
彼女が沢山の料理と酒の載った盆を俺の前に置く。
「さ、どうぞ」 彼女が徳利をもち、俺に差し出す。俺は良く解らないまま、杯を持った途端、
「人には、踏み込んじゃいけない領域ってのがあるんだ」 声をかけてきたのは、
寺生まれで霊観が強いTさんだった。
「破ぁーーーー!!」 Tさんが放った青い光の塊に吹き飛ばされる俺。
激痛に意識を失う瞬間、「危ない所だったが、もう大丈夫だ…」と言う声が聞こえた。
翌朝、救急車に搬入される担架から大破したお堂を眺めた俺はこう思った。
寺生まれってスゲェ・・・
最初は清潔な晒し。単なる長い白布。
何週間~数ヶ月間常時締め込んでいくうちに
股間から出される垢、汗、ションベン、種汁で白い褌を雄色に染め上げる。
真っ白でアイロンをかけてある絵に描いたような褌、
漂白剤と柔軟材と洗濯の香りが漂う様な、清潔過ぎる程の褌、
勝負の時だけに締め普段は仕舞い込んである様な褌よりは
締めている宿主の金タマや肉竿から出されるモノが染み込み色濃く匂っている褌がいい。
無茶苦茶汚れた褌の交換相手も募集。
[よかったら汚れた六尺譲って欲しいです。]
等には一切応じません。
俺は人のオカズ提供ために褌汚しているんじゃねぇ。
破ぁ?何様?とか言われるが、これって高飛車か?
他人から貰うだけで何も与える事をしようとしねぇ奴等に
誰がやるか?と思うんだが
どうだろうか?
文句があるなら寺まで直接来てくれ。
お堂で待ってるから。
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その日は猛吹雪だった。吹雪の中、独りの少年が宛もなくさ迷っていた…
その少年は濡れ衣を着せられ…周りから罵られ居場所を失い、
頼みの綱だった絵画コンクールも落選し、絶望の縁に立たされていた…
吹雪と空腹で視界はぼやけ…寒さで意識は朦朧としていた
少年はさ迷いながらも光る建物を見つけた…教会だ
教会の中は風も当たらず暖を取るには十分だ…
ホッとしたのか少年はその場に横たわってしまった
…ふと、耳をすますと「クゥーン…」
犬の声がした。そう長年連れ添った相棒だ…
その犬は主人を探しに来たのだ…犬は少年に近寄り、
鼻をそっと少年の頬に擦り寄せる…
「パトラッシュ…僕もう疲れたよ…何だかとっても眠いんだ…」
少年は弱々しい声でそう言うとそっと微笑み瞼を閉じた…そして、
パトラッシュも少年に寄り添い瞼を閉じた…
すると天が輝き…天使達が舞い降りて来た…
天使達は少年とパトラッシュを取り囲む…
天使達が優しく手をかけようした、その時
ガッッシャーン!!
大聖堂のステンドグラスがカチ割れ、何者かが乱入してきた!
寺生まれで霊感の強いTさんだ!
「その子達を冥界へ連れていくのはまだ早い!」
「破ァ!」という叫びとともに眩い光弾が天使達へ向かっていく、その時
「HAa!」
別の方向から光弾が飛んできて、Tさんの光弾を弾いた!
光弾の先に目をやるとそこには教会生まれでスピリチュアルパワーの高いKさんが居た!
「神の使いに危害を加える不遜な輩め!」
再びKさんが「HAa!」と叫ぶと先程の光弾がTさんへと向かっていった!
「破ァ!」
直ぐ様、Tさんは札を宙にばらまいた、札はTさんを取り囲んだ…結界だ
結界に光弾が接触する!…激しい光ともに札と光弾が弾け飛ぶ、相殺したようだ
「俺の結界を破るとは中々出来るみたいだな…
だが、どんな理由があろうとも未来ある子どもの命を摘み取るよな真似は
神が許そうともこの俺が許さんッッ!」
そんなこんなでTさんとKさんは一晩中戦い明かした…しかし、決着付かなかった…
朝日が教会に射し始めた頃、天使達は天に登って行った…少年を置いて
「神はどうやら少年は生きる運命だと…これ以上戦う理由はない…」
そう言うとKさんは静かに去って行った
「やれやれ…俺もまだまだ未熟だな…今度会うときは味方であって欲しいものだ…」
そう言うとTさんも煙草に火をつけ去って行った…
寺生まれも教会生まれもパねぇなって神父さんは吹き飛んだ教会を見て思った
その後少年が潔白だったことが証明され皆が謝罪、再び元の生活に戻ることが出来て、
少年の絵が認められ、弟子に取りたいという画家が現れ
数年後その画家の元で修行した少年は立派な画家なったとかならなかったとか
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流れをブッタ切って、子供の頃 書道教室の先生から聞いた話を投下してみます。。
先生の実家は お寺だったそうで、この話は先生が子供の頃の真夜中の出来事です。
布団の中で不意に目が覚めてしまった先生は、玄関の戸がガラガラガラっと開く音を聞きました。
(こんな夜中に誰が?)っと
不審に思っていると、何者かが廊下をゆっくり歩いて来る音が聞こえます。
(あれ?誰か出かけていたのかなぁ?お父さんかな?)等と
あまり気にせず寝ようとしていると、先生の部屋の前で、その足音が止まりました。
(ん?)っと襖に意識を向けていると、襖の向こうから
「こんな時間に失礼いたします。私は××町の○○ △子と申します。
突然ではございますが、明日 私の通夜をお願いいたします。
息子達の負担になるのも心苦しいので、戒名は普通のもので・・・」っと話してきたので、
先生は何か呪文のようなものを唱え「破ぁ!!」と叫びました。
するとその人影をしたものは愚か、襖さえ粉々になっていました。
寺生まれでも寝起きは不機嫌なんだ、改めてそう思いました。
幼稚園の頃、大好きなじいちゃんが死んだ。
葬式で来た坊さんがじいちゃんを殺したと思って、お経中に「死ね!ナッパ!」と叫びながら思い切り後頭部殴った。
するとその坊さんから「モルスァ」みたいな事をいいながら悪霊がすごい勢いで飛んでいった。
と、同時にじいちゃんの霊が俺の目の前に現れる。
「やれやれ、やっと出てこられた。もう少しでその悪霊の仕業で天に昇れず魂ごと棺桶で過ごす事になるところじゃったわい。」
そうか…!親父が諸国を巡る修行に出ていて、その間にじいちゃんが急死…
守る者が居なくなった寺を狙って悪霊が三流の坊さんに取り憑き、葬式に紛れてウチの寺を乗っとりにきたのだ。
「じゃが、ワシの自慢の孫が強い霊力を秘めていたというのは予想外じゃろうて」
じいちゃんがカッカッカと笑う。
「オノレェェ…ッ」
部屋の隅に飛ばされていた悪霊が体勢を立て直して襲ってくる。
「ナッパ!」
俺がもう一度チョップを繰り出すと、手から飛び出た青白い閃光が悪霊の右半分を粉砕した。
「うむ。初めてにしては上出来じゃ!後はワシに任せておけ。…この悪霊とは色々因縁があってな。
最期はワシの手で天に連れていくしか成仏出来そうにないでのぅ。
じゃがTよ、掛け声は「ナッパ」ではなく「破ッ!」じゃぞ。格好がつかんから間違えてはならん。
これからも日々精進して困っている人の助けとなるのじゃ!」
じいちゃんはそういって弱った悪霊と共に天へと旅立っていった。
寺生まれって大変そうだけどじいちゃんみたいになれるなら悪くないな。
幼いながらにそう思った。
この話は、霊感の強い友達の話。
その友達は中学生の時からの付き合いで、30手前になった今でも
けっこう頻繁に遊んだり、飲みに行くような間柄。
そいつん家は俺らの住んでるところでもけっこう大きめの寺をやってるようなお家。
普段は寺の近くにある住居にすんでます。
で、その日も飲みに行こうかってことで、とりあえず俺の家に
集合することになったんです。
先にそいつと、そいつの彼女が到着して、ゲームしながらもう一人の女の子を待ってたんです。
その寺の子をT、遅れてくる子をS、俺のことをAとしますね。Tの彼女はKで。
しばらくゲームしながら待ってたら、Sちゃんから電話がかかってきたんです。
Sちゃん「ごめんちょっと遅れるね、面白いものが納屋から見つかって、家族で夢中になってた~
「Aってさ、クイズとかパズル得意だったよね?面白いものもって行くね!
「もうちょっと待ってて~~~
ってな感じの内容でした。
で、40分くらいしたころかな、Sちゃんがやってきたんです。
その瞬間、というかSちゃんの車が俺ん家の敷地に入った瞬間かな
Tが「やべぇ。これやべぇ。やばいな・・・しかたがない」
って言ったんです。
俺「ん?Tどうしたが?また何かあったんか?」
K「大丈夫!?またなん」
T「ああ、大丈夫だ・・・破ァ!」
Tは普段は霊感あるとか寺の仕事とか、あんまり話題には出さないのですが誰かがピンチ陥った時にはこうして力を使うんですよ。
Tが腕から青白い光線を放つと、Sが持っていた箱が砕け散りました
T「これでもう大丈夫だろう」
S「え?え?もしかして私やばいの持ってきちゃった・・・のか・・な?」
T「いいや、気に病むことはない。これであれはこの世から消えんだからな」
Tはそう言うと、普段あまり吸わない煙草を胸ポケットから取り出すと深々と吸った
寺生まれってなんだか凄い、そう思った。
あと、とりあえず俺の部屋は禁煙だったので怒っておいた。
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肩が重い。どうやら昨日心霊スポットで何かを連れて帰ってきたようだ。
俺は感じる事はできても、祓う事はおろか見る事もできない。
厄介な事になる前に、アイツんトコで世話になろう。
アイツは寺生まれの同級生で、2ちゃんねるとかいうインターネット掲示板では
Tさんとかなんとか言われて結構は人気者らしい。前にあった時珍しく照れて自分で言ってたっけ。
自分で言うなっての。(笑)
そんな事を思いながら俺は車を走らせ、郊外のアイツの寺までやってきた。
するとアイツがスクーターに乗って寺を出て、俺に気付かずに反対側へ急いだ様子で遠ざかって行く。
慌てて呼んだが聞こえないらしい。せっかく来たのに無駄足かよ。俺は思わず悪態をついた。
俺「耳聞こえねぇのかクソ坊主!!」
T「破ぁ?」
なんだ聞こえてるじゃねぇか。それよか肩が軽くなった。
そんな事より地縛霊よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の墓場行ったんです。墓場。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、肝試し、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、肝試し如きで普段来てない墓場に来てんじゃねーよ、ボケが。
肝試しだよ、肝試し。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人+犬で墓場か。おめでてーな。
よーしパパ撮影頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、テリヤキコンビとあつあつグラタンピザやるからその墓石空けろと。
墓場ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
コの字外柵の向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
卒塔婆で刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。顔の抉れた女や壊れたファービーは、ブルスコファー。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、吊ろう…一緒に吊ろう……、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、吊りなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、吊り、だ。
お前は本当に首を吊りたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、首吊りって言いたいだけちゃうんかと。
墓場通の俺から言わせてもらえば今、墓場通の間での最新流行はやっぱり、除霊、これだね。
除霊一発ツモドラドラ。これが通の楽しみ方。
除霊ってのはね浄霊より気合い入ってる。そん代わり霊力が少なめ。これ。
で、それにてんこ盛りゴースト(有害)。これ最強。
しかしこれを行うと次から住職にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、地縛霊は、GOKURAKU JYO! DO!にでも行きなさいってこっ破ぁ!!